2015年10月31日土曜日

チョコレートはチョコット

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
今日はハロウィンですね。当院の近く(といっても自転車で20分くらいあるらしいのですが)の大口商店街では、仮装した子供たちがたくさんいて何かイベントをやっていたみたいです。
...はい、ほとんど患者さんから聞いた情報(笑)

仮装した子供がドアをノックし、Trick or treat(トリック・オア・トリート:お菓子をくれないと悪戯するよ)」と言ってお菓子をもらう、と言ったものらしいですが、当院にもらいに来る子供はいないみたいですね。まあ来たとしてもお菓子は何も置いてありませんからあげられませんが(笑)。

みなさんはお菓子は何が好きですか?いろいろありますが、どれもおいしいですよね♪
ですが...やっぱり食べ過ぎは気を付けないと、ですね?



チョコレートは超危険食品 強い依存性、糖尿病の恐れ…妊婦や子供は摂取要注意


「Thinkstock」より
 毎年、2月14日はバレンタインデーと呼ばれ、世界的に男女が愛を誓う日とされています。
しかし、女性から男性にチョコレートをプレゼントする習慣があるのは、実は日本と韓国だけといわれています。この習慣は主に製菓業界、中でも大手菓子メーカーのロッテによって広められたといわれています。

 日韓の両国民は、同社をはじめとした製菓業界の販売戦略に乗せられていることに気づくべきでしょう。そして、実はチョコレート自体が危険な食品であることを認識すべきです。

 私自身、チョコレートで苦い体験をしたことがあります。25~26年前、都内にあるロッテ本社に取材に行った際、帰りに手提げ袋いっぱいのチョコレートやガムをいただきました。家に持って帰り、当時飼っていたプチという小型犬にチョコレートを食べさせたのです。
 それから1時間ほどたった頃、娘が「お父さん、プチが大変」と悲鳴を上げました。プチは嘔吐を繰り返し、全身がけいれんを起こして震えていたのです。「これはまずい」と夜間診療を行っている動物病院に車で連れて行きました。獣医師に「何か特別なものを食べさせましたか?」と聞かれ、「チョコレートを1枚あげました」と言うと、プチにはすぐに催吐処置が施されました。すると汚物としてたっぷりのチョコレートが胃から出てきたのです。
 処置が終わると、獣医師からは「チョコレートには犬にとって非常に有害なテオブロミンという成分が入っているので、絶対に与えてはいけません。命に関わります」と、きつく注意されました。

 テオブロミンは、カフェインと同じように興奮作用、利尿作用、心悸亢進などが起こり得る物質です。犬は人間よりテオブロミンやカフェインの代謝機能が低いので、摂取すると害になってしまうのです。幸い、プチの場合は処置が早かったので事なきを得ましたが、飼い主として自分の無知を猛省したものです。
 そして、同時に「動物(犬)にとって危険な食べ物が人間にとって100%安全なわけがない」と思いました。
 実際、アレルギー専門医の間ではチョコレートは人間にとっても要注意食品とされています。特に金属アレルギーのある人の摂取は禁物です。チョコレートにはニッケルやクロムが含まれているので、アレルギー症状を悪化させてしまうからです。

●実は砂糖のかたまりに近いチョコレートも

 また、チョコレートは非常にカロリーが高い食品です。メーカーや商品によって違いはありますが、ほとんどのチョコレートには砂糖が使用されています。パッケージの裏などに書かれている原材料名を見てみましょう。そこには使用量が多い順に記載されているので、最初に「砂糖」と書かれている場合はチョコレートとは名ばかりで、実質的には“砂糖のかたまり”であるともいえます。砂糖には強い依存性があり、摂取し続けた結果、糖尿病や低血糖症などを誘発することもあります。

 原材料名の最初にカカオマスと表示されているチョコレートは、砂糖の使用量は比較的少ないでしょう。しかし、カカオマスが多いということはカフェインの含有量も多くなるので、子供や妊婦は要注意です。いずれにせよ、チョコレートは、実は思っているよりも危険な食品なのです。

 こういったことを考えると、バレンタインデーにチョコレートをプレゼントするなどというのは、バカげた行為に思えてくるのではないでしょうか。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト

2015年10月29日木曜日

リアル図書館戦争

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

本日の私はとても怒っています。というのも、こんな記事を偶然見つけてしまったからです。
ちなみに私は図書館に何か特別な思い入れがあるわけでも、回し者でもありません(笑)。むしろ私個人としては図書館には行かず買って本棚に並べて置いておきたい派なので、擁護する理由もありません。(だから買っておいてまだ読めてない本が山積みになっているわけですが...笑)



本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出し「待った」
朝日DESITAL 2015年10月29日05時16分




    写真・図版
  •  公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっているとして、大手出版社や作家らが、発売から一定期間、新刊本の貸し出しをやめるよう求める動きがある。背景には、深刻化する出版不況に、図書館の増加、サービス拡充もある。本を売る者と貸す者、相反する利害のはざまで、出版文化のあり方が問われている。
 「増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している」。10月半ば、東京都内で開かれた全国図書館大会の「出版と図書館」分科会。図書館関係者が多くを占める会場で、新潮社の佐藤隆信社長が、売れるべき本が売れない要因の一つは図書館の貸し出しにある、と口火を切った。
 佐藤社長は、ある人気作家の過去作品を例に、全国の図書館が発売から数カ月で貸し出した延べ冊数の数万部のうち、少しでも売れていれば増刷できていた計算になると説明。司会役の調布市立図書館(東京都)の小池信彦館長が「それは微妙な問題で……」と言葉を濁す場面もあった。
 新潮社を旗振り役に大手書店やエンターテインメント系作家らが、著者と版元の合意がある新刊について「貸し出しの1年猶予」を求める文書を、11月にも図書館側に送る予定だ。



■困惑する図書館協会
 背景には、2000年代以降、深刻化する出版不況がある。国内の書籍(雑誌を除く)の売り上げはピークの1996年から減る一方で、14年は7割弱に落ち込んだ。漫画などを持たない文芸系出版社はとりわけ苦境にある。
 大手出版社の文芸作品は一般的に、最初に刷った部数(初版)の9割が売れて採算ラインに乗り、増刷分が利益となるといわれる。数十万部に到達するベストセラーはまれで、大御所から中堅人気作家による初版2万~3万程度の作品で収益を確保できるかが死活問題だ。だが、近年はこれらの作品でなかなか増刷が出ないという。
 出版不況の一方、全国の公共図書館(ほぼ公立)は増加傾向にある。10年で400館以上増え、3246館に。貸出冊数も軌を一にする。
 今回の「貸し出し猶予」の要請の動きに、日本図書館協会は困惑する。山本宏義副理事長は「図書館の影響で出版社の売り上げがどのくらい減るかという実証的なデータがあるわけではない」と話す。



まさに、「愚の骨頂」ともいうべき記事です。

裏づけのあるデータがあるわけでもなし、こんなものは単なる印象論によるイメージ操作に過ぎません。
「動画サイトやインターネット配信などのせいでCDが~」というのと全く同じ。こういうことを言う人のことを「思考停止症候群」というのですよ。
反論があるなら、具体的な数字やデータで「図書館のせいで新刊が売れなくなっている」と示してみてください。
...
新潮社の佐藤社長「増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している」「売れるべき本が売れない要因の一つは図書館の貸し出し」
よくもまあここまで傲慢に「新刊本が売れないのは図書館のせい」だとよく断言できたものですね、佐藤社長?
文芸書が図書館の買い上げによって買い支えられているという点については完全に無視し、自分たちにとって都合の悪い事実からは目を背けさせ、印象操作によって図書館を悪者扱い...まさに下衆のご都合主義の極み。

図書館が貸し出しを一定期間控えれば増刷できていたはず、というのも出版社側の誠に身勝手な推測でしかありません。
実際、「図書館のせいで~」論は1970年代から何度も言われているが、図書館学の方から統計データを出すと図書館で貸出冊数が増えると近隣書店の売上も増えるというデータが出ています。
これでも図書館のせいだと言えますか?

