2016年6月28日火曜日

“座らない”生活ノススメ

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

以前勤めていた整形外科時代では考えられないことですが、今はパソコンを使って仕事をする時間がとても長くなっています。
こうしてブログを書いている時間はもちろん、整形外科での勤務時代には医療事務の方や経理、税理士の方々がやってくれていた仕事もすべて私がやっておりますので、必然的にデスクワークの時間が長くなってしまいます。
性分的にあまりじっとしていられないもので(笑)、ずっと座りっぱなしでいるのはつらいですね。
もちろん、患者様が来院された時は診察や施術をするので座っている状況は解消されるわけですが、まだまだ座っている時間も長いのが現状です。

この状態が丸1日、何時間も続くとなると、想像しただけでも恐ろしいですね(^^;
デスクワークのお仕事をされている方は本当に大変だな...と、いつも感じます。
記事にもありますが、何とか工夫をして座っている時間を減らして頑張っていただきたいです。



座る時間が長いと寿命が縮む?「座っている時間」と「寿命」の関係が明らかに



【ビジネスジャーナル初出】(2014年10月)
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wavebreakmedia/PIXTA(ピクスタ)

 二足歩行の生物でありながら、一日に何時間も椅子に座り、デスクワークに追われることの多い現代人。肩こり、腰痛、運動不足など、座りっぱなしのデメリットは以前から言われているが、最近、座り続けること自体が人間の寿命を縮める可能性が示されてしまった。
 この発表をしたのは、スウェーデン・カロリンスカ医学大学のマイ・リス・ヘレニウス教授率いる研究チーム。最新の医学研究で「座って過ごす時間が短い人ほど、遺伝子のテロメアが長い」ことを発見したのだ。
 テロメアとは、染色体の一番端にある特殊な構造体。DNAの分解や修復から染色体を保護し、遺伝情報の異常な融合を防ぐストッパーのような役割を果たしているため、長いほど遺伝子が劣化しにくく、体の若さが保たれる。
生まれたばかりの赤ちゃんの時が一番長く、細胞が分裂するたびに短くなっていき、ある一定の長さ以下になると細胞分裂そのものが止まってしまう。
 これまでもテロメアの長さと長寿の関係は研究されてきたが、テロメアの短縮を遅らせるのに効果的な活動や、ライフスタイルについてはよくわかっていなかった。

●運動の量よりも立つことが肝心

 そこで教授の研究チームは、60代後半の肥満気味で座っていることの多い49人の被験者を、6カ月間運動するグループとしないグループに分け、血液細胞のテロメアの長さを測定。その間は、日記と歩数計によって被験者の運動レベルと「座っていた時間」も記録した。
 その結果、運動を続けたグループは、体重、体脂肪、血糖値などの健康レベルを示す数値が改善したものの、エクササイズのレベルとテロメアの長さに関係性は見つからなかった。
一方、被験者が座っていた時間を基準にデータを分析すると、明らかに短い人ほどテロメアが長くなるという関係性が見られたという。
もっと大規模な調査で確かめる必要はあるが、この結果は、運動時間を増やすことよりも、座っている時間を減らすことが、テロメアの長さを伸ばすことを示唆している。
 現代は、適度な運動と健康との関係がすっかり認知され、いわゆる「エクササイズ」に時間を費やす人は、以前よりずっと増えているかもしれない。
しかし依然として多くの人は毎日を座って過ごす。「この時代にあっては運動不足だけでなく、座りがちな生活こそ新たな健康への脅威だ」と、ヘレニウス教授は警告している。
 これを聞いてうろたえたデスクワーカーもいるかと思うが、でもちょっと発想を転換してみよう。一日のうちで少しでも立つ時間を増やす工夫をすることは、新たにジョギングを始めるよりもずっと簡単なのだ。ときにノートパソコンをカウンターに置き、立って作業してみたり、スタンドのお店でお茶や食事をしたり、読書をしてもいい。
まとまった時間をつくって運動をするより、少しずつでも席を立って体を動かすほうが、座りっぱなしの生活の弊害を緩和するのに効果的だという報告もいくつかある。
「座って過ごす時間を分割することが重要。30分ごとに1~2分の休憩を取って椅子を離れるようにしてみてください」と、先の論文にも掲載されている。
テロメアを伸ばして長生きをしたいなら、まずはヘレニウス先生のアドバイスを実行してみてはどうだろうか。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年6月27日月曜日

メールチェックは昼のうちに

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

寝る前にスマホやテレビを観たり、というのは良くないと分かっていながらなかなかやめられませんよね。
日中に関しても、今こうしてブログを書いているようにパソコンを使っている時間がどうしても多くなってしまいます。
なるべく必要最低限の使用に留めたり、ブルーライトカットのアプリやメガネを使うなどの対策をして、強い光を目に入れるのを抑えるようにしましょう!



寝る前のメールチェックが危険なこれだけの理由!

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寝る前にPCやスマホの明るい画面を見続けると体内時計が狂う!?shutterstock.com
 夜も明るい環境や、夜遅くまでPCやスマホなどのLEDディスプレイの光を浴び続ける生活は、人類が誕生して以来初めてのこと。
この環境が「体内時計」を乱れさせ、自律神経系や内分泌系、免疫系にも悪影響を及ぼすことが、さまざまな研究によって指摘されている。
寝つきが悪い、眠りが浅いといった「睡眠の質の低下」も、その一つだ。
 最近、『BMJ Open』(2015年2月)に日中の長時間におよぶ電子機器の使用は10代の若者の睡眠に有害である」という研究論文が掲載された。
 研究では、16〜19歳のノルウェー人約1万人に、学校以外での電子機器の使用時間と睡眠の量・質について質問。その結果、日中および就寝前に電子機器を使用していると眠るまでの時間(入眠時間)が60分以上長くなるリスクが高くなっていた。
特に就寝前のPC、スマートフォン、MP3プレーヤーの使用は入眠時間の延長に強く関連していたという。
 また、日中に4時間以上、電子機器を使用すると、入眠時間が60分以上長くなるリスクが49%上昇。睡眠時間が5時間未満になるリスクは電子メールやチャットを2時間以上行う若者では3倍、内容にかかわらず使用時間が4時間以上の場合では3.5倍になった。
 コンピュータは睡眠不足と最も強く関連し、電子機器を複数使用する若者は、1個だけの場合に比べて入眠時間が長くなり、睡眠時間が短くなる可能性が高かった。
 研究では、「今回の結果は、若者の電子機器使用に関するガイドラインを更新し、保護者へのガイダンスを提供する必要性を示している」という。
ただし今回の研究は電子機器が実際に睡眠障害を引き起こすかどうかを証明するものではない。

