2014年10月28日火曜日

薬と予防接種

みなさん、こんにちは!
今日から寒くなると言っていましたが、意外と寒くなりませんでしたね。寒がりの私としては喜ばしい限りです(笑)

エボラ出血熱の騒ぎがなかなか鎮まりませんね。日本国内でも、その対策に動きがありました。

エボラ出血熱:対策協議の閣僚会議、28日に開催

毎日新聞 2014年10月27日 23時36分(最終更新 10月28日 07時35分)
 政府は27日、猛威を振るうエボラ出血熱対策を協議する関係閣僚会議を28日午前に開くと発表した。西アフリカのリベリアから羽田空港に到着した発熱症状を持つ男性について、28日未明にも判明する検査結果を踏まえ、今後の対応を検討する見通しだ。
 安倍晋三首相はこれに先立ち27日、塩崎恭久厚生労働相と首相官邸で会談し、「何がいつどこで起きるかわからない。危機対応は盤石のものにするように」と指示した。【松本晃】


上記で紹介されている男性の方は陰性だったそうです。今朝、厚労省から発表がありました。無事で何よりです。ホッとした方も多いのではないでしょうか。
たしかに、これだけ世界中で騒がれていたら何かしらの対策はした方が良いのでは、と思う方も多いですよね?ということで、こんなニュースを2本。
富士フイルム、米ワクチン会社買収…事業参入へ
YOMIURI ONLINE 2014年10月28日 09時28分

 富士フイルムは27日、米新興医薬品メーカーのケイロン・バイオセラピューティクスを買収し、ワクチン事業に参入すると発表した。
 ケイロンは高度なワクチン製造技術を持つ。新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)や、細菌やウイルスを使ったバイオテロの発生時に医薬品を供給する拠点として、米政府から指定されている。両社は12月中に買収手続きを終えることで合意した。買収額は公表していない。
 ケイロンは、ワクチンの受託製造を行う米テキサス州の大学発ベンチャーだ。鶏卵ではなく動物細胞で培養したワクチンを製造するなどのバイオ医薬品技術に優れ、新型インフルエンザなどのワクチンを生産することができる。エボラ出血のワクチン生産も検討する。


富士フイルム:米製薬会社買収 エボラ出血熱ワクチン評価
毎日新聞 2014年10月27日 12時32分(最終更新 10月28日 08時10分)

 富士フィルム(東京)は27日、医薬品事業強化の一環で、ワクチンを受託製造する米ケイロン・バイオセラピューティクス(テキサス州)を買収すると発表した。新型インフルエンザやエボラ出血熱などの危険な感染症を予防するワクチンの製造技術や最先端設備を評価した。
 富士フィルムでは、グループ会社の富山化学工業(東京)が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名・ファビピラビル)」が、エボラ出血熱の患者に投与されている。(共同)
 富士フィルムは数十億円を投じ、ケイロン社の持ち分の49%を年内に取得し、取締役の過半数を送り込む。将来的には持ち分比率を100%に引き上げる。


一見すると「これで良いワクチンが開発されれば日本国内は盤石だ!」と純粋に思った方も多いと思います。「新型含めインフルエンザはこれから流行る季節だし、これでエボラ出血熱のワクチンまで開発されれば安心」本当にそうでしょうか?

米政府から指定されているような高度な技術を持っている会社が買収されるとは、私には到底考えられません。何より国内をいつテロに襲われるか分からない危険を抱えている米政府が、簡単に手放すものでしょうか。
というか、謎なのが「インフルエンザ治療薬がなぜにエボラ出血熱の患者に投与されているのか?」です。

記事によると、富士フィルムが買収を決めたのはワクチン製造の技術を評価したからが理由のようです。
実は、この3日前にこういった政治の動きがありました。


エボラ出血熱:未承認薬使用を許容…日本国内での対応協議
毎日新聞 2014年10月24日 23時58分(最終更新 10月25日 00時18分)

 エボラ出血熱の感染が拡大しているのを受け、厚生労働省は24日、患者を国内で治療する際の医療態勢や治療方法を検討する専門家会議を初めて開催した。エボラ熱の治療法が確立していない現状では未承認薬の使用も許容されるとの見解をまとめ、富山化学工業(東京都新宿区)の「ファビピラビル」(商品名「アビガン」)の使用を認めることで合意した。
 アビガンは新型インフルエンザの治療薬として今年3月に承認されている。重い副作用が出る危険性もあるが、エボラ熱に対してマウスの実験で有効性を示すデータがあるという。海外でこれまで4人の患者に投与され、他の未承認薬とあわせて投与された2人の症状が改善している。

 ◇厚労省の専門家会議で合意
 未承認薬には他にもエボラ熱の治療に使用されたものが複数あるが、現在、国内で入手可能な薬はアビガンだけという。アビガンは国内に2万人分の備蓄がある。
 専門家会議は、国内で感染した患者が確認された場合に医療機関に助言するための組織として厚労省が設置した。西アフリカ・リベリアで治療経験のある国立国際医療研究センターの医師ら6人が参加している。
 この日の会議では、未承認薬の使用は患者や家族への同意が必要との指摘や、流行国で実施されている血清療法は日本では困難との見解も示された。【桐野耕一】


もうお分かりですよね?整理してみると、
エボラ出血熱に対する未承認薬(富山化学工業「アビガン」)の使用が許容

富士フィルムが米ケイロン・バイオセラピューティクスを買収
という流れになります。要するに、日本国内をエボラ出血熱、更にはこれから流行るであろうインフルエンザの恐怖で煽り、治療薬とワクチンの両方を売り込もうという算段である可能性が高いということです。
そこには間違いなくアメリカがバックについています。

さきほど「謎なのがインフルエンザ治療薬がなぜエボラ出血熱の患者さんに投与されているのか」と書きましたが、答えは簡単です。単に売りたいからです。
マウスの実験で有効性を示すデータがあったとしても、それが人間にも有効である保証はどこにもありません。ましてや、そのデータそのものが改ざんされている可能性もあります(最近バレてきましたよね?)
さらに海外で4人に投与されて改善しているといっても、他の未承認薬と合わせての結果ではどの薬が効いたのか分かりません。
これで重い副作用が出る危険性があると分かっているのにも関わらず投与する。私には理解ができません。

医療は政治と特に結びつきが強い分野になります。なので、特にアメリカの意向に沿った形で医療は変化していきます。ワクチンなどはその最たる例です。
私は基本的に薬やワクチンの使用に関して反対の立場をとっています。理由は簡単です。副作用や悪化するリスクを負うわりに効果が疑問だからです。
それだったら人間に本来備わっている自然治癒力や免疫力を高め、そういったものに頼らなくても平気な体作りを普段からしていきましょう、というのが私の主張になります。

ということで、次回からは具体的に「なぜワクチンがダメなのか」について書いていこうと思います。

2014年10月22日水曜日

食生活・牛乳⑥

 さて、本日で長かった牛乳シリーズも完結篇になります。
最後は牛乳に関する最も闇の部分について少し書こうと思います。
こういった話を聞くとよく「陰謀論」などと言う人がいますが、これは陰謀などではなく表に出ているれっきとした事実です。



 1974年、ニューヨークタイムズ紙に「連邦取引委員会、牛乳の広告キャンペーンを詐欺的商行為と判断」とする記事が載りました。
同年、連邦取引委員会は酪農・乳業界に対し処置、カリフォルニア牛乳生産者諮問委員会と広告代理店のカニンガム・アンド・ウォルシュにクレームをつけ、宣伝活動を「欺瞞に満ちた、誤解を招く不正な広告である」と非難した。
 元の発端はこうです。カリフォルニアのオレゴン・ワシントン酪農家組合がテレビ、ラジオ、新聞を使い「牛乳はみんなに必要です」というキャッチフレーズのもと、営業攻勢にうって出てきました。それも当時、有名だった方を何人も起用してのことです。そして「牛乳はみんなに必要」とのフレーズにクレームが来ると、今度はその対策として「牛乳はみんなのための‟何か”が入っています」という言葉に変えました。その、みんなのための”何か”が一体なんであるのか、また体に良い物なのかどうか、それらについては一切説明していません。
 この時の宣伝費用は当たり前の話、牛乳の価格に上乗せされます。つまり、生産者は宣伝費用を支払い、消費者は牛乳の代金を支払う、といった構図になっているわけです。