図書館があるからこそ子供は自由に本に触れられ、それが読書という習慣につながっていると思います。そもそも利害は相反していないのです。むしろ作家も出版社も図書館に食わせてもらっている部分もあるのだと認識すべきだと思います。
図書館で借りて読み、面白ければ買うという人って意外と多くないですか?

日本では長年「漫画を読むと本を読まなくなる」と漫画を目の仇にしてきたようですが、最新の調査では漫画を読まない子はそもそも本を読まないことが判明したそうです。ボロが出ちゃいましたね(笑)。
そして今度は「新刊本が売れないのは図書館のせい」...自分たちの企業努力が足りないから売れないのだという事実に、いい加減向き合ったらどうですか。
いつまでも他者を攻撃して、責任転嫁し続けている限り未来はないと思いますよ。

1996~7年をピークに書籍の売り上げが減っている、これは何を意味しているのか?97年の橋本政権での消費税増税や緊縮財政などの間違った経済対策により、日本のデフレ不況が深刻化し始めた時期とほぼぴったり重なります。
要するに、新刊本を毎回買う余裕がある層が少なくなり売れなくなっただけなのです。
図書館に行ってまで新刊を読むという人がそこまで多いとも思えませんし、またそういう人は図書館から新刊が無くなったところで買うとも思えません。
こうして図書館にすべての責任を押し付け、買うことはできなくても図書館で借りてまで読みたいという人たちを減らしたら、ただ単純に読書をする人が減るだけで、日本の文芸は廃れる一方になり本当に滅んでしまうと思います。
それはひいては日本の国力を落とすことにつながってしまいます。

出版業界のやっていることは、まさに売国行為そのものといっても過言ではありません。

「電子書籍が」「図書館が」と本来、味方であるはずのものを敵視してどうするのでしょうか。
今こそ、一丸となってまとまり、根本的な原因である「日本人の本離れ」と「デフレ不況」という問題に立ち向かっていくべきだと思います。

2015年10月27日火曜日

ふんどしのススメ?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

本日はおもしろい記事をご紹介したいと思います。今、ふんどしが流行っているみたいですね。
私も着物を着るようになった時に勧められましたが、難しそうだったのと「さすがにそこまでは...」と思いやめました(^^;
最近はとてもオシャレなふんどしが売られているそうです。イメージが変わりますね。私も付けてみようかな...(笑)

思い出してみると、私が出場した「第六回 國護り演説大会」の第三次予選で一緒に演説審査を受けた方の中に、「ふんどしを日本に復活させる!」という演説をされていた女の子がいました(しかも私よりずっと年下の若い子!)。
その方は「日本ふんどし協会」の会員になっているそうで、健康に良いという話や戦後GHQにより廃止させられてしまった歴史について聞かせていただき、とても勉強にりました。
というか、こんなところにもGHQの占領政策の影響下にあったんですね(^^;)

それにしても、名前を変えたりデザインをオシャレにするだけでこうもイメージって変わるものなのですね。
ふんどしだけに関わらず、おじいちゃんの代名詞だった腹巻も「ボディーウォーマー」なんて名前で今や若い女の子に人気があります。女性は特にお腹を冷やさないことは大事ですしね。

ということで、下記の記事をご一読いただければと思います。読んだが最後、あなたもふんどしにハマってしまうかも?(笑)


ふんどし女子、なぜ急増?もう普通の下着に戻れない?健康によく、多様なアイテムも



おしゃれなふんどし“しゃれふん”(「日本ふんどし協会 公式サイト」より)
 チョコレートが定番だったバレンタイン商戦に、新たな風が吹き始めている。ライバルとして名乗りを上げたのは、なんと「ふんどし」だ。古来より日本に伝わる下着であり、一見するとオシャレとは程遠いイメージのあのアイテムだ。ところが今、バレンタインにふんどしを購入する女子が増えているという。

 ブームを仕掛けたのは、「日本ふんどし協会」。2月14日を“ふんどしの日”と制定しバレンタインデーの贈り物として推奨している。
期間限定(1月28日~2月17日)でフェアを開催中の小田急百貨店新宿店には従来のイメージを覆すオシャレな「SHAREFUN(しゃれふん)」を筆頭に、11ブランドのふんどしが所狭しと並んでいる。カラフルなもの、可愛らしい模様のもの、ユーモラスなデザインのもの、セクシーなものなどメンズ、レディースともに多様なアイテムが用意されている。値段も2,000円前後~とリーズナブルだ。
店舗には20~30代の女性が続々と来店し、スタッフにお勧めのアイテムを聞いたり、着け方を教わったりと、終始賑わいを見せていた。

 日本ふんどし協会会長の中川ケイジ氏は、ふんどしの効用を説明しつつ、次のようにふんどしを推奨する。
「長年普通の下着を使っている人が、いきなりふんどし派に転向するのはハードルが高いかもしれませんが、夜だけでもふんどしを着用してみてはいかがでしょうか。ゴムを使っていないので締め付けられず、身体をゆっくり休めることができ、健康にもいいといわれています」

 1メートルほどの布に胴回りの紐を付けた「越中ふんどし」も、脇で結ぶ紐パンタイプの「もっこふんどし」も、慣れれば簡単に着用が可能。「一回試してもらうといい意味でイメージが変わると思います。きっと普通の下着に戻れなくなりますよ」と中川さんは話す。実際、バレンタインのプレゼント用とは別に自分でも購入し、気に入って愛用者になる女性も多いのだという。

 芸能界にも“フンドシスト”は多い。俳優・小説家のいとうせいこうをはじめ、アナウンサーの住吉美紀、放送作家の鈴木おさむ・お笑いタレントの大島美幸夫妻なども愛用している。また同協会が毎年開催している、ふんどしの普及に貢献した有名人を選出する“ベストフンドシストアワード”がある。2014年は、ふんどしを締め直してがんばろうとする人を応援する、特別賞にタレントの矢口真里が選ばれ、協会がふんどしを贈ったところ、喜んで愛用しているという。

 中川氏の野望は、2020年までに国民が1人1枚ふんどしを持っている「1億2,000万人総ふんどし化計画」だ。「みんなで締めれば怖くない」を合言葉に、日本、さらには世界にふんどし文化を発信していく。
これまで関心のなかった人も、バレンタインデー=ふんどしの日を機に一度手に取ってみてはいかがだろうか。
(文=肥沼和之/ジャーナリスト

2015年10月26日月曜日

のど飴はどの飴が好き?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
最近はいいお天気が続きますね!空も高くなり秋晴れという言葉がぴったりで、気温も暑くなく寒すぎず、過ごしやすい気候ですよね(^^♪

しかし、それとは同時に空気がとても乾燥し風邪をひきやすい季節でもあります。特に喉が乾燥し傷めやすいので注意が必要ですね。
かくいう私もついついコタツで寝てしまい、朝になったら喉がガラガラ...なんてことがしょっちゅうあるので、人のことはあまり言えませんが(^^;)
「医者の不養生」とはまさにこういうことです(笑)

ということで、私には冬の「必須アイテム」があります。それはのど飴です。
昔から急に「えへん虫」に襲われる私は、風邪をひいているわけでもないのに突然、喉がイガイガし咳が止まらなくなることが多々ありました。そんな私にとってのど飴は必需品なのです。
ちなみに私が愛用しているのは龍角散♪
みなさんも、特に風邪をひいた時などにお世話になったことがある方も多いのではないでしょうか?