ディスプレイの光が「体内時計」を乱す

 電子機器の使用が睡眠に与える影響に関する警告は、2007年に英紙『デーリー・テレグラフ』が英エディンバラ睡眠センターによる就寝1時間前の電子メールのチェックは睡眠を妨げるとの研究結果を掲載している。濃いコーヒーのエスプレッソ2杯分を飲むのと、同じ不眠効果があるという。
 研究では「ディスプレイの光が眠りを助けるメラトニンの分泌をストップするよう、脳にシグナルを送ってしまう」と指摘。
「静かさや暗さ、快適さとともにリラックスした環境が十分な夜の眠りを確保する」と述べ、携帯電話でのチェックを含め寝る前のメールに注意を呼び掛けている。
 全ての生物は生命を維持するための「体内時計」を持っている。日が昇ると目覚めて活動し、日沈とともに仕事をやめて脳と身体を休める。効率よく生きるために太古の昔から獲得してきた、健康を維持するための「サーカディアンリズム(Circadian Rhythm)」だ。
 ヒトの場合は網膜に届く光の量や食事のタイミングなどで体内時計がコントロールされている。近年、サーカディアンリズムのコントロールにはヒトの目の網膜が大きな役割を果たしていることが明らかになった。網膜の中に、強いエネルギーを持つ光だけに反応する新たな光受容体の存在することがわかったのだ。
 この「強い光」こそ、電子機器のディスプレイなどで使用されているブルーライト。
網膜が強いブルーライトの刺激を受けると脳が「朝」と判断し、睡眠を司るメラトニンというホルモン分泌が抑制されて覚醒する。一方で、ブルーライトの量が減少すると「夜」と判断してメラトニンが活発に分泌される。
 サーカディアンリズムを乱すブルーライトだが、一方ではリセットするためにも必要なもの。時差ボケの解消には、日光を浴びるといいといわれるのは、ブルーライトを多く含む太陽光でサーカディアンリズムがリセットされるからだ。
 今後も、電子機器およびブルーライトが与える健康への影響に関する研究は続きそうだが、少なくとも、日中の長時間使用と就寝前の使用は避けるべきだろう。
(文=編集部)

納豆パワーでサラサラ!!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

だいぶ暑くなってきましたね。
昨日は私用で外をほぼ1日歩き回っていたのですが、さすがに疲れました(^^;)
もっとも、冷房が効いたお店の中に長くいる方が私にとってはキツイのですが...もはや極寒地獄です(笑)。

これは約2年前と古い記事なのですが、これからの暑い季節を乗り越えるための参考になればと思います。




猛暑が続く夏こそ「恐るべき納豆パワー」を!
突然死も招く血栓症予防の新効果が判明


【ビジネスジャーナル初出】(2014年8月)

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わかってはいたけど、やっぱり体にいい。
 連日、猛暑が続く日本列島――。
総務省は、熱中症予防のために水分をこまめに取るよう注意を呼びかけているが、今年7月21〜27日までの1週間だけで、熱中症で病院に運ばれた人は全国で8,580人に上り、15人が亡くなっている。
各地で気温が35度以上の猛暑日が続いた日に集中しており、8月に入っても同じく厳しい暑さが続いているため、今後も十分な注意な必要だ。
 そんな熱中症のほかに、夏はさらに恐ろしい障害が起こり得ることをご存知だろうか。血液が固まってしまう「血栓」だ。この血栓の塊がはがれて血管の中を流れ、脳の細い血管に詰まれば脳梗塞、心臓を栄養する血管に詰まれば心筋梗塞、肺の動脈に詰まれば肺血栓塞栓症となる。
脱水症状が起きると血液の粘度が高まり、血栓症が起こりやすくなる。

●本当だった「納豆の血液サラサラ効果」

 血栓症は、突然死をきたすこともある恐ろしい病気だ。
その血栓症の予防には、実は身近な食材が大きな効果をもたらすことがわかっている。"血液サラサラ"の代表食材である"納豆"だ。
 江戸時代に記された『養生訓』は食事を通した健康管理で知られているが、この中でも大豆製品の摂取が推奨されている。その大豆料理の代表である納豆は、大豆が微生物の働きで発酵してできたものだが、江戸時代に庶民の聞で広く食されていた。
 納豆にはビタミンB群が豊富に含まれており、糖や蛋白源の分解酵素を生むことで知られている。1980年代には、日本の科学者によって納豆の中に血栓を溶かす酵素が含まれていることが発見された。「ナットウキナーゼ」と呼ばれるものだ。その後、"納豆で血液サラサラ"という言葉とともに、納豆ブームが到来。単なる食材ではなく、健康食品というイメージが定着した。

●新たな物質に血栓症の予防効果が!