 酪農・乳牛界は連邦政府と提携して販売促進活動を展開しています。たとえばアメリカ農務省が発行している「家族の食事の中の牛乳」は、「牛乳は家族全員に毎日必要な基本食品です」という一文から始まります。その印刷はアメリカ政府の印刷局が担当し、ということはその費用をまかなっているのは納税者、ということになります。

 全米酪農乳業協会は、牛乳の効用を疑問視する人物や団体の言動をチェックするために設置されました。60人からなる役員会によって運営され、その構成は生産者や加工業者や流通業者、酪農家向け備品の製造業者と卸売商です。ニュースを配信する業者と契約を結び情報を収集、牛乳に意義を唱える国内の動きを監視しています。

 小児科学・精神医学が専門のエレン・マッケンジー医師は、「しょせん、お金がものを言う世の中です。テレビのディレクターが牛乳貧血について番組の中で言及することは許されません。なんといっても、乳業メーカーは巨額の広告料を払ってくれるスポンサーなんですから」と語ります。
「テレビのコマーシャルでは『牛乳はみんなに必要です』と主張しています。『自然が与えてくれる最も完全に近い食品』と称賛されてきたので、医師は牛乳がバランスの取れた食事にとって代わる適切な食品だと思い込んでしまっています」と嘆いています。

 牛乳の健康効果を強調する研究を乳業業界が販売促進のために研究機関に資金提供して依頼、第3者による客観的検証が行われていないため信憑性に乏しいのが現実となっています。



 いかがでしょうか。「でも、これは全部アメリカの話じゃないか。日本は違うだろう」と思った方もいるかもしれません。たしかに、100%一緒ではありません。
しかし、現実に日本でも牛乳が売られ、宣伝され、勧められてきました。厚労省も保健所も医師も学校でも、「牛乳は体にいい」と教えられてきました。これのどこが違うのでしょうか。
 日本は基本的に、アメリカに”右へならえ”の国です。アメリカが良いと言えばそれにならい、「こうしろ」と言われればそれに従ってきました。その結果が今日の日本です。

 そろそろ、何でもかんでもアメリカの後をついていくような生き方はやめにしませんか?
もちろん良いものを取り入れることは大いに結構だと思います。それはむしろ素晴らしいことですし、外国の文化を取り入れ日本に合うようにアレンジし自分たちのものとするところは日本の強みでもあります。
しかし、悪い所までマネする必要は当然ありません。

 本当の意味で自立した一人前の国家として、自国のために最適な判断ができる国であるよう、私たち国民一人一人がきちんとした知識を身につけ、声を上げていくことが大事になっていきます。
そのために私は今後も少しずついろいろな情報を発信していきたいと思います。

2014年10月21日火曜日

食生活・牛乳⑤

 今日はあいにくの天気となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
雨が降ると「嫌だなぁ~」「最悪~」などと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

 日本の年間降雨量は、世界平均の約2倍にあたる1,718mm。ただし、狭い国土に人口が多いため1人あたりの降雨量は世界平均の約1/4になります。
それをどう捉えるかはその人次第ですが……でも、大事なことは雨が降る、雨が多いということに感謝するということです。

 日本は地政学的に雨が集中しやすい位置に存在する国なのだそうです。そのおかげで日本は水不足で困ることは少なく、農作物も育てやすい環境にあります。上下水道もきちんと整備されているため蛇口を少し捻れば水が飲め、水を使え、トイレも綺麗に清潔に使うことができます。お風呂だって毎日入れます。
もちろん水道管の老朽化や塩素消毒による事故や健康被害など、問題がないわけではありません。でもこうやって普通に水が使える国は世界でも限られています。水がそのまま飲める国といったら日本を含めてわずか数か国しかありません。

 普段、何気なく水を使っていると当たり前になってしまい水のありがたさを忘れがちになってしまいますが、感謝の気持ちは忘れずにいたいですね。

 ということで、本日の投稿になります。まずは牛乳のまとめから。



<牛乳に含まれる、体に悪いと思われる成分>

○乳糖 ⇒ 世界中の人々の大半に有害な症状を引き起こす成分。
○たんぱく質 ⇒ 多くの乳幼児にアレルギーをもたらす成分。
○乳脂肪 ⇒ すべての成人にとって懸念材料。



 これまでの内容で、基本的に牛乳が体に悪いということは分かっていただけたかなと思います。
「そんなこと言っても、赤ちゃんの時はミルクで育てるじゃないか!」たしかにそうですが、前も申し上げたとおり昔の日本には牛乳も乳製品もありませんでした。戦前の日本人のお母さんたちは、みんな母乳のみで赤ちゃんを育てていたのです。

 赤ちゃんの時は母乳を分解する酵素であるラクターゼがあるため、問題はありません。しかし、断乳の頃になるとラクターゼが減ってきてお母さんの母乳を飲めない体になっていきます。だからこそ私たち人間……いや、哺乳動物は親から「自立」できるのです。

事実上、すべての乳児にとって理想の食料となるのは母乳だけになります。
母乳、特に産後の数日間に分泌される初乳には抗体が豊富に含まれていて、そのたんぱく質は病原菌やウイルスなどの生命を脅かす感染症から赤ちゃんを守るのに必要になります。これが感染症に最も冒されやすい時期に免疫を作ってくれるのです。
大腸菌による感染症は完全母乳栄養児には見られずまた新生児室での胃腸炎の大発生は母乳栄養で食い止めることができます。ユーゴスラビアの首都ベオグラードでは、新生児室に入院した1,008人の赤ちゃんを半年間に渡って調査した結果、母乳だけで育てた赤ちゃん883人には胃腸炎は発生せず大腸菌も検出されませんでしたが、人工栄養児125人のうち10人に胃腸炎が発生し全員の便から大腸菌が検出されました。こういったことから、病原菌の繁殖を防げるのは母乳だけだということが分かります。

 乳幼児突然死症候群も、牛乳が関係していると言われます。日本における人口栄養児の死亡率は母乳栄養児の約4.8倍も多く、戦前はなかったが激増している病気の1つです。
1930年代のシカゴで2万人以上の乳児を対象にして行われた研究では、生後9か月の完全栄養児が1.5/1,000人だったのに対し混合栄養児では84.5/1,000人も亡くなっています。ちなみに消化器系の感染症による死亡率は40倍、呼吸器系の感染症による死亡率は120倍も多く、それ以前はアメリカ8つの都市で完全人工栄養児の生後6ヶ月までの死亡率は20倍でした。
チリは収入が増えるにつれて母乳栄養から人工栄養に切り替える傾向にあるのですが、それに比例するように高収入の家庭の方が乳幼児に死亡率が高いとのことです。



 「牛乳が体に悪いのは分かったし、赤ちゃんを育てるには母乳が良いのは分かった。じゃあ大人はどうすればいいんだ?カルシウムは何で摂れば良いんだよ?」
という声が聞こえてきそうですね(笑)。
では最後に、そんな声にお答えして書こうと思います。



 ブロッコリー、キャベツ、蕪などの野菜類、インゲン豆や大豆などの豆類、鰯や鮭などの魚類、牡蠣やアーモンドなど。

牛乳100gの中にカルシウムは110gくらい入っていますが、
○大根の葉っぱ   ⇒ 2倍
○小松菜      ⇒ 1.5倍
○切り干し大根   ⇒ 5倍
○こんぶ       ⇒ 6.5倍
○わかめ      ⇒ 7倍
○ひじき       ⇒ 14倍
○煮干し       ⇒ 22倍
も入っています。