そんなのど飴についてが今回のテーマです。ぜひご一読くださいませ。



人工甘味料は超危険?糖尿病のリスク増のど飴、ダイエット食品、清涼飲料水…



「Thinkstock」より
 「のど飴を舐めると、よく下痢になってしまう」こんな声をよく聞く。
実際、のど飴の中には製品表示欄に、「食べすぎるとお腹がゆるくなることがあります」と書かれている商品があります。
龍角散の「のどすっきり飴」にはこの表示がない。製造元の龍角散に聞くと、「下痢を起こす心配のある成分は使用していないので、表示はしていません」という。

 そこで、改めて「食べすぎるとお腹がゆるくなることがあります」との注意表示があるのど飴を見てみると、共通している成分表示は「キシリトール」「ソルビトール」「マルチトール」「スクラロース」などの人工甘味料である。これらは腸で分解されない甘味成分で、下痢の原因になる。つまり腸内で吸収されにくいため腸内の浸透圧を上昇させてしまう。そうすると人体の調節機能が働き、腸内の浸透圧を元の状態に戻そうと腸管壁から水分を引き出す。それで腸内の水分含有量が多くなり「浸透圧性下痢」を引き起こすのである。

 しかしキシリトールなどは虫歯予防を名目にチューインガムに添加されているが、チューインガムで下痢を起こしたという話は聞こえてこない。それは当然のことでチューインガムに添加されているキシリトールは、ガムの表面にコーティングされているだけであるから量は少ない。
それに対して極端なことを言えばのど飴は丸ごと人工甘味料のようなものである。チューインガムと比べて人工甘味料の含有量が桁外れに多い。

 下痢が心配な人はノンシュガーののど飴は避けたほうが賢明だ。人工甘味料が添加されていない指定医薬部外品か医薬品ののど飴を選ぶことである。

 人工甘味料は低カロリーなため、のど飴をはじめとしダイエット食品や清涼飲料水、ジュース類、お菓子類など非常に広範囲に使用されている。例えばスクラロースは砂糖の1万倍も甘さがあるにもかかわらずノンカロリーだ。
しかし、下痢ばかりではなく人工甘味料にはさまざまな危険が潜んでいる。

 人工甘味料の代表格であるキシリトールは、砂糖と同じ甘さでカロリーは砂糖より25%も低いが、2013年に開催された日本アレルギー学会においてキシリトールを原因とするアレルギーの発症例が報告されている。

 またスクラロースについては「摂取すると血中のインスリンおよびグルコース反応の増強に関連していることが判明した。このことはⅡ型糖尿病の発症につながる」(米国ワシントン大学医学部研究チーム)との報告がある。カロリーゼロでも、かえって糖尿病を引き起こしかねないのだ。

 さらに、アスパルテームは砂糖の100~200倍の甘みがあるが、マウスの実験では白血球の減少などが報告されている。

 のど飴で下痢になっても、多くの場合は一過性の症状で治るが、多量に人工甘味料が含まれている飲食物を摂取し続ければ、下痢だけでは済まないかもしれない。
人工甘味料添加の商品には、くれぐれも注意を。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト

2015年10月24日土曜日

自分に価値があると本気で思っているか?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
この2連休も行楽日和が続きそうですね。日光や東北の方は紅葉がとてもキレイになってきた、という声もちらほら聞こえてきました。良いですね~、紅葉狩りに行きたいです。

そんな時はお弁当を持って、シートを拡げて、満開(?)の紅葉の下でゆっくりとした時を過ごしたいです。お弁当はもちろん手作り...誰か作ってくれる人はいないでしょうか?私も一人暮らしですから、家庭料理の味、特に誰かが自分のために作ってくれた料理に飢えています(笑)。

コンビニやスーパーで売ってるお弁当もおいしいですよね。職場の近くにはお弁当屋さんがあるのですが、見るといつもおいしそうで食べたくなってしまいます。
でも...やっぱり手作りには敵わないですよね。実家にまだいた頃は毎日、母親がお弁当を作ってくれていましたから、今思い出しても本当に感謝しかありません。

と、いうことで下記の記事。



危険なコンビニ弁当・惣菜は食べてはいけない?
料理=手間のウソ、料理をしないという愚行
http://biz-journal.jp/2014/10/post_6464.html



 筆者が3月に上梓した『じつは怖い外食』(ワニブックス)がおかげさまで販売好調で現在7刷りとなり、本書に関する講演やセミナーのご依頼を多数いただいております(来年4月に続編出版予定)。そうした講演などの場で出席者の方からよくいただくご質問が「コンビニエンスストアでお弁当やお惣菜などの食料品を買う際の、選び方やよい組み合わせを教えてください」というものです。

 しかし、そうした質問に対しては「お答えできません」と回答しています。なぜなら、そのようなものはないからです。コンビニで売られている食料品を食事にしている方は多いですが、そういう方々に対しては、「真っ当な店で食事をするか、ご自分で料理をしてください」とお伝えしたいです。「健康的な食事を毎度しようとすれば、かなり負荷がかかる」と考える方が多いと思いますが、たとえ一人暮らしであったとしても、家庭内に料理するためのシステムがあれば、相当の簡略化ができます。

 要は、自分の人生のどこにどれだけの価値を置くか、何を優先順位の上位にするかという意思決定にかかっているわけです。中国で生産されたチキンナゲットが絶対に食べてはいけないレベルの危険な代物だとわかっても、平気で列をつくって買い求める消費者は山ほどいるわけで、彼らに向かって「それは食べ者のように見えるが本当は食べ物ではない、決して口にしてはいけない」と叫んでみたとしても無意味です。そのような方々が、家族や大切な友人たちの健康を気遣い、未来に希望を抱いて、楽しく全力を発揮して働くことができるでしょうか。「料理のシステム化」が行われれば、楽に必要な栄養素を摂ることができ、食事が充実して毎度おいしく理想的なものになるとわかったとしても、実行するはずがありません。時間の多い、少ないに関わらず、自分の健康のために料理に時間と労力を費やすことの意味の重大さが理解できないのでしょう。

 そもそもコンビニで売っている食料品の組み合わせで、なんとか少しでもマシな食事をしたいなどという考え自体が間違っています。しかしその愚かな考えを助長させようとする取り組みを政府が行っています。