 納豆菌が産生する酵素のひとつに「バチロペプチダーゼF」がある。
 突然死や事故死に詳しい、法医学を専門とする滋賀医科大学の一杉正仁教授は、「私たちのグループは、このバチロペプチダーゼFに注目し、さまざまな研究を行いました。この物質には従来のナットウキナーゼと異なり、血栓を溶かすだけでなく、血液を固まりにくくする作用があります」と説明する。
 研究ではまず、人工的に作った血栓にバチロペプチダーゼFを加えると、血栓が溶けていくことを確認。次に、採血したばかりの血液にこの物質を加えたところ、血液が固まりにくくなること、そして、血液の粘性が低下することが判明した。つまり血液が流れやすくなるのだ。そこで、この物質を動物の腸内に投与したところ、動物の血液が固まりにくくなることがわかった。血栓ができにくくなることが、動物実験でも証明されたのだ。
 実際に、何人かにこの物質を摂ってもらい、さまざまな症状や検査項目の変化を調べると、血栓が溶けやすい状態になることや、肩凝りが改善されることが証明されたという。
 「納豆の恐るべきパワーについては、まだ全容が解明されたわけではありません。日々の健康にどのような有用性があるのか、今後も新たな発見が望まれます。糖尿病や脂質異常症、肥満などの生活習慣病をお持ちの方は、放置すると突然死につながります。手軽な予防対策として納豆を摂取することをお薦めします」(一杉教授)。
 夏の突然死の原因に挙げられる恐ろしい"血栓"。ぜひ、手軽な予防法として血液サラサラ効果のある納豆を試してもらいたい。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年6月25日土曜日

コレステロールの誤解

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

これは体感ですが、コレステロールを下げる薬を飲んでいる患者さんは減ってきている気がします。
もっとも以前勤めていた整形外科では多かったですし、当院の患者さんが単に少ないだけなのかもしれませんが。
いずれにしても、血圧を下げる薬などもそうですが飲んだところで治るわけではありませんので、根本的な解決にはなりません。
そもそも「飲まないといけない」と言われる数値そのものが医師や学会などでも意見がバラバラだったり、低い方が問題だったりします。

まあ、結局は医師と製薬会社の金儲けや医師同士の利権争いだったりするわけです。

自分の身は自分で守りましょう。自分の健康は自分で管理しましょう。医者や薬が治してくれたり、健康にしてくれるわけでは決してありません。



コレステロール値は低いほうが危険?

がんや脳梗塞のリスク高まる…降下剤は服用厳禁



「Thinkstock」より
 春の健康診断を受け、コレステロール過多と診断された人も多いのではないだろうか。ところで、コレステロールが多いと何が問題なのだろう。
 生活習慣病になりやすいという意見がある。コレステロール値が高いと、食事制限を命じる医者もいれば、コレステロール降下剤を処方される場合もある。
しかし、コレステロールは病原体ではなく、直接病気を引き起こすこともない。むしろ、体にとって必要不可欠な物質である。
脂質の一部であるコレステロールは細胞をつくる元になる。細胞を包む細胞膜の成分となるのだ。コレステロールが足りないと新しい細胞をつくれなくなり、がんができやすいといわれている。
 また、コレステロールは紫外線を浴びるとビタミンDの前駆体になる。ビタミンDは体がカルシウムを吸収する際に必須といわれており、どんなにカルシウムを摂取しても、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が不十分となり、骨が弱くなることがわかっている。
さらに、女性ホルモンや男性ホルモン、ストレスを受けた時に副腎皮質から分泌される抗ストレスホルモンなども、コレステロールがなければつくることができない。
 このように見てくると、コレステロールがいかに体にとって重要な成分であるかがわかる。

コレステロールが悪いという誤解

 では、なぜコレステロール値が高くなると過剰に危険視するのだろうか?
 コレステロールは、肝臓でリポタンパクというタンパク質に包まれ、血液に乗って体の器官に運ばれる。このリポタンパクにコレステロールが包まれた状態を「善玉コレステロール」「悪玉コレステロール」と呼んでいる。
両者の中にあるコレステロールに違いはない。結びついたリポタンパクの違いによって呼び分けているのであるが、名称のイメージから「良いコレステロール」と「悪いコレステロール」のように思われる節があるが、それは勘違いである。
 その善玉/悪玉コレステロールが血液中で活性酸素に接触すると、リポタンパクが酸化して壊れるのだ。そしてコレステロールも酸化し、血液中に広まってしまう。
するとマクロファージという細胞が酸化したリポタンパクやコレステロールを掃除する役目を果たすのだが、マクロファージだけで処理しきれなくなると、平滑筋細胞が掃除を手伝う格好になる。
 マクロファージや平滑筋細胞がコレステロールやリポタンパクを取り込むと、アテローム(粥状隆起)が生じる。このアテロームは、脳梗塞の原因ともなるもので、その中にはコレステロールをため込む性質がある。ここから脳梗塞の原因がコレステロールのように思われがちなのだが、コレステロールそのものよりも活性酸素が悪者であることは明白だ。
 コレステロール値が高いことがいいわけではないが、その値を気にするよりも体にとって必須の栄養素であるコレステロールを酸化させる活性酸素を減らす食べ物を摂取するように心がけることが重要なのだ。
 活性酸素を撃退する役割を果たす物質はスカベンジャー(抗酸化物質)と呼ばれ、体内でもつくられるのだが、体内でつくる能力は20代をピークに加齢とともに低下する。主にSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンといった物質がスカベンジャーとなるが、食物から摂取することができるスカベンジャーもある。
たとえば、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン、ビタミンB群などがそうだ。これらを含む野菜類を食べることで、活性酸素を無害化する働きが強まるのだ。ほかにも赤ワインやココア、ハーブなどにもスカベンジャーの働きをする物質が含まれている。
 また、コレステロール降下剤を飲むのはもってのほかだ。これは、胆石を生じさせるなどの副作用があるので、処方されても飲まないほうがいい。
 コレステロール値が高いと脳梗塞のリスクが高まるという説があるが、これは誤解だ。
むしろ脳内出血の原因は「低コレステロール」にあるとの指摘が有力になっている。コレステロールが少ないと血管がもろくなり、出血リスクが高まるともいわれているのだ。
 コレステロール値が高いからといって慌てて薬やサプリメントを飲まず、食事に気をつければ特に問題はないことがおわかりいただけただろうか。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト

2016年6月24日金曜日

ダイエットサプリの効果

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

当院でもサプリメントを販売していますし、個人的にも愛飲していますので完全に否定はしませんし効果がないとは言いません。
しかし、サプリメント「だけ」で何とかしようというのは、はっきり言って甘いと言わざるを得ません。
まあ、たいてい「効かない!」などと文句を言う人はサプリメントに頼りきりでそれのみで何とかしようという甘い考えを持っている人が多いですが。
やっぱり「痩せたい」「健康になりたい」「病気を治したい」と思っているのなら、ちゃんと日常生活から改善し、自分自身でも努力をするべきです。
何の努力もせずに何とかしようだなんて、それは甘すぎですね。
サプリメントはあくまで補助。それを忘れてはいけません。




ダイエットサプリ販売のウソ

「効果ないのに薬効を宣伝」

サプリ
コレ飲んどけば大丈夫! の魔法の薬は存在する?
(「足成」より)
生化学分野に精通し、サイエンス・コミュニケーターとしても活動するほか、教育機関で教鞭も執っているへるどくたークラレ氏が、薬局で買える医薬品や健康・栄養食品を分析。配合成分に照らし合わせて、大げさに喧伝されている薬や、本当に使えるものをピックアップする。
 なお、以下の記事は、サイエンス・ライターがつづる化学コラムです。報道の見地から行っているものであり、再現性やその内容を保証するものではありません。一切の責任は、編集部および著者は負いかねます。また薬を服用する際は、医師や薬剤師にご相談ください。
 オイッスゥ! 忘年会に新年会と、飲んだり食べたりする機会が増えますね。それと共に体重も増えますね!
 そしてそういった飲み会に必ず一人はいる「このサプリ飲んでおけばOKだから」と豪語する御仁……。この“カロリーなかったことになるから”的なサプリを熱心に飲んでいる人、いませんかね? 
 本当に、そんな都合の良いサプリは存在するのでしょうか? メラメラ燃焼パワーで痩せるんでしょうか? 
 Ridiculous! Ridiculous!
 今回は、ダイエットサプリという世界に火炎瓶を投げ込んでいきましょう。

●サプリメントとは?

 まず、サプリメントという言葉の意味を復習しておきます。
 サプリメントという言葉は日本では「健康補助食品」を指し示す言葉です。
「何を当たり前な」と言うなかれ、健康補助「食品」であって、あくまでクスリではないので、薬効などは存在しないのと同じ。
むしろ、薬効を一言でも謳ったりすると、即、薬事法違反や不当表示防止法に抵触するただの食品なのです。
「いやいやそんなことはない、クスリのような形してるし、CMなどの広告では痩せるとか目がよく見えるようになるとか言ってるじゃない」と思う人もいるかもしれません。
でも、残念ながらこれらは錯覚です。必ず映像なり紙面のどこかに「個人の感想です」と表記されており、それらの宣伝文句は商品の効果を説明したものではない……ということになっています。
あくまで食品を売っていながら薬効を思い起こさせる宣伝をして売るというのが、日本のサプリメント商売というものの実態です。
 だいたいダイエットサプリのCMは10年以上、年がら年中流れているのに、男性の3割、女性の2割が肥満傾向と年々肥満人口は増えています。
おかしいですね。
 そもそも、本当に飲んだだけで痩せる薬や、食べたことを無かったことにする薬なんてものが存在したら、深刻な肥満治療の最前線で大活躍しているはず。
でも残念ながら、現在国内販売されているダイエットサプリメントはどれ一つ肥満治療に使われていません。
 そ ん な ば か な
と言うなかれ、ひとつずつ解説していきましょう。

●これさえ飲んでおけばOK茶の真実

 まずは最も胡散臭いのから。飲むだけでおなかの調子を整え、どんだけ食べてもこれさえ飲んでおけば太らない……というようなイメージ戦略で、マメやらコーヒーやら、チベットの山奥の植物やら、さまざまなものがお茶として売られています。
 確かにお茶の中には消化吸収をよくする漢方的な働きをするものも少なくないですし、実際に烏龍茶に含まれるウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)は脂肪吸収に必要なリパーゼ活性の阻害剤として機能するらしく、便中の脂肪の割合が最大で約6%増えることが医学会でも知られています。これが「トクホ特定保健用食品)」の由来らしく、そうした要素が脂肪の吸収を抑えるという薬効的謳い文句をしても大丈夫になるわけです。
 ただ、普通に安売りされているようなウーロン茶にも十分なウーロン茶重合ポリフェノールは含まれており、トクホのものじゃなくても、十分。トクホウーロン茶を爆押しするサントリーは、2012年3月に消費者庁からキャッチコピーの改善要求という形でお叱りを受けていたりします。
 さて、ウーロン茶にダイエット効果があるかはともかく、少量の脂肪吸収抑制効果があるのは事実ですが、だからといって油まみれの食事をしてもよいということではないところが大事な点です。しかし、トクホウーロン茶はまだマシな方で、それ以外のダイエット系お茶はなんの実験も根拠も科学的に効果が認められているものは売られていません。
 すべて医学的な見地からのエビデンスが無いわけです。
 要するに、販売会社が適当なことを言っていようが、その効能が本当だろうが、信用に値する情報としてどれも提示されていないということです。
「いやいやそんなことはない、◯×学会で発表とか言ってるし!」という反論もありましょう。ただ、学会で発表されただけで、正式に認可が下りたわけではないですし、そもそも論文は「論じるための文」で論文ですから、論文があるから信頼に値するというわけではないのです。
 しかも、その論文とやらさえも裏をとればサプリ会社が別名義で作った怪しいでっちあげ学会であることも大半です。
 またどこかのエラい大学の先生が出てきても、あくまで協賛しているだけ。貧しい研究費を補うべく、バイトをしている場合が大半です。実際に、その先生が出した論文を精査していくと、大半は「微妙」となっていて、劇的な効果が認められているものは見たことがありません。