 地上で一番大きい動物はアフリカゾウですが、アフリカゾウの平均体重は約5,000kgになります。ではこの重い、大きな体を支えている太い骨を作り出しているのは何でしょうか。牛乳でしょうか?違いますよね。ゾウは草食動物になりますから、草や木の葉だけを食べてあれだけの大きな体と太い骨を作っているのです。
カルシウム=牛乳、というように子供の頃から刷り込まされているためイメージがないかもしれませんが、実は牛乳よりも野菜や海草などの方がカルシウムが豊富に含まれているのです。ですから昔の日本人は栄養学を知らずとも牛乳がなくとも、味噌汁などで上手にカルシウムを摂っていたのです。

先人たちの知恵、和食の素晴らしさを再確認したところで、本日の投稿を締めくくりたいと思います。

2014年10月20日月曜日

食生活・牛乳④

 昨日は久しぶりに横浜で1日遊びました。
中華街で肉まんなどを食べ歩き、「やっぱり日本人のお店とチャイナのお店じゃ、味も接客も安心感も違うなあ」などと思いつつ(笑)、山下公園と海の見える丘公園で良い景色や綺麗なお花(特に薔薇)に癒され、いい天気で澄み渡った青空を見上げながら芝生にゴロンと寝転んでボーっと過ごす……なんて優雅な、幸せな時間の使い方なんでしょうか。

 いつも時間に追われ、やることを両手にたくさん抱えている現代人は(私も含めて)、意識的に「何も考えず、何もしないでただボーっと一息つく時間」というものを作った方がいいと思います。
でないと、息が詰まりますよね。

 と、いうことで本日のエントリーになります。
私のブログが読みたい気持ちも分かりますが、ほどほどにしてくださいね(笑)。

 前回は牛乳が原因と考えられている貧血、アレルギー、3大疾患(がん、心臓病、心血管疾患)について具体的に書きましたが、今回もその続きで具体的な病名を挙げながら牛乳の危険性について書いていこうと思います。



●関節リウマチ

 1964年、サンフランシスコのウィリアム・ディーマー医師は研究により、「牛乳のたんぱく質が筋骨格の痛みを頻発させている」と指摘。牛乳を排除した食事療法により、初期の関節リウマチ性関節炎を回復させた実績があります。


●虫垂炎

 同医師は「過去、虫垂炎で手術を勧めた患者は5年間で年平均4人だった。だが牛乳を飲まないよう指導してからというもの、最近は5年半で2人、ここ3年に至っては1人もいない」と語っています。


虫歯

 赤ちゃんにミルクを与えて寝かしつけると口の中に残っているミルクが歯を侵食します。睡眠中は唾液の分泌が減るため消化・洗浄されず歯に沈着し酸化、これが口の中に生息する細菌の格好の栄養源となるのです。そして歯垢を作り歯の表面を腐食、虫歯となってしまいます。


白内障

 牛乳や乳製品に含まれるガラクトースが目の水晶体に沈着し、濁るために起きると言われています。


にきび

 ジェローム・フィッシャー博士によると、「プロゲステロンをアンドロゲンに分解、これがニキビの原因となる」と語っており、思春期のにきび患者は多く飲んでいる傾向にあったそうです。そのため、牛乳を飲むのをやめた途端に改善したとのことです。


白血病

 雑誌「ランセット」「サイエンス」によると、「牛白血病の発生率が高い地域は人間の急性リンパ系白血病が統計的に顕著に多い。ウイルス学的、免疫学的な方法で解明する必要がある」と解説されている。


●ネフローゼ症候群

 コロラド大学医学部・マイアミ大学医学部の研究グループによると、ネフローゼ症候群(腎不全から低たんぱく血症を起こし、水腫や慢性腎炎を発症。最悪、死亡することもある)が食事から牛乳を排除しただけでたんぱく尿がすぐに治まり、かなりの改善を見せたとしています。
また、逆に牛乳を与えると1~3日以内にたんぱく尿が再発したとの報告があります。


多発性硬化症

 ミシガン大学のバーナード・アグラノフ博士とデイビット・ゴールドバーグ博士によると、「21か国において病気との様々な因果関係を調べたところ、牛乳の平均消費量とだけ密接な関係があったと発表している。多発性硬化症により亡くなった方2,600人を調査した結果も同じ結論。


その他、精神科系疾患など

 アメリカ・ワシントン州タコマのアレクサンダー・シャクス博士によると、「未成年犯罪者は10倍も多く牛乳を飲んでいて、野菜や果物をあまり食べていない」と指摘しています。

 またクルック医師は、学校で注意欠陥多動症候群などで学習障害を指摘された45人の子供を8カ月に渡って診察したところ、41人が食物アレルギーだったことが判明。アレルギーは平均3種類に対して反応し、28人が牛乳で砂糖も同じくらい、卵や小麦やトウモロコシに対するアレルギーも同様に表れたとしています。これら食物アレルギーを持っている子供たちは、顔色が悪く目の下にクマができ慢性的に鼻づまりを起こしていて、いつも疲れている様子だったと言いますが、この食物アレルギーの可能性のある食品を1~3週間やめさせたところかなり改善したとの報告があります。

 精神科医のH・L・ニューボルド医師によると、「不眠、不安、抑うつは食物によって引き起こされる。中でも、その最も起こしやすい食品は牛乳である」と語っています。夜眠れないため朝なかなか起きられず、日中に過度の眠気を感じ無気力、特に午前中は頭がぼーっとしている……こんな症状で悩んでいる方は牛乳が原因の可能性があります。

 厚生労働省も牛乳の過剰摂取と心の偏りの密接な関係に気づいたのか、平成14年(2002年)度から公立保育園の牛乳給食の量を前年度までの1日平均200mlから80mlに減らしました。つまり、園児と小学1年生とではたった1年しか違わないのに2.5倍も牛乳を飲まされていることになります。しかし、どうして量を減らしたのかという理由に関しては一切説明していません。平成12年(2000年)度に厚生労働省が発表した「健康日本21」によると、成人の牛乳摂取量は乳製品を含めて1日130mlとなっています。成人よりはるかに体の小さい小学1年生の学校給食で200mlもの牛乳を飲ませるのはあまりにも多すぎます。さらに保健所の栄養指導では200~400mlも勧められるケースもあるそうです。


 牛乳による症状はあまりにも種類が多すぎるため、医師や専門家の中でも意見が分かれています。確定診断の方法もなく、因果関係を完全に証明するのは難しいと言えます。
ただ、こういった意見があることや現実問題として症状に表れていることは事実です。
医師や栄養士、厚生労働省なども大人の事情により牛乳を否定しづらいところもあるでしょう。
ですので、これらのことを踏まえた上で総合的に判断し、飲むか飲まないか、判断していただければと思います。

 最後に、以前ある講演で聴かせていただいた食育アドバイザーの大塚貢先生のお話の中から、心に響いたこの言葉をご紹介して本日は締めたいと思います。
「大人は何を食べて病気になろうがそれで死のうが、それは自業自得です。大人は自己責任で構いません。でも子供たちはどうでしょうか。何が良くて何が悪いのかも分からない子供たちに食べさせた食事で何かあったら、一体誰が責任をとるのでしょうか」

食生活・牛乳③

 みなさん、前回のブログは読んでいただけだでしょうか?
飲めば飲むほど骨が弱くなるなんて、もう「がっかりだよ!」って感じですよね……あ、ネタが古かったですね(笑)。