 厚生労働省は来年4月から、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜などに「健康な食事」の認証マークを導入することを発表しましたが、同省はこうした食料品にどれほど大量の食品添加物が使用されているのか、そこに使われている食材にどれほど劣悪なものが含まれているのかを把握していないはずはありません。にもかかわらずこのような認証マーク制を導入すると、「コンビニ弁当が健康な食事」だと勘違いする消費者を増加させてしまう恐れがあります。

●自己投資としての食

「お料理をする時間がない」というのなら、それほどにまで余裕が持てない働き方にこそ疑問を持つべきです。また、お料理をしたことがないのであれば、習いにいくべきです。英語を勉強する前に、まず正しい食事について勉強してください。1~2人暮らしだと廃棄する食材が出てしまうというのならば、保存の仕方を工夫すれば、簡単にその問題は解消できます。

 食は最も効率のいい自己投資であり、必ずリターンを得られます。ただし条件がひとつだけあります。それは、「自分に価値があると本気で思っているか?」ということです。このたったひとつの条件をクリアしてさえいれば、食という自分への投資は必ず実りをもたらします。決して裏切ることなく、自分に最大のリターンをもたらしてくれます。残念ながら、自分の力を信じていない人、自分の価値がわからないまま生きている人には、リターンがありません。さて、あなたは自分の価値を認めてお料理のシステムを家庭内に築きたい、と思われたでしょうか?
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

2015年10月22日木曜日

疲れたときは...これ一本!?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

私事ですが、昨日は久しぶりにオールでした...さすがに30を超えてきてのオールは堪えますね。電車の中で30分ほど寝ただけという状態ですが、不思議と眠くはありません。これがランナーズ・ハイ!?(笑)みなさんも、特に学生時代とか経験がある方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、これから仕事や学校が始まる...という朝や、午後になってオール明けの変なハイテンションも下がってきてつらくなってきた...なんていう場合もあると思います。
「そんな時はコレ!レッ○ブルやリアルゴー○ド、メガ○ャキなどで一日乗り切ろう!!」なんてお助けアイテムとして飲んでいる方もいらっしゃいますよね?私も飲んだことはあります。

でも...本当に効果はあるのだろうか?はたまた体に悪くはないのだろうか?
そんなことを思ったことがある方は、ぜひ参考までに下記の記事をご一読いただければと思います。




エナジードリンクに疲労回復や精力増強の効果なし!危険な甘味料含有、動物実験で死亡例も

 気温の上昇に伴って人気が高まっている飲み物が、いわゆるエナジードリンクです。コンビニエンスストアでは、飲料コーナーの目立つところに各種製品がズラッと並んでいます。恐らく「水分を補給しながら、体をパワーアップできる」と期待して買う人が多いからでしょう。

 値段を見ると「元気が出る」という付加価値が付いているためか、1本(185~355ml)で税込み200円前後と、通常の清涼飲料水に比べて割高です。これで何も効果がなかったらかなり損をすることになりますが、中身の成分を見る限り、特にパワーアップを期待できそうにはないのです。

 そもそもなぜエナジードリンクといわれているのでしょうか。それは各製品に「パワーアップの素」といえるような成分が入っているからです。それを摂取することで元気が出たり、体がパワーアップしたりすることをボトルのコピーやテレビCMなどでうたっているのです。
ただし、直接的な言葉は使っていません。効能・効果をうたうと医薬品医療機器等法(旧薬事法)に違反することになるため、婉曲的あるいは暗示的な表現で巧みに消費者に訴求しているのです。

アルギニンに免疫向上や疲労回復効果はない

そのパワーアップの素とは、一つはアミノ酸の一種の「アルギニン(L-アルギニン)」で、ほとんどのエナジードリンクに含まれています。アルギニンはたんぱく質を構成するアミノ酸の一つで、体内では成長ホルモンの分泌促進、免疫機能の向上、脂肪の代謝促進などに関係しているため、俗に「免疫力を高める」「疲労を回復させる」などといわれ、また男性器の勃起に関係する物質を間接的に活性化するため「精力を増強する」ともいわれるようになりました。そのため「男性が飲むとパワーアップして女性にモテる」と思わせるCMが流れるようになったのです。

 しかし、これらはいずれも俗説であって確たる証拠はないのです。もともとアルギニンは体内で合成されるもので、成長ホルモンの分泌促進や免疫機能の向上などと関係していることは間違いありませんが、アルギニンを摂取したからといってそれがすぐに効果を発揮するわけではないからです。

 健康食品やサプリメントなどの安全性や有効性を検証している、国立健康・栄養研究所が運営する情報サイト「『健康食品』の安全性・有効性情報」によると、アルギニンについては勃起不全に対する経口摂取での有効性が検討されており、「5g/日摂取で機能性勃起不全患者において性機能が自覚的に改善したという報告があるが、それ以下の用量では効果がなかった」との結果が報告されています。
ところが、実際の各種エナジードリンク1本に含まれるアルギニンは0.222~1gで、最も多い製品でも2gです。これではとても性機能を高めることは期待できません。

 また、同サイトによるとアルギニンの摂取によって一般成人の免疫力が高まったり、疲労度が軽くなったというデータはありません。
つまり俗に言われているアルギニンの効果は確認されていないのです。これではアルギニン入りのエナジードリンクを飲んでも、元気になれそうにありません。

 このほか、パワーアップの素として「ショウガ抽出物」を入れている製品もあります。ショウガにはジンゲロールという独特の成分が含まれており、それが末梢血管を拡張したり発汗を促す作用があるため、体を温めるといわれています。ただし、これだけで元気が出たり体がパワーアップしたりするのでしょうか。もしそうなら、すりおろしたショウガを食べれば元気いっぱいになれるはずです。しかし実際にはそんなことはないわけで、ショウガ抽出物を摂取したからといってパワーアップが図られるとは考えられません。

有害な合成甘味料

一方で、エナジードリンクには安全性の疑わしい合成甘味料のスクラロースやアセスルファムKが添加された製品が多いのです。砂糖を減らして、低カロリーにするのが狙いです。

 スクラロースはショ糖の3つの水酸基(-OH)を塩素(Cl)に置き換えたもので、砂糖の約600倍の甘味があります。しかし、悪名高い「有機塩素化合物」の一種なのです。有機塩素化合物は農薬のDDTやBHC、地下水汚染を起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、猛毒のダイオキシンなど、すべてが毒性物質といっても過言ではありません。

 スクラロースがDDTやダイオキシンと同様な毒性を持っているというわけではありませんが、妊娠したウサギに体重1kg当たり0.7gのスクラロースを強制的に食べさせた実験では、下痢を起こしそれに伴う体重減少が見られ、死亡や流産が一部で見られました。また、スクラロースを5%含むえさをラットに食べさせた実験では胸腺や脾臓のリンパ組織の萎縮が認められました。さらに脳にまで入り込むことがわかっています。

 またアセスルファムKは自然界に存在しない化学合成物質で、砂糖の約200倍の甘味があります。犬にアセスルファムKをそれぞれ0.3%含むえさと3%含むえさを2年間食べさせた実験では、0.3%群でリンパ球の減少が、3%群ではGPT(肝機能障害の際に増える酵素)の増加とリンパ球の減少が認められました。つまり肝臓へのダメージや免疫力を低下させることが疑われます。さらに、妊娠したネズミを使った実験では、胎児に移行することがわかっています。

