2014年10月14日火曜日

体育の日

 昨日の台風は、みなさん大丈夫でしたでしょうか?
我が家は築○十年という古いアパートですので、夜中じゅう雨風が凄く窓がガタガタいってました。
久しぶりに雨戸を閉めようかとも思ったのですが、建付けが悪く開け閉めに苦労するので、潔く諦めました(笑)。
 ちなみに、諦めるの語源は「明らかに見極める」です。だから、決してネガティブな意味じゃないんですよ(もちろん、言い訳ではありません)。

 さて、そんな昨日は体育の日でした。学校や自治会などで、運動会や体育祭などを催した所も多かったんじゃないでしょうか?

 昔は10月10日が体育の日でした。平成12年(2000年)から適用された「ハッピーマンデー法」により10月の第2月曜に変えられてしまい、もともとは毎年晴れていたのに雨が多くなった……なんて愚痴っている行事関係者も多いかもしれませんね。昨日は出雲駅伝も中止になってしまいました。なんと、大学駅伝3大大会の中止は史上初だったそうです。
こうして軽率に祝日の日にちを変えてしまうと、もともとの意味が分からなくなってしまいます。「結婚記念日は二人でお祝いしたいから、休日に変えようよ」なんてことがありますか(笑)。「誕生日がクリスマスと同じ日でいつも一緒にされちゃうから、別の日に変えます」こんなことありえませんよね(笑)。

 祝日にはそれぞれ趣旨があります。昭和23年7月20日に制定された国民の祝日に関する法律(祝日法)によると体育の日は、「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」とあります。
では、そもそも体育の日というのはなぜ作られたのでしょうか?

 体育の日は、東京オリンピックの開会式が行われた昭和39年(1964年)10月10日が由来になります。昭和41年(1966年)から、この日を記念し祝日となりました。

 昭和20年(1945年)8月15日に、我が国は敗戦を迎えました。
戦前、戦中の厳しい時代を必死に闘い、命がけで日本を守ってくださった方々がいました。の焼け野原で何もない中、大きな時代の変化の波に翻弄されながらも昭和の激動の時代を生き抜き、日本の復興の為に歯を食いしばり、体を張って働いてくださった方々がいらっしゃいました。
たとえば先の大東亜戦争中に戦闘機や戦艦、戦車などを造っていた技術者たちは、「なんとかこの技術を活かせないか」と新幹線などを造りました。こうしてこの時に造られたのが東海道新幹線や東名高速、首都高に国立競技場などです。
その方々のおかげで、世界から「東洋の奇蹟」と呼ばれ大絶賛されるほどのまさに奇跡の復興を遂げ、戦後わずか20年という短い歳月で東京でオリンピックを開催できるまでになったのです。はっきり言ってこれはありえないことです。日本だからこそ成し得ることができた正真正銘の奇蹟なのです。

 体育の日は、単なる「東京オリンピックの開会式が開催された日」などではありません。
本来であればそうして今日の平和な日本を作ってくださった方々に感謝すると共に、たとえどんな逆境が訪れようとも私たち日本人にはそれを乗り越えられる底力がある、過去何度ものどん底からでも立ち直ってきたのだという自信と誇りを持ち、それを忘れないようにするための日でもあるのです。

 みなさんの中には、「たかが休日じゃないか」と思っている人も多いと思います。
でも、それは違います。祝日にはそれぞれにきちんとした意味、作った目的があります。ただの休日などではありません。
昔の小学校では祝日には学校に行き、校長先生から祝日の意味などについて話を聞き、紅白饅頭をもらって家に帰りました。そして、どこの家でも国旗である日の丸を掲揚していました。だから「旗日」と昔は祝日を呼んでいたのです。

 祝日は日本にとって大事な記念日です。それは、当時の方々の想いや日本の歴史がたくさん詰まっているからです。
今一度、祝日について考え直すべきなのではないでしょうか。

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