と、いうことで今回も牛乳についての続きになります。内容は……ちょっと怖いかもしれません。



牛乳が引き起こしている可能性のある様々な疾患


●鉄欠乏性貧血

 牛乳に含まれている鉄分は1ℓあたり1mg以下しか入っていません。しかも鉄分は他の成分と結合するため腸管から吸収されにくく、ほとんど血液まで運ばれません。
 一日に推奨されている鉄分の量は、成人女性で10.5mg~11.5mgくらいと言われていますので、牛乳で補おうとすると単純に計算して11~12杯も飲まないといけなくなります。これでは牛乳だけでお腹いっぱいになってしまいますね(笑)。

 アメリカ「責任ある医療のための医師の会(会員約5,000人)では、乳幼児による牛乳を飲む習慣はインスリン依存型糖尿病(小児糖尿病)や貧血と関連があると主張しています。

 さらに牛乳を飲むと胃腸の出血を引き起こすため、元々ほんのわずかしかない鉄分さえも失われてしまいます。よって、鉄分不足に陥ってしまうのです。
 鉄分が不足すると、イライラ、無気力、注意力散漫などの原因にもつながってしまうので、注意が必要です。



●アレルギー

 カナダ・サスカチェワン州で開業しているJ・W・ジェラード医師らによる研究グループによると、「牛乳をヒトの乳児に飲ませると病気を引き起こしやすく、飲み始める時期が早ければ早いほどアレルギーの兆候を示しやすい」とのこと。
 赤ちゃんの4人に1人が、牛乳を与えられてから3回以内に初期症状を起こし、全体のほぼ半数が1週間以内に兆候を示しています。
 また、牛乳を与えられた1歳未満の子供787人中59人、7.5%に兆候が表れ、3か月以内であれば4人に1人に兆候が表れています。
 日本でも、学校給食に牛乳が出るようになり一般に普及し始めてから、アレルギーやアトピーが爆発的に増えているとの指摘もあります。

 牛乳が原因、もしくは関連性が考えられると言われているアレルギー疾患には、持続性・再発性の鼻づまり(ちなみに私も牛乳を止めて治りました)、ぜんそく発作、胸部感染症、湿疹、発疹、嘔吐と下痢、再発性の気管支炎、などがあります。

 さらに乳牛を育てる時にエサとして与える牧草の残留農薬や乳牛を育てる過程で投与される抗生物質(主にペニシリン)の残留により、じんましん、くしゃみ、喘息、発疹などの原因となることがあります。


●3大疾患(がん、心臓病、心血管疾患)

 コレステロール値、アテローム硬化は肉や牛乳、乳製品と直接的な因果関係があると言われています。
アテローム硬化とは悪玉コレステロールが血管壁の内側に溜まり、それを食べようと集まったマクロファージ(白血球の一種)が血管壁の内側に入り込み出られなくなった状態を言います。これがさらに進むと血栓が作られ、細胞への酸素供給ができなくなります。
血液の供給されなくなった細胞は当然死んでしまうため、これが脳に行く血管で起きれば脳卒中、心臓に行く血管で起きれば心筋梗塞となってしまうのです。
 また、食生活とアテローム硬化の因果関係を調べた研究で、すべて「牛乳は人間の飲み物としては不適切である」と裏付け。ちなみにアテローム硬化は他の哺乳動物には見られません。
 普通牛乳には1ℓあたり脂質約35gが入っており、そのうちの約6割が飽和脂肪酸になります。1959年~65年に行われたフィンランドの2つの大学病院の研究では、牛乳の代わりに脱脂乳と大豆油、バターやマーガリンの代わりに多価不飽和脂肪酸が豊富な特殊なマーガリンに変えたところ、コレステロール値が平均で2割近く下がり、男性の心臓病による死亡率も半減した、との報告があります。
アメリカ「責任ある医療の為の医師の会」では、「子供が成長するにつれて牛乳は飽和脂肪酸を含む主な食品となり、厄介な乳脂肪がコレステロール値を上昇させ心臓病リスクを高める」と主張しています。
 1977年2月、アメリカ上院国民栄養問題特別委員会が発表した「アメリカ国民の食事指針」によると、「脂質の摂取を減らすこと。牛乳、乳製品を控える努力をすること」とあります。

 事故死した1,500人の青少年の心血管を解剖して調べたところ、母乳栄養と人工栄養の違いで冠状動脈の早期変化を結論しました。

 大腸がん、乳がん、前立腺がんは、「脂質を現在の平均的な食事から3~4割に減らすべきである」と、1982年の全米調査委員会「食生活、栄養、がん」と題する報告が挙がっています。
厚生労働省の研究班も2008年、「乳製品を多く摂取すると飽和脂肪酸が血中ホルモンの濃度を上げ、前立腺がんのリスクを高める可能性がある」と指摘しています。
海外の膨大なデータを基にしたハーバード大学の2つの研究によると、「男性の前立腺がんのリスクが有意に高く男性のホルモン機能を変化させる性質を持っている。女性は卵巣がんとの関連性もある」としています。
さらに、牛乳の生産効率を高めるために乳牛は出産以後も短期間で人工授精させられています。妊娠中は女性ホルモンの分泌が増加し、さらに母乳の出を良くするため女性ホルモンを投与されているため、搾乳された牛乳にそれら大量の女性ホルモンが含まれます。その影響でホルモンバランスに変調をきたし、近年急増している女性の乳がんや男性の精子の数の減少などの原因となっているとの指摘もあります。

 厚生省は昭和31年(1956年)にこれらの病気を「成人病」と名付けました。つまり、それまで日本にはこれらの病気は少なく「成人病」という名前もありませんでした。しかし、それ以後も減るどころかむしろ増え続け、あげく子供にも「成人病」が見られるようになり、そのため厚生労働省は平成8年(1996年)、「生活習慣病」と名前を改めました。
これがどういことか。厚生労働省がこれらの病気に対して「原因は生活習慣にある」と認めたということです。
逆に言えば生活習慣、特に食事に関してちょっと気をつければ防げるということです。
ですので、正しい知識と情報を身に着け、自分の健康は自分で守れるようにしていきましょう。

2014年10月18日土曜日

食生活・牛乳②

 昨日は夕食後に梨を食べました。やっぱり旬のものは美味しいですね!皮を剥けないのに食べられるのか!?と買ってから思いましたが(笑)、無事に食べられました。
人間、必要に迫られればできるものですね。
    季節の変わり目で風邪を引きやすい今の時期は、白い食べ物を食べると良いらしいです。梨、大根、蓮根、蕪……これらが喉や鼻の粘膜を保護してくれ、風邪を引きづらくなるそうです。
ぜひ一度お試しあれ!

さて、前回は牛乳について書かせていただきましたが、今日はその続きになります。



飲めば飲むほど骨粗鬆症に!?