●余分な油を消化させない!? キトサン系

 ここまで読んで「お茶でダイエットできないのは、なんか分かる気も……」という人もいるかもしれません。でも、テレビCMなどで、油に魔法の粉を注ぎ込めばあっという間にカチカチの塊になってしまうという様子を見せられると、これは油物が大好きな私に天恵! とばかりになってしまう人も多いかもしれません。
 
 さて、それらの油を固めてしまう魔法の粉の正体は、キチンキトサンといいます。動物性食物繊維でありながら、産業廃棄物だったカニの殻をバイオマス原料として研究して生み出された成分です。食物繊維なので便秘を改善する働きがあります。また食品添加物としてテクスチャ改善などに幅広く使われている便利な素材です。
 さて、このキトサンに脂肪吸収を邪魔する効果があるのか……ということに関しては、はっきりとNOという結論が出ています。
 というかそんな研究報告を見るまでも無く、CMでやっている油が固まる実験の続きをやればいいのです。要するに油を吸って固まったものに、お腹の中で出る胃酸と似たような成分の酸をかけ、膵液と同じアルカリ条件にしてあげればよいのです。結論としては、胃酸で速効キトサンは油を手放し、油がみるみる浮いてきます。しかも実際にキトサンに油を吸わせるのはなかなか困難で、CMのような状態にはなかなかならないのです。むりやり練り続けてようやく油と塊ダンゴのようになりますが、胃液と同じ濃度の塩酸を入れるだけでサラッと分解、元の木阿弥です(笑)。
 ちなみに本当の油吸収阻害剤という薬剤は存在します。
 現在はまだ日本では認可されていませんが、アメリカではゼニカルという名前(日本では武田製薬がセチリスタットという名前で販売予定)で、病院で処方されています。
 ガッツリとしたリパーゼ阻害剤で、油の吸収自体をバンバン阻害し、最大2割の油を未消化で外に出します。しかしこれがくせ者で、要するにひどい油性の下痢を起こすわけです。また放屁のときにも油が漏れだし、生理用ナプキンでもつけていなければ日常生活に支障をきたしまくるという、なかなか極悪なクスリです。油を未消化で外に出すとは、そういうことなのですね。
 そしてこのクスリだけで、食生活を変えずにどれだけ痩せるかというと……1年間にたったの1〜2キロという報告があります。常におなかが張り続け、おならと共に悪臭のする油をぶちまけるような生活を1年続けて1〜2キロしか痩せない……これが医薬用ダイエット薬の限界で、それすらも及ばないのがサプリメントです。キトサンは便秘解消程度のモノなので、高い金を出して買う必要はないでしょう。

●メラメラパワーで燃焼力! ってホント!?

 燃焼力アップ……という謳い文句で売られるのが、ショウガやトウガラシを使ったサプリ。確かに基礎代謝をアップさせれば、消費カロリーは膨大になります。実際に筋肉質の人の消費カロリーは高く、それ故に、体温も高く薄着で平気なのです。
 ではモノグサおばさんがトウガラシを飲んだだけで、基礎代謝が上がるのでしょうか。当然ですが、上がりません。
 トウガラシのカプサイシンやショウガの成分で基礎代謝の値が変化するほどの体温変化は、どんな実験でも確認されていません。故に売る方もごまかし通すしかなく、ひどい商品では、サーモグラフィー映像の下に「画像はイメージです」などというものもありますので、ご確認を。
 そもそもカロリーとはエネルギー、エネルギーの大半は熱として消費されます。そして人間の65%は水分です。60キロの人間なら45キロの水を保温し続けるわけですから、それにかかるエネルギーは、わりと膨大なのです。風邪をひくと一気にやつれるのは、体温が1〜2度高い状態で維持されるので、それだけのエネルギー源として脂肪を使ったからです。当然、風邪をひいてダイエットなんて不健康なのは体に害悪しかないので、それ以外で基礎代謝を上げるには……運動しかありません。
 
 太りたくなければ 食うな 動け。
 それでも体温を上げて基礎代謝を上げたいのなら、危険なクスリしかありません。違法なご禁制薬・覚醒剤はもとより、ジニトロフェノールという体温を暴走させる毒や、暗殺されたリトビネンコに盛られたポロニウム210という超毒などがありますが……えー論外ですね(苦笑)。
 さて、いろいろ理詰めでダイエットサプリを否定してきましたが、自分のような怪しい俗物が言ったところで、「怪しいもんです、信じられないわ! この腐れ狐面!」と、おっしゃる猜疑心の塊であるアナタは、是非ともサプリメントメーカーの登記簿を取ってみることをオススメします。
 登記簿にはその会社の遍歴、業務内容、代表者、設立年月日諸々の情報が書かれています。
 
 WEBやCMで大声で宣伝している内容と、登記簿内容を照らし合わせてみると……大女優が“もう長年愛用している”はずのサプリメントの発売日が半年前だったり、発売前から結果が出ている人がいたり、創業100年ののれんが借り物だったり、そもそも登記簿が無かったり……(つまり会社ですらない)。
 まさにダイエットサプリの舞台を裏側から見ることができます。
 世の中都合の良いことだけ信じたい気持ちも分かりますが、それで財布からお金を抜かれていては、賢く生きてるとは言い難い気がします。
 嘘八百を並べる奴の言うことを「これはいい」と信じるか・信じないか。それは貴方次第ってことで。
(文=へるどくたークラレ)

2016年6月23日木曜日

塩=悪という風潮

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

「健康のために減塩」というのはよく聞きますが、いささか過剰に気にし過ぎている方も中にはお見かけいたします。
記事の本文中にもありますが、たしかに塩分の摂り過ぎは良くありません。しかし、気にし過ぎて摂らな過ぎるのもいかがなものでしょうか。
多くの場合が精製された塩(白い塩)のために高血圧などの問題になるのであって、天然塩であればそんなに問題になることはありません。むしろ栄養たっぷりで、本来は体に必要なもの。

メディアや食品会社も「減塩こそ正義!」みたいな空気を作り出すのも良くないですね。
とはいえ私たち国民がそういった風潮に流されないようにすることが一番大事だと思います。
決して「塩=悪」えはありません。

そういえば、先週行われたAKB48選抜総選挙でも、あの「塩対応」で有名な“ぱるる”こと島崎遥香もきっちり8位に入ってましたね。
「塩」にもきちんと需要があることの良い証明です←違うか(笑)。




話題の塩抜きダイエットは危険!

