2016年5月30日月曜日

やめられない、止まらない

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

ジャンクフードも、たまに食べるとおいしいですよね。当院のビル1階にはロッテリアが入っているのですが、私もたまに買いにいきます。
昔、「やめられない、止まらない~」なんてCMがありましたが、その気持ちはよく分かります。
私もお菓子やハンバーガー、ラーメンなどは大好きですから(笑)

この記事の最後にもありますが、ストレスを解消させることはとても大事だと思います。
脳科学の視点からも、脳が疲労を起こすと甘い物や脂っこいものを欲するようになることが分かっていますから、脳を休めてあげることは、ある意味では何よりも大事なことなのです。



「ジャンクフードはタバコよりも恐ろしい」国連が警告!
それでも我々は不健康食品を食べ続けるのか?


【TOCANA初出】(2014年8月)
480243531.jpg
こんな食習慣が身体にいい訳がない
 かつては若者の食べ物だったジャンクフードだが、今や性別年齢を問わず、その味に毒されている。ジャンクフードの厳密な定義はないが、一般的に「高カロリー、高塩分、多量の砂糖の食品」を指すだろう。ということは、たいていのジャンクフードは「栄養バランスが崩れた食品」でもある。
 カリフォルニア大学の研究チームは、ジャンクフード的な食料を与えられたマウスが、普通のエサで育ったマウスよりも肥満になるだけでなく、怠惰な生活態度になることも報告している。
 どうして、老いも若きもジャンクフードに病みつきになってしまうのだろう? そのことについて、考えていきたい――。

●我々は意図的に病みつきにさせられている

 いくつか理由があるのだが、まず、メーカーは食感や味に関して、最も繰り返し食べたくなる比率を調査し、それを採用している。たとえば、ポテトチップスのサクサクした食感はそうした研究の成果である。ハンバーガーのタンパク質や脂肪、炭水化物の割合も、そうだ。舌に訴えかける比率が研究され尽くしている。
 さらに、錯覚を利用したりもする。たとえばバターやチョコレートなどのように口の中で溶けて広がる食品は唾液を多く分泌させ、そのものの味にプラスして「おいしい」と思わせる作用がある。ソースやシロップの多用には、そうした効果もあるのだ。

●ジャンクフードはタバコより脅威

 国連の特別報告者(食料問題担当)のデシューター氏は、今年5月、こうしたジャンクフードについて「タバコよりも大きな人類の健康上の脅威になっている」と警告した。デシューター氏は、2012年にも国連内で報告書を提出しており、そこでは「不健康を促進する食品への課税」「ジャンクフードの広告の取り締まり」などを提言している。
 今回の警告もかなり厳しく、「国際社会がタバコを規制したように、一致団結して適切な食事を摂るための大胆な条約に合意する必要がある」と提言しているのである。
 もちろん、これらの提言がすぐに実行に移されるかどうかは疑問だ。手軽でおいしく、しかも低価格であれば、それを享受しようとする多くの人々がいる。タバコとガンのように、具体的な因果関係や発症の症例が出現しなければ、こうした動きは加速しないだろう。また、ジャンクフードがタバコと比較してどれだけ健康を損なうかという大規模な研究成果もいまだにないため、この計画が世界的に浸透するまでにはかなり時間を要するのではないかと予測される。

●食に対する直感をもっともっと大切にすべき

 ただ、われわれは食に対する直感をもっともっと大切にすべきかもしれない。ジャンクフードを健康的な食べ物だと信じて食べている人間はいない。大量に食べ続けても何も問題がないとは思っていないはずである。
 
 であるならば、個人個人が自衛のためにジャンクフードと対峙していった方がいいだろう。それでも「食べない」という選択肢がとれないならば、減量していくことを考えるべきだ。
 最も効果的なのは、日常生活におけるストレスの軽減だという。ヒトの脳はストレスによって、脂肪や砂糖に対して強い欲望を感じるようになる。すると、かつて食べたことのある「高カロリー、高塩分、多量の砂糖」さらには癖になる食感を持つジャンクフードを思い出し、手が伸びるのである。なにより、ゆったりとしたイメージで食事を摂ることが大切だ。ストレス解消はそのまま肥満解消にもつながることになるのだ。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月28日土曜日

“ゼロ”カロリー

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

今日の内容は、昨日ブログアップ記事「社会毒」で取り上げた人工甘味料についてです。




「ゼロカロリーは太らない」はもはや都市伝説 !? 
肥満を誘引し、中毒性を持つ人工甘味料の恐怖



hp_0707.jpg
ゼロより怖いものはない!?(写真はイメージ)
 ゼロカロリーの清涼飲料水やスポーツドリンクは言うに及ばず、「ゼロカロリーきなこもち」に「ゼロカロリーあんみつ」「ゼロカロリーゼリー」などと、スーパーやコンビニを一回りしただけで、ゼロカロリー商品の多さに驚く。しかし、「ゼロカロリーだから大丈夫、太らない」と思っているなら、それはもはや非常識になりつつある。
 そもそも、カロリーゼロという表示は含有カロリーがゼロということを意味しているわけではない。栄養表示基準では、食品で100グラム当たり5kcalまで、飲料では100ml当たり5kcalの範囲なら、「ゼロ」「フリー」「レス」「無」「ノン」などのまったくカロリーが含まれていないような表現が許されている。つまり、ゼロカロリーの清涼飲料水500mlには24kcal程度のカロリーが含まれている可能性さえある。カロリーが皆無だと思って、これらの飲料のカブ飲みしてしまうと、知らぬうちに相当なカロリーを摂取してしまうわけだ。
 しかし、ゼロカロリー食品の問題の深刻さは、むしろそこに含まれている低カロリーの人工甘味料が体に与える影響のすごさだ。日本で使われている人工甘味料は「アスパルテーム」「アセスルファムカリウム」「スクラロース」「ネオテーム」などがあるが、いずれも比較的新しく商品化されたものだ。かつて日本で大量に使われていた「サッカリン」は発がん性の有無をめぐり紆余曲折の末に制限付きで使用が認可されたほか、「ズルチン」は中毒性、発がん性、肝機能への障害などを理由に、「チクロ」も発がん性、催奇形性を理由に使用は禁止されている。
 現在使われている人工甘味料は使用が認められてからの期間が短く、その影響がすべて解明されているわけではないが、すでに注目すべき研究レポートが多く出されている。

●コカイン以上の依存性もある人工甘味料

 まずは「人工甘味料は太る」という衝撃の事実。テキサス大学の研究では人工甘味料を使ったダイエット・ソーダを飲んだグループと飲まなかったグループを追跡比較すると、飲む人は飲まない人に比べて5〜6倍太るということがわかった。さらに飲んだグループでは36%のメタボリック症候群のリスクと67%のⅡ型糖尿病のリスクがあることも判明。これは人工甘味料が肥満や糖尿病と深くかかわるインスリンやインスリンを分泌させるインクレチンなどに影響するためで、インスリンが分泌されすぎると、余分な糖分を脂肪細胞に溜め込むので太ってしまう。この働きから、インスリンは「肥満ホルモン」はとも呼ばれるのだ。
 また、パデュー大学のマウスの実験では、人工甘味料入りのヨーグルトを摂取したグループは天然甘味料入りヨーグルト摂取のグループに比べ、食べすぎによって太ってしまったと報告している。さらに、すさまじい甘さを持つ人工甘味料には依存性があるも指摘されている。人工甘味料は脳の快楽中枢に作用して摂取すればするほど、また欲しくなるという中毒症状を引き起こす。『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)の著者・大西睦子医師は、「甘み依存症」という症状は、コカイン以上の依存性があるとも指摘している。
 これだけではない。腎臓への悪影響も指摘されている。ハーバード大学時からの報告では、人工甘味料入りのソーダを1日2缶以上飲んでいた人は、飲んでいない人に比べて腎機能が30%も低下していた。この研究は11年間、3000以上の助成を追跡している大規模なものだ。
 驚異的な甘さを提供する新種の人工甘味料とそれを使用した多種多様なカロリーゼロ商品。「カロリーゼロ」「太らない」などという安心を謳った宣伝文句の裏に潜む危険性も知らなければならない。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月27日金曜日

“社会毒”とは?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

今回、紹介する記事は主に内海医師の御著書からの引用になります。
私も内海先生の本は何冊か読ませていただき、勉強させていただきました。
改めて、「食の安全」について考えさせられますね。



牛乳、人工甘味料、ダイエット食品は危険?