 前回のお話の中で、昭和22年(1947年)から始まったアメリカGHQ(連合国軍総司令部)の占領政策により、保健所での栄養指導や学校給食に牛乳が入るようになった、と書きました。その結果なんと、牛乳の消費量が増えるとともに骨粗鬆症も一緒に増えた、というデータが出ています。

 「あれ?牛乳って骨を強くするんじゃなかったの?」と疑問に思った方が多いと思いますが、実は逆だったのです。牛乳は、飲めば飲むほど骨を弱くしてしまうのです。

 他にもデータをご紹介します。
●アメリカ・ハーバード大学の研究で7,800人の女性を12年間追跡調査してみたところ、乳製品を多く摂取するほど骨折が多かった。
世界で最も牛乳を飲んでいる国・ノルウェーの骨粗鬆症は、日本の約5倍も多い。
●世界中の人々を対象に骨密度を調べる研究をしたところ、カルシウムの1日の摂取量が、アメリカで推奨されている1日のカルシウム摂取量とほぼ同じの人と半分以下の人とでは、1日のカルシウム摂取量が半分以下の人の方が骨が脆いという現象はみられず、有意差がほとんどみられなかった。
そもそも、健康維持に必要なカルシウム摂取量は分かっておらず、摂りすぎや少なすぎはもちろん害だがその基準となる適正量が謎である。
●沖縄の3大学による共同研究によると、沖縄に住む100歳以上のご老人は乳製品をほとんど摂らないが大腿骨頸部骨折が非常に少ない。
●アフリカ諸国とアメリカの黒人のほとんどは、白人に比べてカルシウム摂取量が少ないが骨粗鬆症の発病率が低く、骨密度はかえって高い。
●WHOの専門家グループは、「1日のカルシウム摂取量が300g未満でも、健康に害を及ぼすという確たる証拠はない」と結論。
  また、アメリカ小児科学会栄養委員会は「推奨されている1日の牛乳の消費量(子供はコップ3杯以上、大人は4杯以上)は、必要な量を上回っている可能性がある」と発表している。
●1日の平均カルシウム摂取量がアメリカ807g、スペイン308g、ブラジル250g、台湾13g、ガーナ8gと差はあるが、骨折して寝たきりになった人に有意差はなかった。
●アメリカ・ペンシルバニア州立大学のトム・ロイド博士は、12~22歳の女性グループを追跡調査したところ、牛乳が骨の強化に役立っていないことを突き止めた。
●ハーバード大学の看護師たちによる健康調査によると、ご高齢の女性を18年間追跡調査し牛乳を飲んでいる人と飲んでいない人を比べても有意差はなく、骨折の予防に役立っていないことが分かった。
●アメリカ「責任ある医療のための医師の会」によると、「動物性たんぱく質は血液を酸性に傾けるため、体はそれを中和しようとカルシウムを骨から引き出してしまうと説明しており、「骨粗鬆症の予防に役立つという科学的根拠はない」としています。

 このように、牛乳を飲んでも骨を強くする効果がないばかりか、飲めば飲むほどかえって骨粗鬆症になる危険性があるのです。



なぜ牛乳を飲むと骨が脆くなるのか?

 前回のブログで、「乳糖を分解するためにはラクターゼという消化酵素が必要」と書きました。カルシウムもこれと一緒で、牛乳のカルシウムを吸収するためにはラクターゼが必要になります。すると、思い出してください。生後1年半~4年くらい経つとラクターゼの活性が徐々に低下していくわけですから、成長するにつれてだんだんとカルシウムの吸収効率も悪くなるわけです。つまり、せっかく牛乳を飲んでもカルシウムはどんどん排泄されてしまうのです。

 1日の食事から摂取する推奨カルシウム所要量は、厚生労働省によると成人で600~700mg。またWHO食品産業部門は400~500mg、全米科学アカデミー食品栄養委員会は800mg、イギリスやカナダは500mgとバラバラ。
食品中のカルシウム量は、体がどれだけの量のカルシウム量を吸収するかを決定する1つの要素に過ぎず、食品中に含まれているカルシウムの量と、それが血管に入って最終的に骨や歯に届く量に相関関係はありません。牛乳1ℓあたりのカルシウム量は1,200mgですが人工栄養のため吸収は少なく、母乳1ℓあたりには300mgも入っていて多く吸収されるのです。

 カルシウムの吸収を促進するためにはビタミンD、マグネシウムなどが必要となりますが、牛乳にはマグネシウムが含まれていません。ですので、カルシウムはマグネシウムと一緒に摂らないと逆に骨が溶けてしまいます。
また多くの食品にカルシウムの吸収を阻害してしまうリン、食物繊維、たんぱく質などが入っています。特にリンは多く含まれており、カルシウムとの割合は2:1と2倍以上も多く、これが腸管内でカルシウムと結合することによって吸収を阻害してしまうのです。多くの栄養学者が「カルシウムとリンの比率が2:1以下の食品だけを摂るべき」と主張しています。



牛乳以外ならば良いのか?

 ここまで牛乳がどうして良くないのかを書いてきましたが、では他の乳製品についてはどうでしょうか?
ヨーグルトは脱脂乳か牛乳に乳酸菌を混ぜて、乳酸菌の力を借り発酵させて作ります。
乳糖は発酵の過程でブドウ糖とガラクトースの2つの単糖類に分解されています。また乳酸菌が体内での消化酵素の働きをしてくれるため、牛乳に比べて乳糖不耐の問題は起こりづらくなります。
また脱脂乳であれば乳脂肪分を除去してあるため、発酵と培養の過程でたんぱく質が変性するためにアレルギーを起こす可能性も少なくなります。

 牛乳を飲むくらいなら、ヨーグルトの方が良いのではないでしょうか。


 今回は途中、内容が少し難しかったかもしれないのでここで閉めさせていただきます。
最後「アレルギーを起こす可能性」という話がでましたが、牛乳が起こす体への悪影響は実は骨粗鬆症だけではありません。
次回、他の疾患との関連性をお話しいたします。

2014年10月15日水曜日

食生活・牛乳①

 前々回のブログにおいて、「病気の原因」ということでお話ししました。
今回からはその具体的な内容について深くお伝えしていきたいと思います。

まずは第一弾!今回は「牛乳」になります。

 みなさん、牛乳はお好きですか?子供の頃からお母さんや学校の給食で、「牛乳を飲むと背が伸びるから残さず飲みなさい!」と言われて飲まされてきた人も多いのではないでしょうか?
そんな時、決まってお腹を壊してトイレに駆け込む子がいたり苦手なのをムリヤリ飲んだ、という経験をした方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私は大好きだったので、OPPになることもなく(笑)率先して毎日飲んでいました。

 飲んでいた、となぜ過去形なのかというと、今は飲むのを止めたからです。
それは、ある話を聞いたのがきっかけでした……。



牛乳は体に悪い!?

   牛乳が好きで飲んでいる方の多くが「骨粗鬆症の予防で骨を強くするため」など、身体に良いと聞かされて飲んでいると思います。しかし……

 「牛乳は人間が、特に人間の大人が飲むべきものではありません」と語るのは、小児科医の真弓定夫先生です。
 よく牛乳は「完全栄養食品である」と言われます。確かにそういう側面があることは認めますが、ただしそれは「牛の赤ちゃんにとっては」という大前提が付きます。
哺乳動物は世界に約4,000種いますが、その中で他の動物のお乳を子供に与えているのは人間だけ。しかも、本来は赤ちゃんのうちだけ飲むものを大人になっても飲んでいるのです。
他の哺乳動物の赤ちゃんが、他の動物のお母さんの母乳を飲むでしょうか。また、他の哺乳動物が大人になっても母乳を飲み続けるでしょうか。そんなことはありません。少し考えてみれば牛乳を飲むことが不自然、いわば自然界の掟に反しているということに気づきます。

 私たち人間や動物の全身には血液が流れています。そのうち、脳や心臓、乳房にいく血液に違いはあるでしょうか。ありませんよね?そのうち、乳房に行った血液が母乳になるため、いわば母乳というのは「白い血液」とも言うことができます。A型の血液をB型の人間に輸血をしたらどうなりますか?その人間は死にますよね。
人間同士の血液を交換してもこういった異常が起こるのに、他の動物の血液同士で何も起きないはずがありません。
昭和61年(1986年)に東京医科大学の松延正之先生の行った実験によると、牛乳を滅菌的に取って牛に静脈注射をしてもその牛は死ななかったが、人間の母乳を牛に静脈注射したらその牛は即死だったそうです。
静脈注射の場合、血管にそのまま牛乳が入ってくるわけですから激しい反応が起こりました。普通に飲んでいる分にはここまでの急激な反応が起こりませんから、逆にその危険性に気づきにくいわけです。



何故お腹を壊すのか?