 したがって、スクラロースやアセスルファムKが添加された食品は、できるだけ避けたほうがよいのです。
「エナジードリンクを飲んだら元気が出た」という人がいたら、それは恐らくプラシーボ(偽薬)効果によるものでしょう。あるいはカフェインによる作用かもしれません。エナジードリンクには、たいていカフェインが添加されており、それには覚醒作用があるからです。しかし、カフェインを摂りたいなら、緑茶やコーヒーを飲んだほうがよいでしょう。

 巧みな製品のネーミングやコピー、CMなどに惑わされて、割高な製品を買わされないようにくれぐれもご注意ください。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

2015年10月20日火曜日

「プリン体ゼロビール」の効果

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

10月も半ばに入り、朝晩とだいぶ気温が下がってくるようになりましたね。
私も今年の夏は行きましたが、真夏の暑い日にはビアガーデンでキンキンに冷えたジョッキの生ビール...なんて最高ですよね。今やったら寒がりの私は凍え死にそうですが(笑)
そこで冬にお酒を飲むときはどこかお店で飲むか、家に帰ってから晩酌、という方が多いと思います。特に晩酌が好きな方は毎日飲むという方もいらっしゃいますよね?

そんな時に飲むお酒はビール?日本酒?焼酎?それともワイン?何にしてもあまり飲み過ぎないようほどほどにしてくださいね。
と、いうことで本日はお酒に関しての記事をご紹介いたします。




プリン体ゼロ・ビールは無意味?
肝臓障害や免疫力低下など健康被害の危険?
http://biz-journal.jp/2014/11/post_6495.html


 「肥満や糖尿病、痛風が気になる」というビジネスパーソンは、とても多いでしょう。特にビールや発泡酒は、痛風の原因とされるプリン体が含まれているので、それを気にしながら飲んでいる人も少なくないでしょう。
そこで売り出されたのが「プリン体0・糖質0」をウリにした発泡酒です。サッポロビールが「極ZERO」を2013年6月に売り出し、発売から2カ月で5000万本(350ml換算)に達したといいます。これに刺激を受けた他の大手ビールメーカーも、次々に同様の発泡酒を売り出しました。
なお、「極ZERO」は当初は「第三のビール」として売り出されましたが、国税庁から「発泡酒に該当するのではないか」という指摘を受け、急遽「発泡酒」として再発売されたという経緯があります。
 
 では、「プリン体0・糖質0」の発泡酒を飲んでいれば、本当に痛風は防げるのでしょうか?

 プリン体は、プリン骨格という構造を持つ物質の総称です。一般に「ビール=プリン体」というような印象が持たれていますがそれは大きな誤解で、特にビールだけに含まれているものではなく、穀類や野菜、豆類、肉類、魚類など、ほとんどの食品に含まれていると言っても過言ではありません。しかも、ビールに含まれる量は少ないのです。例えば白米には100g当たり25.9mg、豚ロース肉には同90.0mg、鶏レバーには同312.2mg、カツオには同211.4mgのプリン体が含まれます。これに対して、ビール350mlに含まれるプリン体は、わずか12~25mgにすぎません。

 では、どうしてビールや発泡酒のプリン体がやり玉に挙げられるのでしょうか?
尿酸は腎臓から尿の中に排泄されますが、尿酸の量が多くなると排泄能力を超えてしまい、体内に蓄積されて痛風の原因となります。プリン体は体内で尿酸に変化するので、プリン体の多い鶏レバーやカツオなどを毎日食べていると、尿酸値が高くなってしまいます。
さらにアルコールの作用が加わることによって尿酸値が上がりやすくなってしまうことがわかっています。アルコールを毎日飲んでいる人は、痛風になる危険度が確実に上がるといいます。特に、ビールや発泡酒にはプリン体が含まれるので、アルコールとの相乗作用がクローズアップされて、実際以上に悪者にされてしまったのです。

●危険な合成甘味料を使用

ところで、「プリン体0・糖質0の発泡酒はまずい」という声をよく聞きます。それもそのはずで、実はプリン体は、アミノ酸、脂肪と並ぶ三大うま味成分の一つなのです。そのプリン体をゼロにしてしまっているのですから、おいしいはずがありません。各メーカーでは、調味料や酸味料、甘味料などの添加物を加えて、なんとか味を調えようとしていますが、本来の発泡酒の味を出すことは到底無理なのです。

 また甘味を出すために合成甘味料のアセスルファムK(カリウム)を使っていますが、これは健康に害を与える危険性がかねてから指摘されています。アセスルファムKを0.3%、1%、3%含むえさをイヌに食べさせた実験では、0.3%群でリンパ球が減少し、3%群では肝臓に障害が起こった時に増えるGPTの増加が認められました。つまり、免疫力が低下したり肝臓がダメージを受けたりする可能性があるのです。

 プリン体は、私たちが普段食べている多くの食品に含まれており、それを摂らないようにすることなどまず不可能です。ですから、いくらプリン体を含まない発泡酒を飲んでも、ほとんど意味はないのです。問題なのは、アルコールを飲みながらプリン体を多く含む食品を食べることなのです。
結局、プリン体を多く含む食品を食べ過ぎないようにすれば、通常のビールや発泡酒を飲んでも、痛風になることはないのです。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

2015年10月19日月曜日

牛乳はモーやめよう!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
今日は久しぶりに牛乳について。短くまとまっていてとても分かりやすい記事ですので、ぜひご一読いただければと思います。

私がジブリ映画の中でも特に好きなのが「耳をすませば」
いつ観ても甘酸っぱい青春を描いたストーリーがたまりません(笑)。ただ一つ、主人公の女の子・月島雫ちゃんが家で牛乳を飲むシーンがあるのですが...これ以上は自重させていただきます。



牛乳・チーズ・ヨーグルト、発がん性の危険
寿命短縮や骨折増加との調査結果も
http://biz-journal.jp/2015/01/post_8457.html

「Thinkstock」より

 「牛乳は完全栄養食品だ」というデマは、どういうわけか深く浸透し、それを信じて疑わない人たちの数は多いようです。
朝、他のものは食べなくても牛乳だけは飲むという人や、水やジュースなどを飲むよりは牛乳を飲んだほうがいいと思っている人も多いようです。
牛乳はカルシウムを多く含んでいるので、たくさん飲むと骨が強くなり健康になると勘違いしている人も多いですが、イギリスの医学誌「British Medical Journal」は、牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増えるとの研究結果を紹介しています(調査対象はスウェーデン人)。
よくよく考えてみればわかることですが、牛乳はそもそも牛の赤ちゃんが飲むのに最も適した飲み物で、人間が、しかも大人が大量に飲むのには適していません。

 同研究チームはさらに、チーズやヨーグルトの摂取にも疑問を呈しています。
発酵乳製品に多く含まれている「ガラクトース」という物質が、動物実験により老化を促進し寿命を縮めることがわかったのです。
牛乳の主成分である「乳糖(ラクトース)」は消化酵素・ラクターゼによってグルコースとガラクトースに加水分解されることで、小腸からの吸収が可能になるわけですが、発酵乳製品はラクターゼの代わりに乳酸菌の働きで分解が起き、ガラクトースがつくられるわけです。
そのガラクトースが私たちの体にダメージを与えることになるのです。