食品業界がばらまく「社会毒」



「Thinkstock」より
牛乳、低脂肪ダイエット食品、トクホコーラといった“身体にいい”とされるものが、実はだった--こんな衝撃的な事実を明らかにするのは、話題の新刊『医者とおかんの「社会毒」研究』(内海聡/三五館)だ。
 著者の内海医師は内科医として東京女子医科大学附属東洋医学研究所、東京警察病院などに勤務後、現在は精神医療分野を中心にしたTokyo DD Clinic院長、NPO法人薬害研究センター理事長を務める人物。
内海医師の言う「社会毒」とは、「人間社会がつくり出した、本来の生物世界に反する物質の総称。本来、人が食べたり、使ったりしなかった物質、そしてそれが人体に悪影響をもたらす物質」のこと。そして、この社会毒が「あらゆる現代病の根源になっている」というのだ。
 例えば、「社会毒」のひとつが牛乳だ。牛乳は健康を維持するために必要な栄養素を豊富に含んだ「完全食品」とされている。しかし、実際には、本来、牛乳を摂取すべき子牛にとっては理想的な食品だが、人間、特にアジア人(成年)は牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという分解酵素が離乳期以降は体内で分泌されないために、うまく吸収できないケースが多いのだ。それどころか、乳糖はアレルギー、下痢の原因になることもある。
「牛乳は骨を強くする」という俗説もウソ。反対に骨を弱めてしまうという。「牛乳はビタミンCを弱める。ビタミンCは骨を健康に保つコラーゲンの合成に不可欠。したがって牛乳は骨を弱める」「実際、世界で一番、牛乳を飲んでいるノルウェー人の骨折率は日本人の5倍といわれて」(同書)いる。
 また、牛乳に含まれる脂肪はほとんどがコレステロールを増やす飽和脂肪酸であり、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中などの原因にもなる。
さらに畜産で育った乳牛の牛乳には成長ホルモンや女性ホルモンも含まれており、牛乳が性ホルモン系のがん(前立腺がん・乳がん・卵巣がん)の発症リスクを高めるという医学研究が発表されているというのだ。
「私は牛乳についてはタバコや酒のような嗜好品として楽しむもので、決して健康を求めて飲むものではないと考えています」と内海医師は警鐘を鳴らす。
 これらが事実だとしたら、なぜ日本の医学界やメディアが牛乳に警鐘を鳴らさないのか?
 そもそも牛乳はパンとともに、アメリカの「日本にパン食を定着させてアメリカの小麦を売りつける」という占領政策に端を発しており、そこに日本の行政と乳業メーカーが乗る形で「牛乳は健康にいい」というイメージを広めた。行政と広告スポンサーに逆らえない、医学界やメディアは口をつぐみ、気がつけばここまで浸透してしまったのだという。

●食品業界は「社会毒」でボロ儲け

 さらに内海医師は「砂糖は脳に必要」というのも、砂糖業界の巧妙な宣伝だという。
 確かに、脳はブドウ糖(グルコース、炭水化物が分解を重ねてブドウ糖になる)を必要としているのは間違いないが、直接的に血糖値を上げる直接糖である砂糖を必要としているわけではない。
「砂糖のような直接糖は細胞を崩壊させやすくし、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどのアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因ともなり、ガンにもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせます」(同書)
 近頃は砂糖に代わり、果糖(フルクトース)や人工甘味料の使用も増えてきている。果糖は果物の中に含まれる糖分だが、食後血糖値を上昇させない甘味料の成分として知られている。しかし最近、果糖の取りすぎは肥満や脂肪肝の原因になると警告を促す臨床研究が相次いでいる。
「もしも100年前の人々のように野菜や果物からだけフルクトースを得るならば、野菜や果物では繊維やビタミン、ミネラル、酵素、有益な植物栄養素と一緒になっているため、繊維が糖の吸収をゆっくりにしてくれるので、それほどの危険はありません」(同書)
 しかし、現代では「食品や飲料の製造に使われている甘味料の55%はコーンを原料としており、アメリカのカロリー源のナンバーワンは、HFCS(高フルクトース・コーンシロップ)の形態です。日本でも(略)多くの人が体重を落とそうとして頼りにしている低脂肪ダイエット食品には往々にしてフルクトースが大量に入っていますが、そうした加工食品では繊維が除去されているため糖分が吸収されやすく、非常に健康に害があるのです」(同書)

●人工甘味料が引き起こす深刻な健康被害

 人工甘味料でいえば、その筆頭は「アスパルテーム」「スクラロース」だろう。アスパルテームは砂糖の200倍の甘味があることから注目されたが、インスリンとレプチンの値を上昇させ、「肥満、糖尿病ほか、今日蔓延している多くの慢性病の要因」となるのだ。さらにアスパルテームにとって代わっているのが、砂糖の600倍の甘味があるスクラロースだ。
「(スクラロースは砂糖のようには)体内で炭水化物として消化・吸収されないのでカロリーはゼロであるうえ、飲料品では味を良くし、保存性を高め、乳製品では乳酸菌に影響を受けず、甘味が保たれるといった具合に、まさに万能の添加物なのです」(同書)
 しかし内海医師はスクラロースを「甘いものにさらに毒を追加した不健康な物質」とし、動物実験では「成長の遅れ、赤血球の減少、甲状腺の働きの衰え、マグネシウムとリンの欠乏、肝臓・脳の肥大、肝臓細胞異常、卵巣収縮、白内障の可能性が高まる」といった結果が指摘されているのだという。
 何より驚くべきは、日本の消費者庁の審査が必要な特定保健用食品トクホ)」であるトクホコーラにもアスパルテームが含まれているのだ。トクホの問題は「『人々を不健康にする』機関が、欺瞞丸出しで世界を破壊・支配してきた、その枝葉の話にすぎません」(同書)。
「社会毒」はパン、ファミレスなどのおかわり自由のコーヒー、ミネラルウォーター、オリーブオイル……といった食品にも含まれている。“健康”というイメージのウラで、万能の添加物で莫大な利益を上げる食品業界は次々に「社会毒」をつくり出す。
 現在、日本では、メニューの表示偽装問題が取りざたされている。日本のメディアは「食の安全」を錦の御旗のように掲げて、表示偽装を謝罪する企業には容赦のないヒステリックな取材攻勢をかけるが、より本質的な「社会毒」の問題に迫らなければ、「食の安全」の表面的な問題をなぞっているにすぎないのではないか。
(文=和田実)

2016年5月26日木曜日

“ツメ”の甘さに喝!!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

爪の状態で体の状態や病気が分かる、というのは私も学生時代、国家試験の勉強で習いました。
たしかに、ネイリストの方々も“爪のプロフェッショナル”として知識を持っておくと、お客さんにアドバイスできますから良いですよね。