 では、冒頭でもお話ししたお腹をこわす理由、これについてお話ししましょう。

 世界中の4歳以上の人間の大多数は「乳糖不耐」と言われます。乳糖不耐、つまり多くの人間が牛乳を消化できない身体であるということです。

 乳糖とは牛乳に含まれる糖質(炭水化物)ですが、乳糖を腸管から吸収し血液の中に入れるためには、乳糖をブドウ糖とガラクトースという二種類の単糖類に分解しなければなりません。
その時、乳糖を分解するために必要となってくるのがラクターゼという消化酵素になります。ただしラクターゼは、妊娠7か月くらいから出生直後が最も活性化しますが、生後1年半~4年の間に徐々に低下していくそうです。
よって、牛乳を飲み過ぎるとラクターゼの処理能力を超え、消化できないまま乳糖が大腸に届いてしまい、大腸の中に普段から生息する細菌(いわゆる大腸菌)が反応を起こして乳糖を発酵させます。それがガスや二酸化炭素、乳酸に変化し腸管内に水分を引き寄せ、お腹の膨満感、けいれん、ゲップ、おなら、水溶性の下痢などの原因になるのです。

 ちなみに白人は15%、黒人は75%、そして私たち日本人は85%が乳糖不耐と言われており、乳糖不耐の人間の60~75%は牛乳200mlで消化器症状を起こすと言われています。
米ボストン、サンフランシスコの研究では「小児性再発性腹痛」の1/3が牛乳が原因であり、飲まなくなって回復したそうです。



日本人には合わない!?

 そもそも、日本に牛乳が入ってきたのは戦後になります。
自宅出産が多かった戦前の日本には粉ミルクと哺乳瓶は一般家庭には普及しておらず、母乳のみで育てるのが一般的でした。もちろん牛乳、乳製品はほとんど飲んでいませんでした。

 昭和22年(1947年)からアメリカGHQ(連合国軍総司令部)の占領政策により、保健所での栄養指導や給食に牛乳が出るようになりました。
「栄養指導」とは名ばかりで、GHQの目的は単にアメリカで余った牛乳を日本で売りさばいて乳業会社を儲けさせるため、そして日本を食によりコントロールする、いわば植民地ならぬ食民地にするためでした。
その結果、出産はお産婆さんによる自宅出産から病院に変わり、栄養指導は医者や栄養士ではなく乳業会社から派遣された専従栄養士が行い牛乳を勧め、母子手帳には乳業会社の広告が載るようになりました(そもそも昔は母子手帳など存在しなかった)。

 戦後、食べるものもなく脱脂粉乳しか飲めなかった日本人には、牛乳はとても美味しく感じられたことでしょう。そこをアメリカは利用したのです。またチーズケーキが牛乳の普及を加速させました。

 そうして、日本で牛乳を飲むことは当たり前になり、「牛乳は体に良い」「健康のために飲んだ方が良い」というイメージが出来上がりました。言葉を選ばずに言えば情報操作、洗脳の完成です。

 人間の体は、環境に合わせて対応しようとし、変化を絶えずしてきました。しかし、牛乳を飲み始めてからまだ67年しかたっていない日本人の体は、まだその牛乳を消化・吸収できるようには変わっていません。当たり前です。動物の進化というのは、もっと長い年月をかけて起きるものだからです。
ましてや、アメリカ国内でも既に健康被害が多発し、「牛乳は体に悪い」という結果が出ているものを押し付けられたわけですから、問題が出ないはずがないのです。

 とはいえ、昭和26年(1951年)9月8日にサンフランシスコ講和条約により日本の主権が回復しGHQが日本から去ってからもう63年が経ちます。これはもう日本国内の問題です。

現在、日本には様々な種類の牛乳が売られています。
成分無調整牛乳から低脂肪牛乳に無脂肪牛乳、加工乳に乳飲料……なぜでしょうか?これでは乳業メーカーが牛乳をそのまま飲んではいけないと白状しているようなものです。
おそらく日本の乳業メーカーは、牛乳の普及とともに生活習慣病が増え続けている原因が牛乳の脂質にあると分かっているのではないでしょうか。だからこそ、その対策として脱脂乳や低脂肪乳を作らざるを得なくなったのではないでしょうか。
そもそも調整したり加工しないと食べられないこと自体、日本人(人間)には合わないものであるという証明なのです。



 本日のブログを読んで、納得した方もいれば「そんなはずはない!牛乳は体にいい!」と思った方もいると思います。それでいいと思います。私も別にムリに納得してもらおうなどとは思っておりません。
ただ、もし少しでも心当たりがある方は一度、牛乳について考えてみてはいかがでしょうか?


2014年10月14日火曜日

体育の日

 昨日の台風は、みなさん大丈夫でしたでしょうか?
我が家は築○十年という古いアパートですので、夜中じゅう雨風が凄く窓がガタガタいってました。
久しぶりに雨戸を閉めようかとも思ったのですが、建付けが悪く開け閉めに苦労するので、潔く諦めました(笑)。
 ちなみに、諦めるの語源は「明らかに見極める」です。だから、決してネガティブな意味じゃないんですよ(もちろん、言い訳ではありません)。

 さて、そんな昨日は体育の日でした。学校や自治会などで、運動会や体育祭などを催した所も多かったんじゃないでしょうか?

 昔は10月10日が体育の日でした。平成12年(2000年)から適用された「ハッピーマンデー法」により10月の第2月曜に変えられてしまい、もともとは毎年晴れていたのに雨が多くなった……なんて愚痴っている行事関係者も多いかもしれませんね。昨日は出雲駅伝も中止になってしまいました。なんと、大学駅伝3大大会の中止は史上初だったそうです。
こうして軽率に祝日の日にちを変えてしまうと、もともとの意味が分からなくなってしまいます。「結婚記念日は二人でお祝いしたいから、休日に変えようよ」なんてことがありますか(笑)。「誕生日がクリスマスと同じ日でいつも一緒にされちゃうから、別の日に変えます」こんなことありえませんよね(笑)。

 祝日にはそれぞれ趣旨があります。昭和23年7月20日に制定された国民の祝日に関する法律(祝日法)によると体育の日は、「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」とあります。
では、そもそも体育の日というのはなぜ作られたのでしょうか?

 体育の日は、東京オリンピックの開会式が行われた昭和39年(1964年)10月10日が由来になります。昭和41年(1966年)から、この日を記念し祝日となりました。

 昭和20年(1945年)8月15日に、我が国は敗戦を迎えました。
戦前、戦中の厳しい時代を必死に闘い、命がけで日本を守ってくださった方々がいました。の焼け野原で何もない中、大きな時代の変化の波に翻弄されながらも昭和の激動の時代を生き抜き、日本の復興の為に歯を食いしばり、体を張って働いてくださった方々がいらっしゃいました。
たとえば先の大東亜戦争中に戦闘機や戦艦、戦車などを造っていた技術者たちは、「なんとかこの技術を活かせないか」と新幹線などを造りました。こうしてこの時に造られたのが東海道新幹線や東名高速、首都高に国立競技場などです。
その方々のおかげで、世界から「東洋の奇蹟」と呼ばれ大絶賛されるほどのまさに奇跡の復興を遂げ、戦後わずか20年という短い歳月で東京でオリンピックを開催できるまでになったのです。はっきり言ってこれはありえないことです。日本だからこそ成し得ることができた正真正銘の奇蹟なのです。

 体育の日は、単なる「東京オリンピックの開会式が開催された日」などではありません。
本来であればそうして今日の平和な日本を作ってくださった方々に感謝すると共に、たとえどんな逆境が訪れようとも私たち日本人にはそれを乗り越えられる底力がある、過去何度ものどん底からでも立ち直ってきたのだという自信と誇りを持ち、それを忘れないようにするための日でもあるのです。

