2015年10月20日火曜日

「プリン体ゼロビール」の効果

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

10月も半ばに入り、朝晩とだいぶ気温が下がってくるようになりましたね。
私も今年の夏は行きましたが、真夏の暑い日にはビアガーデンでキンキンに冷えたジョッキの生ビール...なんて最高ですよね。今やったら寒がりの私は凍え死にそうですが(笑)
そこで冬にお酒を飲むときはどこかお店で飲むか、家に帰ってから晩酌、という方が多いと思います。特に晩酌が好きな方は毎日飲むという方もいらっしゃいますよね?

そんな時に飲むお酒はビール?日本酒?焼酎?それともワイン?何にしてもあまり飲み過ぎないようほどほどにしてくださいね。
と、いうことで本日はお酒に関しての記事をご紹介いたします。




プリン体ゼロ・ビールは無意味?
肝臓障害や免疫力低下など健康被害の危険?
http://biz-journal.jp/2014/11/post_6495.html


 「肥満や糖尿病、痛風が気になる」というビジネスパーソンは、とても多いでしょう。特にビールや発泡酒は、痛風の原因とされるプリン体が含まれているので、それを気にしながら飲んでいる人も少なくないでしょう。
そこで売り出されたのが「プリン体0・糖質0」をウリにした発泡酒です。サッポロビールが「極ZERO」を2013年6月に売り出し、発売から2カ月で5000万本(350ml換算)に達したといいます。これに刺激を受けた他の大手ビールメーカーも、次々に同様の発泡酒を売り出しました。
なお、「極ZERO」は当初は「第三のビール」として売り出されましたが、国税庁から「発泡酒に該当するのではないか」という指摘を受け、急遽「発泡酒」として再発売されたという経緯があります。
 
 では、「プリン体0・糖質0」の発泡酒を飲んでいれば、本当に痛風は防げるのでしょうか?

 プリン体は、プリン骨格という構造を持つ物質の総称です。一般に「ビール=プリン体」というような印象が持たれていますがそれは大きな誤解で、特にビールだけに含まれているものではなく、穀類や野菜、豆類、肉類、魚類など、ほとんどの食品に含まれていると言っても過言ではありません。しかも、ビールに含まれる量は少ないのです。例えば白米には100g当たり25.9mg、豚ロース肉には同90.0mg、鶏レバーには同312.2mg、カツオには同211.4mgのプリン体が含まれます。これに対して、ビール350mlに含まれるプリン体は、わずか12~25mgにすぎません。

 では、どうしてビールや発泡酒のプリン体がやり玉に挙げられるのでしょうか?
尿酸は腎臓から尿の中に排泄されますが、尿酸の量が多くなると排泄能力を超えてしまい、体内に蓄積されて痛風の原因となります。プリン体は体内で尿酸に変化するので、プリン体の多い鶏レバーやカツオなどを毎日食べていると、尿酸値が高くなってしまいます。
さらにアルコールの作用が加わることによって尿酸値が上がりやすくなってしまうことがわかっています。アルコールを毎日飲んでいる人は、痛風になる危険度が確実に上がるといいます。特に、ビールや発泡酒にはプリン体が含まれるので、アルコールとの相乗作用がクローズアップされて、実際以上に悪者にされてしまったのです。

●危険な合成甘味料を使用

ところで、「プリン体0・糖質0の発泡酒はまずい」という声をよく聞きます。それもそのはずで、実はプリン体は、アミノ酸、脂肪と並ぶ三大うま味成分の一つなのです。そのプリン体をゼロにしてしまっているのですから、おいしいはずがありません。各メーカーでは、調味料や酸味料、甘味料などの添加物を加えて、なんとか味を調えようとしていますが、本来の発泡酒の味を出すことは到底無理なのです。

 また甘味を出すために合成甘味料のアセスルファムK(カリウム)を使っていますが、これは健康に害を与える危険性がかねてから指摘されています。アセスルファムKを0.3%、1%、3%含むえさをイヌに食べさせた実験では、0.3%群でリンパ球が減少し、3%群では肝臓に障害が起こった時に増えるGPTの増加が認められました。つまり、免疫力が低下したり肝臓がダメージを受けたりする可能性があるのです。

 プリン体は、私たちが普段食べている多くの食品に含まれており、それを摂らないようにすることなどまず不可能です。ですから、いくらプリン体を含まない発泡酒を飲んでも、ほとんど意味はないのです。問題なのは、アルコールを飲みながらプリン体を多く含む食品を食べることなのです。
結局、プリン体を多く含む食品を食べ過ぎないようにすれば、通常のビールや発泡酒を飲んでも、痛風になることはないのです。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

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