爪を押さえると、がんや更年期障害が改善する?
反る、白い斑点…爪で病気がわかる
「Thinkstock」より
 いまや、ネイルトータルビューティの一部として広く認知されています。美しい指先を演出するネイリストは、女性の就きたい仕事の上位に位置するほどの人気職種です。日本ネイリスト協会発行の「ネイル白書2014-15」によると、ネイル市場は2008年のリーマンショック、11年の東日本大震災などの影響を受けながらも緩やかな増加が続いており、市場規模は13年で2158億円、14年も2165億円と推計されています。
 このように拡大し続けるネイル市場ですが、愛知県名古屋市にネイルサロンを展開している有限会社Ars-nova Aspiring Rの代表、川合美絵氏は、昨今のネイル業界は「見た目やテクニカルな面ばかりが強調されており、正しい爪の知識が啓蒙されていません」と警鐘を鳴らしています。
 ネイリストとして20年のキャリアを持つ川合氏が、医学博士の東禹彦監修のもとで“爪のための医学書”と自信をみせる『爪のプロフェッショナルが教える 美しい爪 健康な爪 基礎知識』(東禹彦監修/合同フォレスト)を今年2月、上梓しました。
 今回、その川合氏に
・爪と健康の関係
・美しい爪をつくる秘訣
などについて話を聞きました。

ネイリストは華やかな仕事ではない

--本書を発刊しようと思った経緯について教えてください。
川合美絵氏(以下、川合) 私がネイリストになった20年前、ネイリストは一般的ではなく、社会的な認知度も高いとはいえませんでした。最近、ネイリストはテレビドラマの影響もあり、女性が憧れる職業のひとつに数えられています。しかし、ネイリストは見た目こそ華やかな職業ですが、やっていることはとても地味な作業です。小さな爪にお客様の要望を踏まえながら、マニキュアやジェルを塗って整えていく仕事です。手先が器用で、同じ作業を続けられるメンタルの強さや根気が必要とされます。人気職業のせいか、甘い考えでネイリストになる人が多いのですが、薄給で仕事もハードワークなので、覚悟が甘い人にはお勧めできません。
 本来、ネイリストは爪を熟知していることが望ましいのですが、ネイルのデザインや華やかさを追求し、正しい知識を身につけている人は少ないように感じます。本書を通じて多くの人に医学的な観点からも爪を知っていただきたいと思い、出版に至りました。
--知っておくべき爪の知識はありますか?
川合 爪には、さまざまな要因が複合的に絡んで症状が表れます。例えば、縦や横に線が入ったり、白い斑点が表れたり、厚くなったり、反るなど、さまざまな症例があり、その症例から病気がわかる場合もあります。爪は体の末端ですから、血流やリンパが滞ると最初に症状が表れやすい場所なのです。指先は特に毛細血管の多い部分です。血液の流れが滞れば、栄養や老廃物も流れなくなり、爪に変化が表れやすくなります。爪は体の窓となって、皮膚下で起きている現象を見せてくれます。
 また指先には自律神経のツボがあり、長時間爪を押さえることで副交感神経が刺激されて免疫力が上がるといわれています。新潟大学の安保徹教授は、爪周囲を圧迫することでがんやうつ病、更年期など、さまざまな病気が改善した事例を発表しています。

健康で美しい爪をつくるには

--健康的なをつくるために、留意すべきポイントがあれば教えてください。
川合 健康な爪をつくるには「食事、呼吸、睡眠」の質が大切です。食事に関しては、3食を取ること以上に、食事の質を上げることが大切です。たんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂質をバランスよく取り入れなくてはいけません。その上で、加工されていないミネラルウォーターなどを多く取り、体内の毒素を排出するようにすることが重要です。
 呼吸に関しては、深く穏やかに呼吸をすれば代謝も上がりやすくなり、リンパや血流もよくなります。爪はリンパや血流の折り返し地点になるので、滞りなく流れなくてはいけません。深呼吸をすることで、リラックス効果も高めることができます。
 また質の高い睡眠は疲れた脳を休ませることができるため、非常に効果的なストレス解消法です。睡眠中は成長ホルモンが分泌されますから、古くなった肌や爪などの組織の修復・再生を促します。
--爪をきれいにする方法を教えてください。
川合 大きく2つのアプローチがあります。ひとつは前述したように生活を健康的に改めることです。心身共に健康でいれば、きれいになります。もうひとつは、サロンケアです。プロのケアは頼りになると思います。サロンによってメニューは異なりますが、内容を確認したうえで施術をしてもらうことが大切です。そして施術後は、爪磨き、ベースコートというマニキュアを塗ると効果的です。これによって、色素沈着を防いだり、爪に栄養を与えられます。またジェルコートを塗ると、爪が丈夫になります。
 意外に思われるかもしれませんが、最近は男性のネイルに対する意識が高まっています。例えば、男性タレントはネイルケアにこだわる人が多いです。甘皮周囲の乾燥やパサつきは不衛生に見えますし、老けたイメージがつきますからネイルケアが必須です。また「レストランのシェフの爪が汚かったら、その店には二度と行かない」という厳しい客の声もよく耳にします。今後、各方面で男性のネイルケアが必需となってくるでしょう。
--ありがとうございました。
(構成=尾藤克之/ジャーナリスト経営コンサルタント

2016年5月25日水曜日

舌体操でエクササ~イズ♪

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

今日は、ちょっとおもしろい記事をご紹介。
こんな簡単なエクササイズで様々な美容効果や健康効果があるのだったら、私もやってみようか...あ、あれ?上手くできない...(笑)




お金をかけない驚きのメンズエステ
舌をまわすだけで美顔・小顔に !?
hp_0814-thumb-240xauto-10890.jpg
(C)Alexander Trinitatov - Fotolia.com
 見た目年齢のポイントはフェイスラインにあり―。
 今、話題となっている健康法に「舌回し体操」がある。美肌やスタイルはもちろんだが、男女問わずに意外と気になるのは"顔のたるみ"。たるみ=フェイスラインをすっきりさせるだけでも、第一印象は大きく変わる。たるみ改善に抜群の効果をもたらすのが、舌を回すエクササイズだ。
 この舌回し体操の考案したのは日本歯科大学新潟生命歯学部の小出馨教授で、NHKの『あさイチ』や日本テレビの『世界一受けたい授業』でも紹介されて話題になった。『ほうれい線やたるみがスッキリ! 驚きの美顔メソッド ベロ回し体操』(東京書店)など、多数の著書もある。 
 
 顔のたるみは、乾燥や骨格や筋肉の付き方などにも影響を受けるが、一番の原因といわれているのは顔の表情筋の衰えだ。顔には30種類以上もの筋肉があり、筋は目や口、鼻などを動かすときに使っている。その表情筋が退化すると、顔の皮膚全体がたるみ、目の下や頬などがたるんだ状態になってしまう。
 そこで、たるみ解消の早道として注目されたのが表情筋の強化。表情筋は細く薄い筋肉がつながっているため、個々に鍛えるのは難しいのだが、小出教授によると、舌を回すだけで大きな効果を得られるという。