 みなさんの中には、「たかが休日じゃないか」と思っている人も多いと思います。
でも、それは違います。祝日にはそれぞれにきちんとした意味、作った目的があります。ただの休日などではありません。
昔の小学校では祝日には学校に行き、校長先生から祝日の意味などについて話を聞き、紅白饅頭をもらって家に帰りました。そして、どこの家でも国旗である日の丸を掲揚していました。だから「旗日」と昔は祝日を呼んでいたのです。

 祝日は日本にとって大事な記念日です。それは、当時の方々の想いや日本の歴史がたくさん詰まっているからです。
今一度、祝日について考え直すべきなのではないでしょうか。

2014年10月11日土曜日

病気の原因

    10月に入って少しずつ寒くなってきましたが、みなさん風邪など引いていませんか?
私はおかげさまで元気そのもの。多少の寝不足はありますが、ここ最近は体調を崩すこともほとんどなくなり、仕事に勉強に遊びに(笑)と勤しんでおります。
これも丈夫な体に産んでくれ、育ててくれた両親……特に母親のおかげです。本当に感謝しております。

     ではなぜ健康でいられるのか?逆に体調を崩してしまう時はどういう時なのか?
今回はその「病気の原因」と題しまして、様々お伝えできればなと思います。

    病気の原因と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?
ウイルス、細菌、疲れ、寝不足、ストレス……いろいろあると思います。
そこで、病気の原因を考える上で大事になってくるのが、原因には大きく分けて「外的な原因」と「内的な原因」の2つに分かれるということです。
「なんだ、当たり前じゃないか!」と思われた方が大半だと思いますが、意外と忘れてしまっている方も多いのではないでしょうか。

    「外的な原因」とは、要するに外からの影響により病気になった場合の原因を言います。例えば風邪やインフルエンザのウイルスに感染して風邪を引いたりインフルエンザにかかったり、暑さにやられて熱中症になったり、などです。
「内的な原因」とは、自分自身に問題があって病気になった場合の原因を言います。例えば甘いものの食べ過ぎで糖尿病になったりビールの飲み過ぎで痛風になったり、などが当てはまりますので、いわゆる生活習慣病の方はこちらになります。頭が痛い方もいるのではないでしょうか(笑)。

    ではここで考えていただきたいのが、内的な原因に関してはあくまで自分自身の問題である場合がほとんどなのですが、外的な原因に関しては自分自身にもその要因がある場合が多い、ということです。

    分かりやすい例を出しましょう。そろそろ風邪やインフルエンザが流行り始める頃ですが、流行るということは誰にでもかかる可能性がある、ということです。
極端な話、全員が一斉に風邪をひいたりインフルエンザにかかってしまったっておかしくありません。
しかし、現実にはそんなことはありません。夏場に多い食中毒が学校やどこかの施設で大流行したとしても、全員がやられるということは少ないはずです。

    この違いは何なのでしょうか?ここに内的な原因が関係してくるのです。内的な原因……すなわち免疫力や自然治癒力、体質といったものです。
ウイルスや細菌など病気の元となる外敵から身を守り、あるいは病気を自分で治す力。そういった力があるかないかが、病気になってしまうかならないかの境目になるのです。

    そういった力のあるなしは、一体どこで差が出てくるのでしょうか?もちろん常日頃からの備え、つまり生活習慣になります。
食事、飲酒、喫煙、薬の服用、適度な運動、睡眠、冷暖房、電磁波、ストレス…などなど、気をつけるべきところは多々ありますが、特に大事になってくるポイントを絞って次回からお伝えしていきたいと思います。
いきなり全部を気をつけるということは大変だと思いますので、できるところから実践していただければと思います。

雑誌に掲載されました!

みなさん、こんばんは!
あおぞら整骨院    院長の石関です。

この度、私の寄稿が雑誌に掲載されました!




月刊「カレント」10月号、“20代の視点” になります。




タイトルは、「 医学に挑む〜健康に導く哲学の医療〜 」になります。

当ブログを立ち上げ、最初にアップした時にもお伝えしましたが、今年2月11日の建国記念の日、株式会社キャリアコンサルティング様主催の「第6回国護り演説大会」に出場させていただきました。
今回の寄稿は、この時の演説内容をコンパクトにまとめたものになります。

ちなみに、私が演説している時の動画はコチラ

演説の時は聴衆の方々が聞きやすいようにと笑いをとったり、なるべく分かりやすい簡単な言葉を選ぶよう意識しましたが、本寄稿は一切笑いなし!
とにかく真面目な文章になります(笑)。




月刊「カレント」は、賀屋興宣先生が1964年に「左右に偏ることなく、自由民主主義の国である日本に正しい世論を喚起するため」という目的で創刊されました、歴史と重みのある雑誌になります。
現在は株式会社潮流社が継承されましたが、衆参両議員の政治家全員に配られている(「左右に偏ることなく」だから当然ですね。笑)格式高い雑誌になります。

これを機に、さらに私の考えが広まっていくことを願います。
そして医学界に一石を投じることができれば、私も少しは社会の役に立てたかなぁ……と。

ご希望の方は、あおぞら整骨院・神奈川新町店と上永谷店のスタッフまで気軽にお声掛けください。

2014年10月8日水曜日

「健康な食事」②

 昨日、厚生労働省が発表した「健康な食事」認証マークについて書かせていただきましたが、今日はその続きを。
「おっ、2日続けてのアップなんてめずらしいじゃん」なんて言わないで下さいね(笑)。

 まずは、昨日のおさらいから。




「健康な食事」に認証マーク コンビニ弁当など  厚生労働省15年春から
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H16_W4A001C1CR8000/

厚生労働省は6日、炭水化物やたんぱく質など必要な栄養素の摂取基準を満たしたコンビニエンスストアやスーパーの弁当、総菜などを「健康な食事」として認証し、表示できるマークを選定した。主食は黄色、主菜は赤色、副菜を緑色で表し、3色を上手に組み合わせることで栄養バランスの良い食事を取ることができるという。来年4月から表示できる。
「健康な食事」の認証マーク
「健康な食事」の認証マーク
 マークは一般から募集し、114点から選ばれた。厚労省によると、対象は市販される調理済みの食品。主食など分野別にエネルギーの上限を設け、必要な栄養素や食塩量などを定めた。
 主食は300キロカロリー未満で、玄米など精製度の低い穀類を2割程度含むことが条件。含まれる炭水化物は40~70グラムとした。肉や魚などの主菜は250キロカロリー未満で、たんぱく質は10~17グラム。副菜は150キロカロリー未満で、野菜は100~200グラム。主食、主菜、副菜を組み合わせる場合は合計で650キロカロリー未満とし、食塩は3グラム未満と設定した。
 弁当1食単位に加え、1品目ごとでも認証される。例えばおにぎりやパンなら主食を表す黄色部分のみ、魚のフライや鶏肉の空揚げなら主菜の赤色部分だけ色をつけたマークを表示。黄色と赤色だけのマークの弁当に、自分で緑色表示のサラダを購入するなど、3色を上手に組み合わせれば「健康な食事」になる。
 審査は無く、製造販売業者は来年4月から、基準を満たした商品にマークをつけることができる。社員食堂を公開したレシピ本がベストセラーとなった健康計測機器メーカー「タニタ」の管理栄養士や、コンビニ大手ローソンの幹部らが、専門家として検討してきた。



 まず昨日も取り上げましたが、この認証商品については、報告義務はあっても厚労省などの検査は一切ありません。
そのため、「健康な食事であるかどうか」という基準を実際に満たしているかどうかは、それぞれの製造・販売元の申告によります。
ね?いかにも厚生労働省がやりそうな、怪しい手口だと思いませんか?(笑)

次に、「栄養素の摂取基準を満たしていれば、中身は何でも良い」という問題点があります。つまり、栄養素の「質」は問わないと言っているのです。
そのため、食材の産地や保存料、着色料などの添加物について全く触れていません。
数字上の栄養素だけを気にして添加物まみれの食品を毎日食べていればどうなるか、もちろん「健康」になれるはずがありません。
本日はこの点について、もう少し掘り下げたいと思います。