 アメリカ人女性は8人に1人が乳がんになるといわれるのに対し、日本人女性は20人に1人ほどではありますが、その数は年々増加しているともいわれています。
がんの発生には環境、ことに食生活が深く関わっているということは周知の事実ですが、伝統的な食生活がなんらかの事情で急激に変化した場合、体がそれに慣れるのにはかなりの長い期間が必要であるということも事実です。

●牛乳は、食のアメリカ化の象徴

適応できない場合には健康上の諸問題が発生します。
牛乳はもともと日本人が摂取してきた食品ではなく、戦後になって飲むようになったものです。
終戦直後の食糧難の時代に、当初は援助物資としてアメリカから日本に送られたのが小麦と粉乳でした。このどちらもがその後、日本においての食生活の重要な位置を占めるようになったことは、単なる偶然とは到底思えません。

 援助物資として送られていたのは短期間で、その後は当然のことながら日本がアメリカから輸入することになりました。要は、ビジネスです。
つまりアメリカは戦略的意図をもって、日本人に小麦と牛乳を与えた、ということです。
そんな中で、日本の伝統的な食生活のシステムは根底から覆され、日本人の食事がどんどんアメリカ化していったわけです。その象徴的な食品が牛乳、といえなくもありません。
 よくいわれることではありますが、戦前の日本人のほうが、今の日本人より健康的で、なおかつ強靭で敏捷な体であったようです。その頃の日本人で、牛乳を毎日飲んでいる人など一人もいなかったでしょう。

がんなどの悪性腫瘍の原因に

しかも今、私たちの手に入る牛乳の生産方法はお世辞にも褒められたものではありません。
乳房炎になる雌牛もかなりの数に上り、その治療のために投与される抗生物質や消炎剤などが牛乳の中に混じっていることも事実です。
果たして、そのようなものを、健康のためにといって飲む必要が本当にあるのでしょうか。

 そもそも日本人の85%の人は牛乳の主成分である乳糖を分解する消化酵素であるラクターゼを持っていません。つまり、牛乳には栄養があるとしてもそれを分解・吸収することができないのですから、飲んでも仕方がないわけです。
加えて牛乳の脂肪分は飽和脂肪酸といわれるもので、摂り過ぎは健康に良くないこともわかっています。

 そして、なによりも問題なのは、現代の酪農のシステムでは、生産効率を上げるために、妊娠中の牛からも搾乳することです。
濃厚飼料を与え搾乳器で吸乳し続けるので、牛は大量に牛乳を搾り取られることになります。これは牛だけではありませんが、妊娠すれば胎児を守るために血中の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の濃度は高くなります。
つまり、妊娠中の牛から搾った牛乳にはこれらの女性ホルモンが相当量含まれていると考えなければなりません。そして、これらのホルモンは、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮体部がんなどのホルモン依存性の悪性腫瘍の原因になる、という説を唱える医学者は多くおられます。

 牛乳とこれらのがんに因果関係がある可能性が少しでもあるなら、牛乳を飲むのをやめても別に困ることはないからやめよう、とお考えの方は、すぐにおやめください。
子供たちにも飲ませたくない、とお考えの方は、学校の先生に「うちの子は乳糖不耐症なので牛乳が飲めません」といって飲ませないようにしてください。
 牛乳を飲まないのは、別に犯罪じゃありません。自らの健康、そして大切なお子さんの健康のために、賢明な判断が求められているといえます。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

2015年10月17日土曜日

続々・トランス脂肪の危険性

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
昨日からの雨も午前中には上がり、午後にはいいお天気になってきましたね☆
どこかへお出かけされた方も多かったのではないでしょうか?

お弁当を持ってピクニック、というのも良いですよね。おにぎりやサンドイッチ、卵焼きなど、手作りのお弁当をバスケットに詰めて...なんて、出掛ける前からお昼が待ち遠しくなった~という方も多いのではないでしょうか(笑)
中にはコンビニやスーパーなどで手軽にパンなどを買って出かける、なんて方もいらっしゃると思いますが...ちょっと待ってください!それは食べても安全な食べ物ですか?


山崎製パン「ランチパック」「芳醇」発がん性物質指定

添加物使用、厚労省が表示要請


山崎製パンの「ランチパック」
 動脈硬化や心臓病のリスクを高めることから、「狂った脂肪」と称されるトランス脂肪酸ですが、米国食品医薬品局(FDA)は、2018年6月以降トランス脂肪酸の食品への利用を禁止すると発表しました。

 トランス脂肪酸牛肉などにも含まれていますが、これはシス型のトランス脂肪酸で、含有量はごくわずかなため心配はありません。
健康に悪影響を与えるのは、人工的につくられるトランス脂肪酸です。これはマーガリンやショートニングの製造過程で固形化するために行われる水素添加によって生成されます。

 世界的に10年程前からトランス脂肪酸規制の動きが強まり、03年に「食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合」はトランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しました。
これを1日消費エネルギーが平均約1,900kcalの日本人に当てはめると、摂取量は1日約2g未満となります。

 食品安全委員会では日本人の1人当たり平均のトランス脂肪酸摂取量は消費エネルギーの0.3~0.6%と試算、「日本人は欧米人に比べてトランス脂肪酸の摂取量は少ないので、規制する必要はない」との見解を07年に出しています。
そのため、日本では食品に含まれているトランス脂肪酸含有量の表示もされていません。

トランス脂肪酸低減に取り組む製菓・製パンメーカー

 こうした中で今年6月、FDAが3年後からトランス脂肪酸の食品への利用を原則禁止すると発表したのです。
米国内の規制ですが、日本も「右へならえ」となるのが、これまでのパターンです。

 当然、日本の食品メーカーは本格的にトランス脂肪酸低減化に乗り出しました。
特にマーガリン、ショートニングを大量に使う製菓・製パンメーカーは、死活問題として取り組んでいます。

 その中でトップを走っているのが製パン業界最大手の山崎製パンで、全製品でトランス脂肪酸を大きく低減したとホームページで強調しています。
ホームページを見ると、パン類から洋菓子までの多くの製品がトランス脂肪酸含有量0%となっています。
おそらく、「トランス脂肪酸ゼロ」を前面に出しての広告販売戦略を今後展開していくのではないかと思います。

 しかし、トランス脂肪酸を低減化することによって新たな健康リスクが出ていることを消費者は見逃してはいけません。
トランス脂肪酸を低減するには、マーガリン、ショートニングの原材料を大豆油などに比べて固体になりやすいパーム油に変更する、食品添加物のグリセリン脂肪酸エステル(乳化剤)を使って固形化しやすくする、などの方法があります。
パーム油使用では酸化防止剤として添加されているBHA(ブチルヒドロキシアニソール)のリスクがあります。
BHAはラットの動物実験で胃がんが確認されています。
グリセリン脂肪酸エステルはハムスターの動物実験で肝臓肥大、腎臓の石灰化が起こったという報告があります。
「トランス脂肪酸ゼロ」の表示に飛びつくと、こうしたリスクを新たに取り込むことになることを消費者は留意しなければなりません。