●舌を動かすことのさまざまな効果

 舌は、噛む、飲み込む、発音するなどの生理機能を支える重要な器官だ。小出教授はもともと、歯科における診断と治療に不可欠だとして、舌の運動機能を研究してきた。噛み合せのずれや顎のゆがみを予防するために考案した舌まわし体操だが、舌の筋肉と顎や口の筋肉との連携を調べていくうちに、さまざまな効用があることがわかってきたのだという。
・しわやたるみの解消や予防
肌のはりやバランスを保つ表情筋が鍛えられることで、しわやたるみを解消する。
・顔のゆがみを整え、小顔効果
舌を動かすと、舌以外の筋肉も同時に動くことになり、顔や顎の周りの筋肉の血行を促進して顔のゆがみを整え、子顔効果がある。
・顔や首のむくみの解消
顔や首にある70種類もの筋肉が一気に動くことで、首から上のリンパが刺激され、溜まった老廃物の排出を促す。
・口臭や歯周病の予防
だ液の量が増えることで、細菌やウイルスの増殖を抑えて免疫力を高め、口臭や歯周病の予防にも役立つ。

●空き時間に「舌回し体操」を実践

 舌回し体操のやり方は、口を閉じた状態で舌を歯に沿ってゆっくりとグルグル回すだけ。これを左回りに20回、右回りに20回行う。
 舌を回しスピードは、2秒間かけて口の中を1周するくらい。1日に3セット行うと、しわやたるみ、ほうれい線が薄くなる効果が期待できるそうだ。ちなみに、20回できない人は筋肉が弱っている可能性がある。はじめは、無理をせずに少しずつ回数を増やしていくといいだろう。
 もちろん個人差はあるが、2日目で効果を実感する人もいるとのこと。3〜4週間で、他人から指摘されるほど見違える効果が現れたという、うれしい体験談が相次いでいる。
 場所をとらずに、ちょっとした空き時間にも簡単にできるエクササイズなので、ぜひ実践したらどうだろうか。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月24日火曜日

腰痛治療の新常識

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

今回の記事も、なかなか参考になると思います。
まだまだ全然浅いですが(笑)、一般的な知識という意味ではまあ及第点でしょう。少なくとも、今まで腰痛に関して言われてきたでたらめな大ウソよりはよっぽどマシです。

それにしても、「画像検査は悪化させることはあっても改善には役立たない」「画像検査はしない方が良い」なんてことが言われるようになってきたのかと思うと、感慨深いですね。少し前では考えられなかったですから。
また、後半部分の治療に関しての記述の胆はどこかというと、「安心させること」です。
安静にするのではなく動いた方が良いということも、コルセットにしても、安心させられるのであれば良いのです。まぁ牽引なんてナンセンスな治療は論外なのですが、ではなぜ治るのかと言えば結局のところプラシーボ効果によるところが大きいわけです。

なんにしても、こうして少しずつでも腰痛含め慢性痛の常識やイメージが変わってきていることは嬉しいですね。




ギックリ腰になったら動かずにベッドで安静は逆効果!
これまでの腰痛治療の常識が変わってきた!!

YOUTSU07.jpg
これまでギックリ腰は「できるだけ動かずに安静に」が常識だったが...... shutterstock
 腰痛で病院に行けば、まずはレントゲンを撮られて、これといった問題が見つからなければ「腰痛症」というあいまいな診断名がつけられることが多い。治療はせいぜい痛み止めを渡されるだけ。ほとんどの場合、「しばらく安静にしてください」と言われてきた。医師の中には、「いつまでも腰痛が治らないのは『仕事が忙しい』などと言い訳して、必要なときに安静にせずにいるせいだ」と言う者もいる。
 ところが、内臓の病気や感染症など一刻を争う病気がない、原因がはっきりしない「非特異的腰痛」、つまりおおかたの「腰痛持ち」の場合、「レントゲンやMRIなどの画像検査を行うこと」「安静にすること」、そのいずれも「腰痛を悪化させることはあっても、改善には役立たない」という衝撃的な事実が判明した。
 そんなことを聞いても、「わたしの腰痛は、そのような気のせいのレベルとはちがう。椎間板ヘルニア(あるいは椎間板変性)だから、腰痛症なんかと同じレベルでは話せない。手術しないと治らない」と思っている人もいるだろう。
 だが調査によれば、腰痛を感じていない人の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性があり、椎間板ヘルニアでも椎間板変性でも、それが腰痛につながるとは限らないという。つまり腰痛で苦しんでいても、それらの病気が原因の場合もあれば、そうではない場合もある。
そして、病気が原因ではない場合は、手術をしてもなんの効果もない可能性が高い。そもそも手術をせずに経過観察だけの診療をしてみると、9割のケースで椎間板ヘルニアは自然に治る。
 従って、現在、腰痛の専門医は、腰椎間板ヘルニアでも手術をあまり勧めないようになっている。
 しかし、こういった衝撃の事実が判明したのは、ほんのここ数年のことであるため、腰痛を専門としない医師には、いまだに安静を絶対とする医師が少なからずいるし、専門書を読んでも安静をすすめるケースが多い。

安静よりも運動をしたほうが絶対に改善する

 ヨーロッパの多くの国の腰痛に関する治療ガイドライン、そして日本の最新の「腰痛診療ガイドライン2012」を見ると、腰痛になった際に「安静にしないこと」が勧められている。特にベッドで安静に横たわることを勧めず、患者を安心させて、できるだけ動くようにさせるよう指導されている。
 海外で以下のような調査が行われている。急性腰痛の患者を、「2日間、トイレ以外はベッド上で安静」にしているよう指示したグループ、理学療法士が指導して「身体を前・横・後ろの各方向に10回1セットで動かす運動」を行ったグループ、「なるべく普段の活動をする」よう指導したグループの3つに分けて追跡調査をした。その後、腰痛の持続期間や程度、欠勤日数、仕事への支障のていどなどを比較したところ、明らかに「なるべく普段の活動をする」グループが最も良く、次に理学療法士が指導したグループで、安静にしたグループが一番悪い結果だった。
 また、日本でぎっくり腰を起こした人に対して行われた調査では、「腰痛が治るまでできるだけ安静を保つように指導された人」と、「動ける範囲内で活動するよう助言された人」の、翌年の再発率を調べたところ、安静を指導された人のほうが、動ける範囲内で活動を指導された人の3倍も、ぎっくり腰を起こしていたのである。
 安静が腰痛によくない理由はいくつか考えられる。椎間板の中央にあって、ぎっくり腰の際にずれて神経に触ることが多い髄核(ずいかく)は、運動すれば自然に元の位置に戻るのに対して、安静にするとずれたままになりがちだ。また安静にする必要があると考えた人は、「安静にしないと悪化する」と、動くことへの恐怖を抱き、腰痛に対して過敏になってしまう。その結果、ストレス性腰痛を招く。
 現在はベッドでの安静は最大2日までで、動けるなら初日からどんどん動ける範囲で動いたほうがいいとされている。

画像検査が腰痛を悪化させる理由

 2009年に世界的な権威があるイギリスの医学誌「Lancet」に掲載された論文によれば「画像検査を行った場合と、行わなかった場合とを比較すると、どちらも治療結果は変わらない」という。
 椎間板ヘルニアや椎間板変性は痛みを引き起こすこともあるが、痛みを招かないケースも多いという事実が判明した現在、がんなどの重篤な病気が疑われるようなケース以外、つまり非特異的腰痛と考えられる場合には、画像診断をすべきではない、というのが現在の腰痛専門医の間の結論だ。
 「念のために画像検査をしたほうがより良いんじゃないの? 検査しただけで悪くはならないだろう?」と思うかもしれない。しかし画像検査をして、ヘルニアなどが発見され、それが実は痛みには関係ないかもしれないのに「ヘルニアがあります」とか「椎間板が減っていますね」などと画像を見ながら医師から聞いた患者はどうなるか? 当然、それが痛みの原因だと考える。椎間板に異常があるから「これからも痛みが続くだろう」とか「これ以上傷めないように安静にしなければ......」と考えてしまう。その結果、痛みをストレスに感じてストレス性腰痛を起こすし、安静にした結果、腰痛を悪化させてしまう。

腰痛は温める?それとも冷やす? 牽引やコルセットの効果は?