高温による過酸化脂質
 コンビニなどのお弁当にはよく唐揚げやコロッケなど油で揚げたものが入っていますが、この油の揚げ方に問題があったりします。
冷凍食品を揚げる場合、低温より高温の油でサッと揚げた方がカラッと仕上がり、製造効率も良いのですが、高温にすればするほど酸化が進んでしまいます。そして酸化が進むと大量の過酸化脂質が発生し、これが病気の元になります。

トランス脂肪酸
 さらに、油そのものにも問題があります。デフレで不況に悩む企業は当然、経費削減で安い油を使っていることが予想されます。その油が揚げ物を揚げているうちに劣化してくるとショートニングを加えることが多いそうですが、このショートニングには大量のトランス脂肪酸が含まれています。
トランス脂肪酸は様々な病気を引き起こす原因として、完全使用禁止にしている国があるくらい人体に有害なものになります。

「無添加」という表示に注意!
 これはお弁当だけに限ったものではありませんが、無添加という表示は保存料や着色料を使っていないという意味で、何も使っていないという意味ではありません。
ph調整剤などを防腐剤の代わりに使っていたり、添付のタレやソースなどに入っている場合が多いので、注意が必要です。

食材の産地
 最近ようやく事の重大さに気づき問題視されるようになってきましたが、もちろん食材の産地にも十分気を付けなくてはなりません。
特に中国産や韓国産は(すでに敬遠している方も多いと思いますが……)品質管理の状態が劣悪だったり、農薬の量が尋常じゃなく多く危険視されています。

 思いつくままにざっと挙げてみましたが、単純に栄養が摂れている、と言っても、これでも「健康な食事」と言えるだろうか。
たしかに、毎日料理を作るのは大変ですし、そもそも料理を作ることが困難な状態にある方にとってはありがたいことだと思います。
しかし、いかにも「これを食べれば健康になりますよ~」みたいな謳い文句で売り出すのはいかがなものだろうか?

 厚生労働省も、本来であるならば「国民の健康を守る」ことが使命なはずである。健康のためには家庭内で自炊することをもっと推し進めるのが正しい姿なのではないだろうか。
 企業側も、たしかに長引くデフレ不況の中で経費削減に向かうのはいたし方ない部分もあるとは思いますが、今一度、本来あるべき日本経済の姿である「近江商人の三方よし“売ってよし買ってよし世間よし”」の精神を思い出してもらいたい。
 そういった姿が日本経済を立て直し、日本が再び“Japan as no.1”と世界から称賛される日がくることだろう。

私はそう、信じている。

2014年10月7日火曜日

「健康な食事」①

 最近、会う人会う人に「痩せた?」と聞かれます。
確かに、少し前の写真や動画と比較してみると痩せた気がする……。

 おそらく食生活が劇的に変わったからではないだろうか。
一人暮らしをしてから約1か月(もちろん離婚したから、ではありません。念のため。笑)、料理の全くできない私の食事は、家ではもっぱら玄米に梅干し、納豆、卵、それに味噌汁のみ。
お昼は職場のスタッフと一緒に近くのお店に食べに行くことも多いが、それ以外の日は食べないことも多く、食事は1日1食ないし2食といったところ。
お菓子などは一切買い置きしていないため、まず食べることはない。
友人から言わせれば、「まるで修行僧みたい」と言われるのも頷ける。

 人によれば心配する食生活かもしれません。「栄養をしっかり摂らないと!」という意見もその通りだと思います。
しかし私は健康そのもの。というのも、私だって考えなしでこのような食生活をしているわけではありません。あえて小食にして、粗食にしているのです。

 現代病として最も頭を悩ませているもの、それは生活習慣病ではないでしょうか。
患者数は毎年増え、それに比例して医療費も増える一方です。しかしその大半は、日ごろから食生活中心に気を付けていれば防げるものであり、また改善すれば治るものになります。
そしてその食生活の中で何が問題か……まさに「食べ過ぎ」が大きな原因の1つになります。

 戦前、戦中、戦後まもなくの日本には、いわゆる生活習慣病などはほとんどありませんでした。
糖尿病、痛風やガン、脳卒中、心血管疾患……どれも日本が豊かになり、食文化も欧米化するにつれて増えてきたものばかりです。
貧しく、満足に食べられなかった頃の反動でお腹いっぱい食べたくなる、その気持ちは分かりますが、その満足と引き換えに病気になってしまっては、それでも幸せと言えるでしょうか?

 と、いうことで、私はみなさんに少食を勧めているわけです。なにも私のように極端な精進料理みたいな食生活を、とは言いません(笑)。
いつもより気持ち量を少なめにしたり、腹八分目から六分目くらいでやめませんか、という提案です。
どうです、これならできそうじゃありませんか?



そんな中、気になるニュースが耳に入ってきました。


「健康な食事」に認証マーク コンビニ弁当など  厚生労働省15年春から
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H16_W4A001C1CR8000/

厚生労働省は6日、炭水化物やたんぱく質など必要な栄養素の摂取基準を満たしたコンビニエンスストアやスーパーの弁当、総菜などを「健康な食事」として認証し、表示できるマークを選定した。主食は黄色、主菜は赤色、副菜を緑色で表し、3色を上手に組み合わせることで栄養バランスの良い食事を取ることができるという。来年4月から表示できる。
「健康な食事」の認証マーク
「健康な食事」の認証マーク
 マークは一般から募集し、114点から選ばれた。厚労省によると、対象は市販される調理済みの食品。主食など分野別にエネルギーの上限を設け、必要な栄養素や食塩量などを定めた。
 主食は300キロカロリー未満で、玄米など精製度の低い穀類を2割程度含むことが条件。含まれる炭水化物は40~70グラムとした。肉や魚などの主菜は250キロカロリー未満で、たんぱく質は10~17グラム。副菜は150キロカロリー未満で、野菜は100~200グラム。主食、主菜、副菜を組み合わせる場合は合計で650キロカロリー未満とし、食塩は3グラム未満と設定した。
 弁当1食単位に加え、1品目ごとでも認証される。例えばおにぎりやパンなら主食を表す黄色部分のみ、魚のフライや鶏肉の空揚げなら主菜の赤色部分だけ色をつけたマークを表示。黄色と赤色だけのマークの弁当に、自分で緑色表示のサラダを購入するなど、3色を上手に組み合わせれば「健康な食事」になる。
 審査は無く、製造販売業者は来年4月から、基準を満たした商品にマークをつけることができる。社員食堂を公開したレシピ本がベストセラーとなった健康計測機器メーカー「タニタ」の管理栄養士や、コンビニ大手ローソンの幹部らが、専門家として検討してきた。

 この記事を読んで、みなさんはどう思いますか?私は非常に危険だと思います。
現代栄養学の一番の問題点は、「栄養を摂取する」といった一面でしか考えていないことにあります。つまり、裏を返せば「数字上の栄養価さえ摂れていれば、中身は何でも良い」と言っているに等しいわけです。

 つまり、単純に栄養素量が満たされていても、保存料や着色料などの添加物について全く触れていません。
さらに「健康な食事であるかどうか」という基準を実際に満たしているかどうかは、それぞれの製造・販売元の申告によるため認証商品の報告義務はあっても商品に対して厚労省などの検査は一切ありません(あったところで怪しいですが)。

 「健康な食事」という認証は、それを食べれば“健康”になるという錯覚を引き起こしかねません(トクホ:特定保健用食品のように)。それこそ立派な洗脳です。

 私は、今まで食品添加物など食品の裏側に隠されてきた「真実」に、段々と気づいてきた国民が増えてきたことに対する対抗措置なのではないだろうか、とついつい裏を読んでしまうのですが……取り越し苦労に終わることを祈ります。