精神障害、昏睡の恐れ ハンバーガーやラーメンは厳禁

「Thinkstock」より
「塩分は控えめが体によい」とよく耳にします。最近は韓流スターのチャン・グンソクやタレントの山下智久、女優の堀北真希が「塩抜きダイエット」をしたことが若い女性の間で話題になり、「塩を取らないほうがいい」とまで考えている人がいるようです。
 確かに、分の過剰摂取は高血圧胃がんなどの危険をもたらします。
しかし、塩の主成分であるナトリウムは、体に必須のミネラルです。不足すれば、めまいや食欲減退、脱水症状を起こしやすくなり、さらに著しく体内の塩分濃度が下がれば、精神障害を起こし、ひどい場合には昏睡状態に陥ることもあります。
 では、どのように塩分を摂取すればよいのでしょうか。
まず心がけるべきは精製塩を極力避けることです。精製塩とは主に「食塩」と呼ばれる化学的に精製された塩を指し、成分は99%以上塩化ナトリウムです。
塩化ナトリウムを摂取すると体内の塩分濃度が上がり、体は調整するために排出しようと働きます。血液内での体液交換が盛んになり、血圧が高まるのです。
したがって、塩化ナトリウムを多く含むポテトチップスやハンバーガーラーメンなどは極力食べないほうがよいでしょう。
 しかし天然塩の場合、塩化ナトリウムのほかにもカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれており、一時的に大量摂取しない限り血圧の上昇はほとんど見られません。
また、少し多めに摂取した場合でも、腎機能障害を患っている人を除いて、尿や汗から余分な塩分は排出されますので、塩分摂取量に過敏にならずにすみます。
 塩分は、1日に最低1.3~1.5グラム取らなければならず、多くても6グラム以内に抑えるべきといわれています。しかし、WHO(世界保健機関)の調査では、日本人は平均して11グラムほど摂取しているようです。この11グラムが精製塩であるならば、高血圧をはじめとした多くの病気はすぐそばにあります。精製塩の使用量が多いファストフード、スナック菓子は避け、家庭で天然塩を使用することで健康を保ちましょう。くれぐれも、安易に塩抜きダイエットはマネしないようにしてください。
 ちなみに塩分を取りすぎた場合、排出を助けてくれるカリウムを一緒に摂取することで、多少は高血圧予防に効果があります。カリウムを多く含有する食品は、ドライフルーツ(干し柿、干しあんずなど)、フルーツ(バナナ、柿、キウイ、グレープフルーツなど)、緑色野菜(アボカド、ほうれん草、小松菜など)です。
 減塩や断塩などに流されず、適切な塩分摂取を心がけましょう。
(文=豊田美里/管理栄養士、フードコーディネーター)

ダイエットでうつになる!?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

いつの時代も、特に女性のダイエットへの関心が薄らぐことはありませんね。
世の中を見れば様々なダイエット方法が溢れ、新しいものが出ては消え...と繰り返しています。

しかし、過度なダイエット、やせ過ぎはかえって良くありません。
テレビなどでモデルさんや女優さん、または街中で極端に細い脚をしている女子高生やOLさんを見ると心配してしまいます。

ちなみに余談ですが、私は細すぎる脚にはあまり色気を感じません。少し肉付きが良い方が...おっと、このくらいにしておきましょう(笑)。
でも、これは私だけじゃなくそう思ってる男性の方が多いみたいですよ。
もっとも、痩せてる太ってるなんてその人の主観も入りますけどね。




ダイエットは、うつになる可能性を高める?
ロンドン大学の最新研究で判明



【ビジネスジャーナル初出】(2014年10月)
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必死にダイエットしてうつになってしまっては意味がない!?
 脂肪が過剰となる肥満は、万病の元とまで言われ、社会的には好ましいこととは思われていない。
もちろん見た目の体型やバランスも悪く、肥満に負のイメージが付きまとうのは洋の東西を問わず、さらに何世紀もの時を経ても、もはや変わることはないだろう。
 実際、肥満は糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病を引き起こす原因でもあり、痛風や腰痛にもなりやすく、さらには最近注目されている睡眠時無呼吸症候群も肥満の人がなりやすいとされる。
この点から、体重を減らすことは健康維持にとって好ましいことというのは医学的にはごく当然の認識。
 だが、肥満者での体重減少がうつ病などへのリスクを高める可能性があるという、やや意外な結果が最近の研究から明らかになりつつある。
これはロンドン大学公衆衛生・疫学部門の研究結果として最近発表されたものだ。
研究では、ヒトの肥満度を表す指標・BMI(体重/身長(m)の2乗)でイギリスでは太り気味と判定される25以上(30以上で肥満)の1979人(年齢50歳以上)を4年間追跡した。
ちなみに日本ではBMIが25以上で肥満と定義している。
  
 追跡開始時からの4年間で5%以上体重が減少したのは278人、5%以上体重が増加したのは293人、体重変化が増減とも5%以内は1408人。
この3群で追跡開始時と4年間の追跡終了時点で様々な指標を比較した。
 
 収縮期血圧値140mmHg以上の高血圧患者の割合は、5%以上体重が減少した人達では28%減、5%以上体重が増加した人達では逆に18%増、体重変化が増減とも5%以内の人達では4%減少した。
また、脂質異常症の指標ともなるトリグリセライド(通称・中性脂肪)が7m mol/l以上の高トリグリセライド血症患者の割合は、5%以上体重が減少した人達では47%減、5%以上体重が増加した人達ではやはり5%増、体重変化が増減とも5%以内の人達では13%減少した。
高血圧、高トリグリセライド血症ともに生活習慣病の最たるものでこれらは非常に好ましい結果だ。
 