 腰痛になったときに温めるべきか、冷やすべきか、しばしば議論になる。炎症があり、じっとしていてもズキズキするような急性期は冷やし、炎症が引いたら温めるという説がこれまでは強かった。
 しかし、さまざまな試験では冷やしてよくなったと断言できる結果は出なかった。急性腰痛に関しては、温めるほうは良い結果が多く、さらに温めて運動も行うと、温めただけ、運動しただけよりもさらに良い効果が得られることが判明した。一方、慢性腰痛に関しては温めて良くなるかどうかははっきりしていない。
 牽引の効果に関してもいまひとつの結果だ。坐骨神経痛を伴う腰痛に関しては効果があるとする試験結果もあるが、それ以外に関しては効果がほぼないという結果に
 コルセットは痛みを改善する効果はないが、急性期の機能改善には有用だ。慢性腰痛に関しては効果が見られず、コルセットは腰が不安定な状態のときには役立つが、長くつけたままにすると、筋肉を甘やかし、かえって腰痛を招く危険が高い。コルセットはあくまで、うかつな動きをすると強い痛みが走るような状態のときだけと考えたほうがいい。腰痛を恐れて年中コルセットをしているのは腰痛対策としてはむしろ悪いことである。
 マッサージ等の効果もはっきりと良いという結果は少なく、一方、悪化させるケースは多い。下手なマッサージは避けたほうが安全だ。

ディズニーランド裏の顔

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

余談ですが、ディズニーランドには最後に中学3年生の時に行って以来、行ってません。シーに至ってはまだ1度も行ったことがありません。理由は単純です、行く機会がなかったのとあまり人混みが好きではないからです。
行ったら行ったで楽しいんだろうな~とは思いますが、自分から積極的に行きたい!と思うかと言ったら、今のところないようです(笑)。

今回ご紹介する記事は思い切り批判記事ですが、だからと言って別に「夢の国」が嫌いだとか、貶めようとか、そういった気はさらさらありません。
お好きな方の中には感情的になって「そんなことない!」と反発される方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで構いません。何でもそうですが、情報の受け取り方は人それぞれ自由ですので。
ただ、こういった話がある、という事実にはきちんと向き合った上で、自分がどう思うかどうするのかを決めていただければと思います。

ちなみに私は、嫌いになることはありませんが経営陣にはきちんと心を入れ替えて改善していって欲しいなと願っています。




“夢の国”ディズニーランドの正体〜

食品偽装隠蔽疑惑、読売や政治家との深い関係…

東京ディズニーリゾート入口(「Wikipedia」より/mekarabeam)
 阪神阪急ホテルズに端を発したと思われている食品偽装問題であるが、実はその半年前の5月、東京ディズニーリゾート(TDR)内のレストランやホテルでも食品偽装が発覚していた。このTDRによる食品偽装、なぜかマスコミ各社はこれを大きく報じようとせず、TDRの不祥事が世間に知られることのないまま、葬り去られてしまいかねない事態になっていたことは、当サイトの11月20日配信記事『ディズニーランド食品偽装はなぜ批判されない?巧妙手法とマスコミタブー、ディズニー信仰』が伝えた通りである。
 このTDRの食品偽装問題が、ここにきて新たな展開を見せている。
 11月23日付朝日新聞は、TDRが偽装公表からわずか1カ月後の7月1日に食品偽装の詳細が記された「お詫び文」をHPから削除したことを報じた。そこには偽装に関する問い合わせ先電話番号も記載されていたが、それさえも閉鎖されてしまったという。TDR広報担当者は「報道されて情報が行き渡り、問い合わせも減ってきたため」と回答しているが、わずか1カ月で「情報が行き渡った」とは到底思えず、一刻も早くこの問題を葬り去りたいというTDRの思惑が透けて見える対応だ。
 朝日新聞の報道では、偽装隠蔽としか思えないような事実も明らかにされている。TDR内の「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」で行われた結婚披露宴で、メニュー表記と異なる食材が約3万人にも及ぶ客に提供されていたのだが、ホテルを経営するミリアルリゾートホテルズはこの事実を一切公表していなかったのだという。TDRは自社の起こした一連の食品偽装について社長の謝罪会見もせず、利用客への返金は1000円などという、阪神阪急ホテルズと比較しても不十分な対応に終始しているが、偽装隠蔽とも受け止められかねない動きまでしていたことが明らかとなった。
 しかし、朝日新聞の報道以降、テレビ局のニュース番組やワイドショーは沈黙し、TDR追及の動きは広がりを見せていない。雑誌でも記事にしたのは唯一「週刊文春」(文藝春秋)が小さなコラムで紹介したくらいで、TDRはまたもや責任を追及されないまま逃げ切りそうな気配が濃厚だ。
「テレビと雑誌はTDRから莫大な広告をもらったり、取材させてもらっている関係で、悪口なんて書けない。TDRの不祥事が大々的に報道されることは、刑事事件にでもならない限りないでしょう」
 大手出版社の編集者はこう話すが、実際、メディアとTDRの深い関係は想像以上だ。
 例えば、講談社は東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのオフィシャルスポンサーになっており、「ディズニーファン」という専門月刊誌、「東京ディズニーランドベストガイド」「東京ディズニーシー パーフェクトガイドブック」「東京ディズニーランド おまかせガイド」「子どもといく 東京ディズニーリゾート ナビブック」「東京ディズニーリゾート ハピネスガイドブック」など、年間10冊以上のディズニーガイドブックを出版している。これでは同社発行の「フライデー」や「週刊現代」にディズニー批判が載らないのも当然だろう。

●読売グループ、政治家との関係

 また、TDRとメディアの間には、ビジネス上の利害関係にとどまらないもっと深い関係もあるといわれている。そのひとつが、TDRと読売グループ、政治家との関係だ。
 今から十数年前。読売グループの日本テレビ社長(当時)だった故・氏家斉一郎氏が、ディズニーランド内の「クラブ33」という場所で秘密の誕生会を開いたことがある。「クラブ33」は一般人が絶対に立ち入ることができないVIPルームで、席表には主役の氏家氏に、中曽根康弘氏、森喜朗氏、亀井静香氏、小泉純一郎氏、そして現首相の安倍晋三氏と、日本の政界を動かす政治家たちの名前がずらりと並んでいた。
 可愛いキャラクターが売り物の夢の国で、読売新聞グループ本社会長の渡邉恒雄氏とともに政界フィクサーとしての動きが有名だった氏家氏と大物政治家たちが一堂に会していたというのも驚きだが、実はこの誕生会、呼びかけ人は、TDLを運営するオリエンタルランド社長(現会長)の加賀見俊夫氏だったのである。
 ベテラン政治評論家は、TDRと政治家、読売グループの関係について、次のように解説する。
「氏家氏は、東京ディズニーランドのオープンとほぼ同時期に日本テレビ副社長に就任して以降、運営元であるオリエンタルランドの歴代経営トップとは非常に密接な関係にあった。政治家を交えた会合も何度も開いていたようですし、アメリカのディズニー本社との交渉や地元対策のための政治家への根回しなどにも、協力していたと聞いている。このように、読売新聞、日本テレビとTDLとの関係は深い。1950年代、アメリカのディズニー本社が原子力発電所PRの先兵となっていたのは有名な話ですが、そのディズニーの原発PR映画『わが友原子力』の日本上映を全面的にサポートしたのが、“原発の父”正力松太郎氏率いる読売グループでした。日本テレビが同映画を放映し、ディズニーと二人三脚で日本での原発導入の地ならしをした。氏家氏の誕生会出席者を見ても原発利権がらみの政治家が多いですし、両者の間には原発コネクションのようなものがあると指摘する声もあります」
 食品偽装問題の隠蔽疑惑に、政治家との深い関係……“夢の国”には似つかわしくないTDRのもうひとつの顔が、見え隠れする。
(文=エンジョウトオル)