危険な臭素酸カリウムを使い続ける山崎製パン

 それにしても、怒りさえ覚えるのは山崎製パンの企業姿勢です。
もし消費者の健康を第一に考慮しているのならば、トランス脂肪酸低減化よりも、すぐにやることがあるはずです。
サンドイッチ状の惣菜パン「ランチパック」や食パン「芳醇」などに添加している小麦粉処理剤・臭素酸カリウムの使用を中止することです。

 臭素酸カリウムは、ラット実験でがんが確認されたことから、「食品添加物のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議」(JECFA)で「遺伝毒性発がん性物質」に指定されています。
国際がん研究機関(IARC)でも、「ヒトに対して発がん性があるかもしれない」という「グループ2B」に分類しています。

 臭素酸カリウムを添加すると発酵時間が短くなる上、傷んだ質の悪いパン生地でもふっくらと焼き上がるため、1980年までほとんどのパンメーカーが使用していました。
しかし国際機関で相次いで臭素酸カリウムの発がん性が報告されたことと、学校給食から臭素酸カリウムを追放する消費者運動の高まりなどから、日本パン工業会は使用自粛を決定したのです。
 ところが突如、2004年に山崎製パンが使用を再開したのです。山崎製パンは日本パン工業会の会員ですから、まさに“掟破り”です。
「高精度の分析技術が開発され、最終製品には残留しないことが確認された」というのが、使用を再開した理由です。
 臭素酸カリウムは最終製品に残留しないことを条件に指定された食品添加物です。しかし使用製品から臭素酸が確認されたことから、実質的な使用中止になったのです。
 山崎製パンでは「高度の分析技術」で残留しないことが確認されたとしていますが、もっと高度の分析技術を用いれば、残留が確認されるのは間違いありません。それ以上に、臭素酸カリウムのような発がん物質が食品製造に使用されること自体がおかしいのです。どんな手違いがあり、食品に混入するかもしれません。

 もっとおかしいのは厚生労働省の対応です。なぜ臭素酸カリウムを添加物名簿から削除しなかったのか。削除していれば、山崎製パンが使用を再開することはできなかったのです。
厚労省は、臭素酸カリウムの使用の際は、「この製品には臭素酸カリウムを使用しています」との表示をするよう山崎製パンに要請していますが、本来、臭素酸カリウムのような加工助剤の表示は免除されています。それを表示するように求めているのは、厚労省も「できれば消費者には食べてほしくない」と考えているのかもしれません。

 ともあれ、山崎製パンが消費者の健康を本当に考えているのならば、何よりも臭素酸カリウムの使用を中止するべきです。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト

2015年10月15日木曜日

コーヒーフレッシュは本当に「フレッシュ」なのか?(笑)

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
この時期は繁忙期だったりするのでしょうか、10月に入って会社勤めの方の来院が少ないような印象を受けます。
近年、肉体労働系の仕事で腰痛などを起こしてくる方は意外と減ってきているように感じられます。しかし一方で多忙なデスクワークをきっかけにした首肩こりや腰痛といったものが増えています。

同じ姿勢が続くと特定の筋肉が疲労を起こしやすく、また体全体の血流も悪くなりやすいため病気になりやすくなってしまいます。
加えて脳科学の研究が進むにつれて言われているのが「脳の疲れ」。脳の疲れが溜まることで痛みやこりなどの症状が感じやすくなってしまい、また抜けづらい体質になってしまうのです。

そんな時は「ふぅ...」とちょっと一息ついてコーヒーブレイク、なんて良いですよね。何も考えずに、ただぼーっと過ごす時間も時には必要です。忙しい現代人のみなさんは、特にこういった時間を意識的に作って脳を休める時間を作りましょう。

さて、そんな時に気をつけた方が良いのがコレ。私はずいぶん前にコーヒーはブラックに変えたのですが、「甘いコーヒーしか飲めない」という方はぜひご一読いただければと思います。



コーヒーフレッシュは危険!がんや胎児の染色体異常、肝臓障害の恐れ 妊娠中は摂取厳禁!
http://biz-journal.jp/2015/08/post_11279.html


 今年の夏は、本当に暑かったです。さらに、まだ厳しい残暑が続いています。午後の暑い盛りにカフェなどに入って一休みしていると、頭から湯気でも出ていそうな客たちが入ってきて判で押したように「アイスコーヒー」を注文しています。その気持ちは、とてもよくわかります。体に良くないかもしれないと思いながらも、冷たいもの、それも苦味の効いたアイスコーヒーは、まさに一服の清涼剤ですから、どうしても飲みたくなってしまいます。

 同年代の壮年たちが、そのアイスコーヒーに何個ものガムシロップとコーヒーフレッシュを入れている姿を見ると思わず、「それはやめておけ」と言いたくなってしまいます。
なぜならガムシロップの甘みはかの悪名高き「高果糖コーンシロップ」ですし、コーヒーフレッシュはミルクの一種と思い込んでいる人もいるようですが、実際にはミルクは一滴も入っておらず、油と水と食品添加物でつくられたトランス脂肪酸のかたまりだからです。

食品添加物が大量に入っているコーヒーフレッシュ

 コーヒーフレッシュは、長期間常温の場所に置いておいても腐りません。ミルクが含まれていたら、そんなことは絶対にあり得ません。必ず腐敗するはずです。腐らないということが、どのような意味を持つかを考えなければなりません。腐らないような手立てをしているのです。すなわち防腐剤あるいは保存料が腐敗防止の役目を果たしています。

 そのほかにもコーヒーフレッシュには、白い色にするための着色料や、それらしい匂いをつけるための香料、とろみをつけるための増粘多糖類、油と水を混じらせるための乳化剤などが使われていますが、これらが体には滅法悪いのです。

 乳化剤として使われることが多いショ糖脂肪酸エステルは発がん性が指摘され、肝臓にも悪影響を与えると考えられています。また、胎児の染色体異常を引き起こす原因物質ともいわれているので、若い女性は特に気をつけたほうがいいでしょう。妊娠中に摂取してはいけない物質のひとつです。ショ糖と名が付いているため砂糖の仲間と思われがちですが、砂糖とはまったく性質の異なる物質です。乳化剤は食品に使われる場合、食品添加物の一種とされていますが、同じ物質が化粧品や洗剤などに使われる場合は、乳化剤ではなく界面活性剤という名称になります。どこか納得しかねる感があるのは筆者だけでしょうか。

 食品添加物それぞれの安全性にも疑問がありますが、それらが複合した場合のことを考えると、少なくとも親しい人にはやめておくように進言したいところです。コーヒーフレッシュの中には何種類もの食品添加物が複合的に使われています。

おいしいコーヒーであればコーヒーフレッシュは不要

そもそも、コーヒーにコーヒーフレッシュを入れるのは、コーヒー自体の味がおいしくないからではないでしょうか。本当に考えるべきは、その部分のような気がするのです。おいしいコーヒーであればコーヒーフレッシュを入れる必要はないかもしれません。筆者は、丹念に淹れたコーヒーに混ぜ物をする行為はコーヒーを冒涜しているようにさえ感じてしまいます。

 一方、増量剤としてリン酸塩などが加えられているようなコーヒーは、コーヒーフレッシュでも入れないと飲めないのでしょう。安いコーヒーには、このリン酸塩が使われることが多いです。リン酸塩の摂りすぎは鉄分の吸収を阻害したり、カルシウムと結合してカルシウムを体外に排出します。その結果、免疫力の低下や自然治癒力の低下を招くと指摘する医師もいます。
 このような危険性を考えると、果たしてそのコーヒーは飲む価値があるのかどうか疑問を持ってしまいます。