●過度のダイエットや食事制限はうつの原因になる

 一方、これらの対象者全員に対して、アンケート式評価尺度CES-Dというものが実施された。
世界的にうつ病のスクリーニングに使用されているもので、生活に関する不安や社会関係などについて8項目の問いを設定し、それに対する回答を点数化するのだ。
 この結果では、抑うつ状態と判定された人の割合は、4年間で5%以上体重が減少した人達では289%増、5%以上体重が増加した人達では62%増、体重変化が増減とも5%以内の人達では86%増と、体重が5%以上減少した人達で著しく増加していたという。
  
 研究グループの分析では(1)体重減少が抑うつ状態を引き起こしている(2)抑うつ状態が体重減少を引き起こす(3)体重減少と抑うつ状態が同じ原因で起こっている、の3つの可能性が考えられるとしている。そのうえで(1)や(2)は十分起こり得るものとしている。
例えば体重をコントロールすることは日常での食事制限を伴うことも少なくないため、それが精神的ストレスにつながることは一般的であり、逆に抑うつ状態は食欲や日常生活動作での減退へとつながり、この結果体重が減少するということになる。
 
 ただ、現時点では今回の結果を明確に説明できる特定の原因は見つかっていない。このため、研究グループではあくまで「体重減少は抑うつを引き起こす可能性があることに十分留意すべき」という警告にとどめている。
(文=チーム・ヘルスプレス)

2016年6月22日水曜日

歯磨き剤が歯周病を作る!?

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

少し前に歯科医の長尾周格先生のFacebookで知ってから、あまり歯磨き粉を使わない様にしています。
たしかに歯磨き粉を使った方が口の中がさっぱりするし気持ちいいのですが、疑問には思っていました。
その最たる例が子供用の歯磨き粉です。イチゴ味やメロン味って...それで歯を磨いて本当に虫歯予防になるのか?と子供ながらに思っていました。
というか、子供に媚びすぎですよね(笑)

ある番組で、歯磨きを習慣化させるために歯磨き粉を使ったと聞きました。
歯磨きの重要性は分かっていても、めんどくさくて毎日ちゃんとする人が少なかった。
そこで、歯磨き粉の登場です。
歯磨き粉によるスーッと口の中がさっぱりした感触が欲しくて、みんな歯磨きをするようになった、というのです。

これを脳の「代替報酬」または「目的置換」というのですが、要するに「虫歯予防のために歯を磨く」ということから「口の中をさっぱり、気持ちよくさせたい」という目的にすり替え習慣化させた、ということです。
歯磨き粉は歯磨きを習慣化させる手段だったんですね。
こういったことを考えても、たしかに歯磨き粉はなくてもいいのかな、とは思いますね。
もちろん、ニンニクが入った料理を食べたあとやデート前は必須だと思いますが...(笑)。




市販の歯磨き剤は危険?歯周病の原因に?

発がん性や毒性含有の恐れ

「Thinkstock」より
テレビでは、歯周病を防ぐという歯磨き剤のCMが多く流されています。それだけ歯周病になる人が多いということなのでしょう。あるCMでは、日本人の「5人に4人が歯周病」と、その多さを強調しています。
では、なぜこれほど歯周病になる人が多いのでしょうか。
実はその原因は、みなさんが毎日の歯磨きに使っている歯磨き剤にある可能性が高いのです。
 歯周病とは、歯の周りの組織(歯周)が炎症などを起こして不健康な状態になることです。歯の周りの歯肉が腫れる、痛む、血が出るといった状態を歯肉炎と呼び、それが広がって歯周が炎症を起こした状態を歯周炎と呼びます。
この歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病といいます。
 歯周病も、歯肉の炎症程度ならば、不快に感じるとはいえ生活に支障はありませんが、さらに進行して歯を支えている歯槽骨にまで影響が出てくると事態は深刻です。歯は歯槽骨によって支えられていますが、歯周病が進むと歯槽骨が次第に溶け出すのです。それは徐々に進行し、やがては歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまうことになるのです。
 歯周病の最大の原因は、歯と歯茎の間にできる歯垢(プラーク)です。これは、食べかすや細菌、そして細菌の代謝産物からなるものです。食事をした後に鏡で歯を見ると、歯と歯茎の間に食べかすが付着しているのがわかるでしょう。時間がたつと、それらによって細菌が増殖し、代謝産物が出て歯垢になるのです。
 ちなみに、歯垢が石灰化したものを歯石と呼びます。歯石になると容易に除去することができず、歯科医院で取ってもらわなければならなくなります。歯石自体に病原性はありませんが、歯垢が付きやすくなり歯周病になる可能性が高くなります。
 歯垢では細菌が増殖し、毒素を作ります。それが歯肉に作用して歯肉炎を引き起こし、やがて歯周炎へと発展します。
また、歯垢に含まれる細菌は、歯を溶かす酸も発生させるため虫歯にもなりやすいのです。
さらに、歯垢は口臭の原因ともなります。
つまり、歯垢は口内トラブルの元凶なのです。ですから、口内を健康に保つためにはこの歯垢をいかに除去するかが非常に重要なのです。
 歯垢をきれいに取り除くためには、歯垢の溜まりやすい歯と歯茎の間を歯ブラシで丁寧にブラッシングすることがなにより重要です。
ただし、これには時間がかかります。歯の1本1本を表裏、さらに歯と歯茎の間を小刻みに丁寧にブラッシングしなければならず、相当な時間がかかるのです。ちなみに筆者の場合、少なくとも30分くらいはブラッシングをしています。
しかし、なかなかそんなに長い時間ブラッシングはできない人が多いでしょうから、手早くとも丁寧に歯と歯茎の境目をブラッシングして、食べかすの付着をなくすことが重要です。