2016年5月23日月曜日

ブルーライト・ヨコハマ

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

最近、患者さんで寝つきが悪いという方やよく眠れないという方をお聞きします。
いろいろ要因はあると思いますが、その中の一つとして、このブルーライトによる影響もあります。
私も空いている時間帯ではパソコンによる事務作業をずっとしていますので、目の疲れを感じることが多々ありますが...その他、いろいろ出てきている体の不調に関しても影響を受けていそうですね。
少し考えないといけないなと思いました。

みなさんも、一度考えてみてはいかがでしょうか?




モニタから発せられる「ブルーライト」が体内リズムを
狂わせる?眼病に加え、肥満誘発との新説も


【ビジネスジャーナル初出】(2014年7月)
hp_0718.jpg
液晶から発せられるブルーライトは睡眠障害の原因にも......。
 液晶テレビ、ゲーム機器、タブレット端末などのモニタから発せられる「ブルーライト」。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明にはブルーライトが多く含まれており、LEDの普及や使用時間の増加で、日常生活でのブルーライトの暴露量は年々増えている。また、これらを扱う世代は子どもから高齢者まで広がっており、これほど人工的な光を長時間見つめ続ける生活となったのは、人類の歴史上初めてだ。そのため、近年、ブルーライトによる身体へのダメージが危惧されている。
 ブルーライトとは、波長が380~495nmの青色光のこと。人間の目で見ることのできる光=可視光線の中で、最も強いエネルギーを持つ。ブルーライトがやっかいなのは、目の角膜や水晶体は350~800nmの波長を透過させるため、網膜にまで到達して影響を及ぼすことだ。
 厚生労働省のガイドラインでも、ブルーライトが眼や身体に大きな負担をかけると認められており、「デジタルディスプレイ機器で1時間作業を行ったら、15分程度の休憩を取ること」を勧めている。
 ブルーライトの受け過ぎには、大きく2つの問題が指摘されている。1つは目への影響。ブルーライトが到達した網膜に負担がかかり、眼病を引きおこす恐れもある。もう1つは、光による生体リズムの乱れだ。もともと日中にしか浴びていなかった光を、夜になっても受け続けることで、睡眠障害などの健康被害が起きるのだ。

●体内リズムをコントロールする

 ヒトの体は、地球の自転による24時間周期に合わせて、体温や血圧、ホルモンの分泌などの働きを変化させている。この生物に備わる約24時間周期のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)という。
 慶應義塾大医学部学眼科教授の坪田一男医師が代表を務める「ブルーライト研究会」によると、ヒトの目の網膜には、光の色を感知する「錐体(すいたい)」と、明暗を感知する「桿体(かんたい)」という2つの視細胞に加えて、近年、サーカディアンリズムをコントロールする役割を果たす「第3の視細胞」が発見されたという。この「第3の視細胞」は460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応する。つまり、自然界からブルーライトを感知することは、体内リズムを整え健康を維持する上で重要な役割を果たす一方、夜に感知することでサーカディアンリズムを大きく狂わせてしまうのだ。
 また最近では、シカゴのノースウェスタン大学が、3時間以上ブルーライトを見続けると空腹感が増すことで肥満を誘発するのではないかという新説を発表。原因不明のさまざまな身体の不調との関係も指摘されている。
 ブルーライトの影響を抑えるには、夜はできるだけ暗い環境で過ごし、サーカディアンリズムに沿った生活することだ。とはいえ、パソコンやスマホから離れた暮らしを続けることは難しい。
 そこでよく利用されているのが、ブルーライトをカットするフィルムや「PCメガネ」、ブルーライトを軽減した蛍光灯型LED照明などだ。さらに今年に入って、もっと手軽に無料でブルーライトを抑えられるアプリ『ブルーライトカットブラウザ』『ブルーライト軽減フィルター ~ ブルーライトはアプリで対策!』などが発表された。これらをうまく活用しつつ、ブルーライトの受け過ぎを防ぐのが現実的な付き合い方だといえる。
 研究段階とはいえ、ブルーライトの浴び過ぎは健康を蝕み、身体の不調を招くことだけは間違いない。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月21日土曜日

アブナイ日焼けマシン

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

だいぶ日差しが強くなってきましたね。女性は特に日焼けが気になる季節になってきたのではないでしょうか?

私が子供の頃、いわゆる“コギャル”や“ガングロ”というのが流行り、肌を真っ黒にした女の子たちがたくさんいました。
といっても私はそういった流行には疎く、あまり意識して見ていなかったせいか、ほとんど見た記憶はありませんが...まあ、住んでいた所がそこまで都会ではなかったのもあるかもしれませんが(笑)
高校の時に“ルーズソックス”が全盛で、一部のいわゆる“真面目な女の子”たちのみ紺や白の普通の靴下を履いていました。懐かしいですね、今の中高生には分からないでしょう(笑)。
ですので、肌が黒い女の子と言えば一生懸命に外で部活をやっている運動部の女の子くらいしかいませんでした。もちろん男子も同様です。
高校卒業後、大人になってから都内などでたまに“ヤマンバ”(←失礼www)を見かけると、「まだいたんだね~、もう絶滅危惧種だよね」なんて思ったものでした(笑)

何はともあれ、時代は変わり今は美白ブーム。肌のためには論ずるまでもなくその方がいいわけですし、個人的には白い肌の方が好みですから(←聞いてないwww)良い時代になったなと思います。

ところで、昔あれだけ“ガングロ”にしていた人たちの肌は、今頃どうなっているのでしょうか?




「日焼けマシンは皮膚がんになりやすい」は本当?
"18歳未満は特に危険"と米国当局も警告


【ビジネスジャーナル初出】(2014年8月)

hp_0807.jpg
画像「Shutterstock」より。
 夏になると水着になる機会が増えるため、日焼けサロンなどで事前に小麦色に日焼けする女性が多くなる。男性も就職戦線真っ盛りの大学生などは「男らしさ」や「健康」アピールのため日焼けサロンに足を運ぶという。
 
 日焼けの原因である紫外線には人間の体内でビタミンDを生成させる力がある。ビタミンDはカルシウムの骨への沈着を促進する重要な栄養素だから、まったく日の光を浴びないで暮らすと、骨が脆くなりやすいともいえる。
 
 とはいっても、あまり紫外線を浴び過ぎるのも問題ありだ。美容の面からは、しみの増加や肌の老化が指摘されている。それ以上に皮膚がんの危険性も高くなる。太陽光には紫外線B波が多く、これが火傷のように赤ぶくれをつくる日焼けの原因である。しみやシワも、このせいでできてしまう。
 そして、紫外線によって皮膚の細胞の遺伝子が傷つき、その状態が長期間続くとがん細胞に変異すると考えられている。皮膚がんには、大きく分けて表皮細胞が悪性化したものと色素細胞が悪性化したものとがある。発生は前者のほうが多いのだが、後者のほうが危険度は高い。こちらは「悪性黒色腫(メラノーマ)」と呼ばれている。
 日焼けマシンというのは、このB波の発生を抑えて、肌を赤くしないで日焼けできる紫外線A波を照射するようになっている。A波はB波に比べて、肌のより深い部分まで浸透するため、皮膚表面の火傷は起きないし、肌が赤くならず、短時間で小麦色に焼けるのだ。