 残暑厳しき折ではありますが、涼を求めてコーヒーを飲むときには、ある程度のお金を出してでも、まともなコーヒーを「コーヒーフレッシュ抜き」で飲みたいものです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

2015年10月14日水曜日

続・トランス脂肪酸の危険性

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。



人体に深刻な危険をもたらすトランス脂肪酸が野放し菓子、パン、ファストフードは厳禁

2015年10月13日火曜日

トランス脂肪酸の危険性

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。
久しぶりに油の続きです。本日はニュース記事から。ちょっと長いですがぜひお読みいただければと思います。
日本はまだまだ危機意識が本当に足りないな...と思わされますね。



2015年10月9日金曜日

禁煙治療の保険適用拡大

みなさん、こんばんは。ご機嫌よろしゅうございます。
気が付けば2ヶ月近く間が空いてしまいました...不精にもほどがありますね(^^;)

さて、気になるニュースを見つけました。



厚労省、禁煙治療の保険適用拡大を検討 20代の喫煙者減狙う          


 厚生労働省は4日、たばこのニコチンが切れるとイライラし、たばこを吸いたくなる喫煙者の「ニコチン依存症」を対象とした「禁煙治療」の公的医療保険の適用を拡大する方向で検討に入った。
喫煙歴など保険の適用条件を緩和し、20代の若年層も、自己負担が少なくて済む保険適用による禁煙治療を受けやすくする方向だ。若い世代の喫煙を減らし、将来の医療費を抑制する狙い。

 禁煙治療は平成18年から保険が適用されるようになった。患者はニコチンを含んだ貼り薬などを処方される。保険適用の対象患者と認められる条件の一つに、1日の喫煙本数に喫煙年数をかけた数値が200以上という基準がある。たばこを1日1箱(20本)吸っても、喫煙年数が10年を経過していなければ対象にならない計算だ。

 長年、喫煙しているヘビースモーカーの中高年は対象になりやすいが、20代は喫煙年数などが足らず、保険適用の対象外になるケースが少なくない。日本は海外に比べて禁煙治療の受診率が低い上、「1日5〜6本でも依存症になる喫煙者には受診しづらい」(厚労省健康局)制度となっていることから、厚労省は200以上という条件の撤廃を検討している。

 保険適用拡大の是非は今後、中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)で議論され、実現は早くても来年度以降の見通しだ。禁煙する若い世代が増えれば、喫煙が引き起こすとされる肺がんや脳卒中などの病気予防になる。将来の医療費抑制につながるとの見方がある一方、適用拡大で医療費が一時的に膨らむとの懸念もある。

 成人の喫煙率は25年度で19・3%と緩やかな減少傾向にあるが、政府は34年度に12・0%に引き下げる目標を掲げている。



まず前提として、医療費を削減しようという考えは素晴らしいと思います。そこにはもちろん賛成です。
ただ、そのうえで申し上げたいのが今回の対策が本当に医療費の削減に向かうのか、ということです。

「適用拡大で医療費が一時的に膨らむとの懸念もある」とあるように、医療費はむしろ増加すると思います。なぜなら、単純に健康保険で治療を受ける人が増えるからです。
ただそれ以前に、「禁煙治療の適用が広がったから」禁煙治療を受け始めるという人が一体どれだけいるでしょうか。私は微々たるものだと思います。
厚生労働省としては、これにより「若い世代の喫煙を減らし、将来の医療費を抑制する狙い」なんだそうですが、私は既存の保険適用外での禁煙治療者が保険で受けるようになり、その分ただ医療費が増えるだけという結果に終わるように思います。

本当に喫煙者(特に若い世代)を減らしたいと本気で思っているのなら、その前に喫煙者を増やさない努力をすべきです。具体的にはキャンペーンや値上げなどです。
「禁煙する若い世代が増えれば、喫煙が引き起こすとされる肺がんや脳卒中などの病気予防になる」と言うのであれば、喫煙による害についてもっと大々的に宣伝すればいいと思います。敗戦後、アメリカの占領下に置かれた日本にやってきたGHQが行った占領政策(お米批判とパンの奨励、牛乳の普及など)のように。
また、たばこ税をもっと上げて値上げをすれば、喫煙者は自然と減ると思います。税収も入るし一石二鳥です。まぁ、たばこ会社からの猛反発はまぬがれないとは思いますが。

これらをやらないのは、結局は「本音と建て前」だからです。国民の健康を預かる責任がある厚生労働省の立場としては建前上、何か対策を打たなければならない。「喫煙者を減らす努力をしてますよ」という姿勢を見せなければ批判が来るからです。しかし本音では喫煙者には減って欲しくない。たばこ会社の売り上げと税収、そして禁煙治療に携わる病院と製薬会社の売り上げが減ってしまうからです。

要するに、これもまた医師と製薬会社が儲けたいだけの話なのだと思います。

そもそも、たばこの依存症の原因は本当にニコチンなのでしょうか。記事の中にも「ニコチン依存症を対象とした」とありますが、では他の原因だったら保険の適用外になるとでもいうのでしょうか。
よく「ニコチンパッドじゃたばこを吸った気がしない(吸ってないのだから当たり前ですよね)」と言う人がいますが、もし本当にニコチンが欲しい「だけ」ならそれで満足できるはずですが、現実にはそうではありません。吸った「気がする」ことこそが重要であり、満足感がなければ意味はあまりないわけです。

要するに、たばこの依存は「脳の問題」なのです。

脳が「たばこを吸うと気が晴れる」「たばこがストレス発散になる」などと快感を感じ、それを記憶することでまた「たばこを吸いたい」と思うようになり、次第にたばこを吸わずにはいられなくなる。これで依存の完成です。さらには「食後」「お酒」「コーヒー」などと一緒にたばこを吸うことが続くことでそれらとセットで記憶されることで習慣化し、その場面になると吸いたくなる...というわけです。
逆を考えれば分かりやすいと思います。たばこを吸った時に「まずい」「煙い」などと不快感を感じれば、二度と吸いたいとは思わないでしょう?
勉強や仕事、新しく始めた趣味など、すべて一緒です。すべてはどういう「イメージを持ち、それを記憶したか」で長続きするかややる気などが変わってきます。

要するに、禁煙治療で禁煙できた人は習慣化した脳のたばこへの依存を断ち切るツールがたまたま禁煙治療だった、ただそれだけのことです。現に禁煙治療などしなくても禁煙できた人はたくさんいらっしゃいます。

本当に医療費を削減したいのなら、先ほども申し上げたように新たに吸い始める人を減らす努力がまずは何より優先だと思います。そのうえでいわゆる「禁煙グッズ」などに頼らずとも禁煙はできるという正しい情報を厚生労働省やメディアはきちんと普及させるべきです。
はっきり申し上げて、それでもたばこを吸って病気になるのでしたらそれはもはや自業自得としか言いようがありません。そんな人の禁煙治療に保険を使うなど(財源は当然、私たち国民の血税)私はナンセンスだと思います。

いろいろな考え方があり賛否両論あるとは思いますが、私の私見を述べさせていただきました。