●米国では健康被害を表示を義務づけ

 ところが、このA波もまた日焼けである限り、しみや肌の老化、そして皮膚がんと無関係ではないことがわかってきた。肌の深いところに入り込むだけに、弾力を保つ組織などに損傷を与え、さらには免疫力を低下させて皮膚がんを引き起こすのである。
 
 カリフォルニア大学の研究チームは、日焼けマシンを使用した者のがん罹患率が、使用していない者より高いことを確認した。とくに25歳未満の若い世代では、他の世代よりもリスクが高いことが報告されている。18歳未満の子ども時代に紫外線を浴びることも、がん細胞への変異を促すことがわかってきたのだ。
 
 このほど、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、日焼けサロンの日焼けマシンなどに関して、18歳未満は使用すべきではないという警告の表示を義務づけた。健康へのリスクを3段階に分けた分類の中で、低リスクのクラス1からクラス2に引き上げて、販売前の承認手続きが必要となったのである。
 
 FDAは、日焼けマシンによってメラノーマの発症リスクが59%も高まるという調査結果を示しつつ、子どもの日焼けマシン使用、さらに家族に皮膚がんになった者がいる場合も、よりリスクを高めると指摘している。健康アピールのため日焼けして、健康を害したとなっては、それこそ本末転倒というべきだろう。今後は、こうしたリスクも頭に入れる必要がある。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月20日金曜日

ブロッコリーに育毛効果!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

小学校でのプログラミング教育が2020年度から必修化される流れになり、文部科学省の有識者会議が今月半ばから始まったそうです。
論理的思考力や問題解決能力を育てるのに効果的なんだそうですが...さて、どうなるでしょうか?
そういった教育効果があったことは認めますが、その前にやることがあるのでは?と私なんかは思ってしまいます。
それより、もっと道徳とか人格形成がしっかりなされる授業をした方が良いんじゃないですかね?
豊かな感性が磨かれ、情緒を育むような授業や体験をさせた方が良いんじゃないですかね?
日本の(正しい)歴史や伝統文化を教えて、日本人としての自信や誇り、愛国心を持ってもらえるような授業や体験をさせた方が良いんじゃないですかね?

英語も小学校から教えるようになったのかこれからなるのか知りませんが、習ったところでしゃべれるようにもならない英語を教えるより、日本人としてきちんとした母国語である日本語をまずは教えるべきではないですかね?
英語が必要になる人は日本人のほんの一握りなんですよ。その時に習えばいいじゃないですか。
「国際人」とか言いますが、本当の国際人は愛国心があり、自国の歴史や伝統文化などをちゃんと知ってる人が国際社会で評価されるんですよ。
今の日本人の中で、愛国心があり日本のことを誇りに思い、日本のことを語れる人がどれだけいますか?

文部科学省は、日本の教育について一度ちゃんと考え直した方が良いと思います。

と、言うことで本題です。
昨日の話の流れで育毛効果のある食材が見つかったということなので、記事を紹介します。



ブロッコリーの新芽に育毛効果 !

発毛シグナルに作用するメカニズムとは?



【ビジネスジャーナル初出】(2014年7月)
hp_0717.jpg
万能野菜の「新芽」には、さらなる驚きの効用が。
 いつの時代にも「薄毛」に悩まされる男性は数多くいる。髪形に工夫をこらし、「七三分け」ならぬ「一九分け」にしてみたり、全体をふんわりと盛り上げてみたり、あるいは「ええいっ!」とばかり潔くスキンヘッドにしてみたり、とにかくさまざまな「手」を使って「薄毛」を目立たせなくするようにしてきた。
 以前は、薄毛対策といえば「カツラ」と相場が決まっていたが、最近では頭髪や頭皮のヘルスケアや養毛剤などによって自身の「髪の毛」そのものを育てる方法もあり、世の薄毛男性に希望の光が見えてきたのは確かだ。もちろん、誰にでも効果の上がる決定打はなかなか生まれないが、この分野の進歩はめざましいといえる。
 
 そして、またひとつ、新たな育毛法誕生の可能性が生まれた。近畿大学薬学部の医療薬学科公衆衛生学研究室(主宰・川崎直人教授)と「毛髪クリニック リーブ21」との共同研究により、育毛効果の認められる成分が発見されたのである。それはブロッコリーから抽出されたエキスであった。この成分、私たちの食するブロッコリーの塊(これは小さな蕾が無数に連なっている状態である)からではなく、「ブロッコリースプラウト」という、発芽したばかりの新芽から抽出されたのである。
 スプラウトというのは、カイワレダイコンのように種子から芽がひょろひょろと伸びてきた状態だ。モヤシは、大豆や緑豆のスプラウトのことである。
 もともとカイワレダイコン、トウミョウ、ソバノメなどに加えて、ブロッコリースプラウトにもビタミンCやビタミンEなど各種ビタミン類が多く含まれていることが知られており、健康食品として注目されてきた。
 そして、今度は育毛効果のある成分も含まれていたというわけである。

●新芽のエキスが毛髪の「根」を増やす

 ブロッコリーはアブラナ科の野菜である。いつも食べているブロッコリーも健康食品の代表格であり、あの小さな蕾の束にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸などが豊富に含まれている。さらに、ビタミン以外にもスルフォニファン(抗がん作用)、アリルイソチオシアネート(血栓防止)、フィトステロール(コレステロール吸収を抑制)などが含まれ、ブロッコリーは健康に役立つ栄養素の宝庫といえる。
 今回、育毛効果があると判明したブロッコリースプラウトのエキスだが、研究の結果、毛乳頭細胞の増殖(約1.8倍)や、細胞分裂などを促進する因子やタンパク質の遺伝子発現を増加(約1.4倍)があることがわかったのである。
 毛が育つとはどういうことなのだろうか? 毛の根には毛包基部という部分がある。ここから発毛シグナルという信号が毛先に向けて送られ、それを受けた場所ごとに育毛を助けるような物質を分泌するなどの仕事を行なうのである。そのシグナルを送る司令塔のようなものが、毛乳頭細胞なのだ。だから、毛乳頭細胞を増殖させるということは、それだけ育毛効果が高まっていくことになる。
 今のところ、まだブロッコリースプラウトの中のどの物質が毛乳頭細胞の増殖などに関わっているのかは明らかになっていない。そのため、ブロッコリースプラウトを食べることで育毛効果が期待できるのかどうかもわかっていないのである。
 今後は、スプラウトの成分を分析していって、そこからいよいよ薄毛に悩む方々への朗報が届くことになるのではないだろうか。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年5月19日木曜日

悩み多きハゲに...後編

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。



危険な育毛サロンで毛が抜ける…

育毛商材は落とし穴がいっぱい!【後編】




お医者さんに相談だ♪でお馴染みのAGAだが……。
(「MSD HP」より)
 生化学分野に精通し、サイエンス・コミュニケーターとしても活動するほか、教育機関で教鞭も執っているへるどくたークラレ氏が、薬局で買える医薬品や健康・栄養食品を分析! 配合成分に照らし合わせて、大げさに喧伝されている薬や、本当に使えるものをピックアップする。
 さて、前回は薬局薬の育毛剤について話をまとめていたわけですが、やはり本気で取り組むとなると専門医の力が必要です。現代の薄毛治療は一体どの程度進んでいるのでしょうか?
 今回は、薬局薬からは少し離れますが、この永遠のテーマについて少し掘り下げてみようと思います。

●病気なのか遺伝なのか……脱毛症の種類を知ろう

 まず脱毛症というものが、ストレス性のものであるか、遺伝性のものであるか、ここで話がずいぶんと変わってきます。近年の研究から、どうやら薄毛遺伝子は母方のX染色体由来であることが多いようで、この説において具体的で正確な統計データはないものの、母方の父親が薄毛の場合、8割近くの確率で遺伝するようです。一方、父親から遺伝することは非常に少ないようで、母方のおじいちゃんが薄毛でなければ、ひとまず安心しても大丈夫かもしれません。
 それ以外の脱毛は、ストレス性のものや、なんらかの病気、毒物によるものであることがあります。ストレス性の代表的なものが円形脱毛症で、男女共通で発症し、ひどいと頭髪のほとんどが抜け落ちるといった場合もあります。いずれにせよ、不規則な脱毛が起きる場合は、早めに皮膚科医の診断を受けた方がよいと言えます。皮膚科医の診断のあと、精神的な問題であれば心療内科、それ以外の疾病であれば専門病院へと紹介状も書いてもらえるので、恥ずかしがらずに専門医に診てもらうのが大切です。
 しかし今回のお題である、「男性型脱毛症」は先にもお話ししたとおり、ほとんどが遺伝性のものです。病気のような扱いを受けていますが、そういった形質なので、気にしなければまったく生活に支障はないのですが、やはりフサフサのほうが良いと考える人は多いわけで、そこで様々な治療法が開発されています。

●ハズレ率激高 行ってはいけない育毛サロン

 育毛サロン。テレビなどでも盛んに宣伝していますが、その中身は頭皮のオイルマッサージや、洗浄、LEDによる謎の光刺激に、得体の知れないサプリメントの処方……効果のほどは、オカルト級の処方をご大層にするところが大半です。
 それらの費用は安くても数十万円、100~300万円のコースなどもありますが、大半のサロンには医師がいないため、「医療行為」が行えません。当然、使用される機材や薬品は、薬局のものと大差なくなってしまうわけです。
 一部、頭皮が不衛生だったり不摂生などから来ている脱毛には効果がありますが、これもまた専門医の指示や処方薬での治療の方が、確実で安全です。
 もちろん育毛サロンの中には、専門医を置き、きちんと医療的対応をしてくれるところもあるのですが、結局のところ、ある程度進んでしまった脱毛には医師の処方や、専門病院での高度な施術などが必要なので、早めに専門医のいる病院に行った方が間違いなくハズレがありません。
 え? 何? 赤と青の光で毛が生えるブラシがあるらしいって?
 ただの300円の電動ブラシに1個30円のLEDが並んでいるだけです。あれで毛が生えたら、むしろノーベル賞ものでしょう(笑)。

●テレビで盛んにCMしてる“アレ”の効果

 最近はプロペシアの販売元MSDが、テレビCMなどで「AGA! AGA!」と連呼しているのを見たことがある人も多いでしょう。あれは、薬事法のため、テレビCMでは薬剤名や薬効を宣伝できないので、AGAと単語を連呼するという意味不明なCMになっているわけですが、「飲み薬で脱毛症は治療可能ですので、とりあえずググってください!」……といいたいわけです。
 さてプロペシアという飲み薬と、それに入るフィナステリドという成分。
 数年前に登場したこの薬は、プラセボとの対照試験で6割以上に効果がみられた薬剤で、毛乳頭細胞内でのジヒドロテストステロン(皮脂腺の受容体と結びつき、過剰な皮脂を分泌させ、毛穴を塞いでしまうため、毛髪の成長を妨げるだけでなく、毛髪が十分に成長する前に脱落するようになる男性ホルモンの一種)の発生を強力に阻害します。そのことで毛根細胞が死滅することなく、脱毛を予防できるのです。またリアップ(塗り薬のミノキシジル)との併用も可能で、効果が高まるという報告もあります。
 ではそのミノキシジルの内服薬は病院でもらうことはできないのかというと、残念ながらもらえません。日本では内服用ミノキシジルの認可が下りていないからです。個人輸入などで買うことができますが、もともと血圧の薬の副作用として発毛効果が見つかった薬であり、素人服用は生命に危険が及ぶこともあるので、よほど薄毛に嘆いているなどがない限りやめておいた方が無難です。
 フィナステリドという薬が病院で処方可能なので、そちらを利用するのが最もベターな選択肢となります。
日薬理誌「男性における男性型脱毛症薬 5α還元型II型酵素阻害薬フィナステリドの 薬理学的特性と臨床効果」2006 より引用 ※こちらをクリックすると拡大します
 さて、ではこのフィナステリド。保険適用外なので自費診療になりますが、価格もそれほどぶっとんだモノでもなく、1錠当たり250~300円(病院によって違う)、1カ月当たり約1万円という感じです。
 最近なんだか薄くなったかも……という状態を食い止めるには非常に心強いのですが、一旦目に見えて毛が減ってしまった場合は、やはりフッサフサに……というのは厳しいものがあります。
日薬理誌「男性における男性型脱毛症薬 5α還元型II型酵素阻害薬フィナステリドの 薬理学的特性と臨床効果」2006 より引用 ※こちらをクリックすると拡大します
 二つの図は、とある論文のフィナステリドの効果と満足度というものですが、やはり毛は生えるものの、満足に結びつくほどの効き目は3割に満たず、いまだ飲むだけでフッサフサに戻る薬というのは、認証薬はもちろん、未認証の薬にも存在しません。
 現在、男性型脱毛症についてはっきり効果があるのは、5α還元型II型酵素によるものだけです。しかもその抑制効果も完璧ではなく、まだ完全な育毛剤が登場してるとは言えない状況なのです。

●金に糸目をつけない最終手段は自毛植毛

 こうした絶望的な状況の中で、金に糸目をつけなければ最終手段もあります。それが自毛植毛です。
 まだ生え残っている後頭部の毛を細胞ごと切り取り、それを生え際に植毛するというもの。自分の毛、自分の細胞であるので、免疫拒絶などは起きないため、感染症などの対策さえしっかりすれば定着率も高く、事実上の再生を可能とする数少ない物理的な解決手段なのです。費用は、だいたい1本当たり200~300円、通常は3000本移植で100万円ほどです。
 これは、きちんとケアすれば数年は毛が生え続けるというもの。だいたい2~3年ごとに、追加で2000本ほど(数十万円)を足すことで、薄毛であることを悟られずに過ごすことができるというわけです。芸能人に愛用者が多いというのですが、それもうなずけますね。
 人工毛の植毛という少し安いプランもあるのですが、そちらは医者の腕に左右されるところが大きい上に、定着率も低く、皮膚炎やびらんなどの悪化の報告も多く、禁止にしている国も多いことから、あまりオススメできる術式とは言えなさそうです。
 ともあれ、頭皮をあまりいじめすぎない暮らしは、そのほかの身体にも良いことなので、毛髪のために生活習慣を見直してみる……というのはいかがでしょうか?
(文=へるどくたークラレ)
【尚、以下の記事は、サイエンス・ライターがつづる化学コラムです。報道の見地から行っているものであり、再現性やその内容を保証するものではありません。一切の責任は編集部及び著者は負いかねます。また薬を服用する際は、医師や薬剤師にご相談ください。】