危険な成分が多い歯磨き剤

 ところが、歯磨きの際に市販の歯磨き剤を使うとブラッシングの時間が短くなってしまい、歯垢を十分に除去することができないのです。
なぜなら、歯磨き剤には刺激性のある化学物質がいくつも含まれているため、舌や歯肉や口内粘膜が刺激され、長時間のブラッシングは困難になるからです。
 市販の歯磨き剤は、ほぼすべてに合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤は泡を立てて歯の表面を洗浄するためのもので、これが主成分です。
一般的にはラウリル硫酸Naが使われています。ラウリル硫酸Naは代表的な陰イオン系の合成界面活性剤です。合成界面活性剤はどれも刺激性があり、歯磨きの後にしばらく食べ物の味がわからなくなるのはそれが原因と考えられています。
中でもラウリル硫酸Naは、旧厚生省が皮膚障害やアレルギー、がんなどを起こす可能性があるとしてリストアップしていた表示指定成分です。
 以前は化粧品や医薬部外品(歯磨き剤は医薬部外品に該当)には表示指定成分の表示が義務付けられていました。それらを肌につけると人によっては皮膚障害などを起こす可能性があるため、表示することで注意を喚起していたのです。
2001年4月からは化粧品の全成分表示が義務付けられ、また医薬部外品についても業界が全成分の表示を自主的に決めたため表示指定成分の制度はなくなりましたが、それらにリストアップされた化学合成物質が、今も要注意物質であることに変わりはないのです。
 このほか、歯磨き剤の多くには保存料のパラベンが使われています。腐敗を防ぐために配合されており、細菌やカビなどの増殖を抑制します。
しかし、細菌やカビなどに対して毒性があるだけでなく、口内や舌などの細胞に対しても毒性を発揮する可能性があるのです。
これも表示指定成分だったものです。
 さらに、香味剤としてサッカリンNaが配合されているものが多くあります。合成甘味料の一種で、食品添加物としても使用が認められていますが、実は発がん性の疑いがもたれています。カナダでサッカリンNaを5%含む餌をラットに2世代にわたって食べさせる実験が行われました。その結果、2代目のオス45匹中8匹に膀胱がんが発生しました。
 市販の歯磨き剤には、このような危険性のある化学合成物質がいくつも配合されています。その影響で、歯磨き剤を使って歯を磨いていると舌や歯、口内粘膜が刺激され、また味を感じる器官である味蕾が影響を受けて食べ物の味がわからなくなるのです。
 また、歯磨き剤を飲み込んでしまいそうな不安を抱いている場合もあるでしょうし、歯磨き剤が汚れを落としてくれるから、ブラッシングは短くてもいいだろうという心理も働きます。このようなことから、歯磨き剤を使うとブラッシングの時間はせいぜい数分、長い人で10分くらいです。その結果、歯垢が十分除去されず、最終的には歯周病が発生してしまうのです。

歯磨き剤は不要

 全国には数多くの歯科医院がありますが、患者の立場に立った治療を行っている医院は必ず歯磨きの指導をします。その際、通常歯磨き剤は使わず少し小さめの歯ブラシで歯と歯茎の間を小刻みにブラッシングするように指南するはずです。それが歯周病を防ぐ最もよい方法だからです。
 筆者の場合、25歳の時に都内にある歯科医院の歯科衛生士から、歯磨き剤を使わないでブラッシングする指導を受け、60歳を過ぎた現在もそれを実行しています。そのお陰で、これまで歯周病になったことは一度もありません。歯茎が腫れたことも、ブヨブヨになったことも、出血したこともほとんどありません。そのため、歯科医院の医師からは「20代の歯茎をしている」と驚かれているほどです。
 ただし、歯磨き剤を使わずにブラッシングを続けていると、飲食したものによっては歯が黒ずんでくることがあります。筆者も、たまに黒ずんでくることがあります。これでは歯茎がきれいでも困りものですので、そのような時に筆者は石けん歯磨き剤を使うことにしています。「シャボン玉せっけんハミガキ」(シャボン玉石けん)です。これを使うと、黒ずみを取ることができます。この製品には合成界面活性剤や保存料などの刺激性物質は含まれていません。もちろんサッカリンNaも含まれていません。成分は、炭酸Ca(研磨剤)、水、ソルビトール(湿潤剤)、シリカ(研磨剤)、石ケン素地(発泡剤)、ベントナイト、セルロースガム(粘結剤)、香料(ペパーミント)です。
 ラウリル硫酸Naの代わりに石ケン素地が使われています。
なお、ソルビトールは食品添加物としても使われている甘味料で、ぶどう糖やデンプンなどから作られています。もともと果物や海藻などに含まれている成分なので、安全性に問題はありません。
また、ベントナイトは粘土の一種であり、陶磁器などに使われているものです。これも、その由来から安全性に問題はないと考えられます。
 歯磨きは、一般的に流通している歯磨き剤を使わずに行い、必要に応じて安全性を確認した歯磨き剤を使う――これが歯周病を防ぐ最大の秘訣といえます。ぜひ試してみてください。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト

2016年6月20日月曜日

お口くちゅくちゅ、モン...

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

私も一時期マウスウォッシュを使っておりました。たしかに口の中がさっぱりして良いですよね。
ですが、今は使っておりません。理由は簡単で、体に良くないと思ったからです。
もちろん商品によってピンキリだとは思いますが、いずれにしろ長期的な使用は気を付けなければなりませんね。




マウスウォッシュは危険で無意味?

がん、内臓障害、防御機能低下の恐れも

「Thinkstock」より
 歯磨きをして、さらにマウスウォッシュをすることを習慣化している人は少なくないだろう。就寝前にこのひと手間をかけることで翌朝、目覚めた時に口臭が軽減される。
 また、人と会う前などに短時間で口中をさっぱりさせ、口臭を抑えられる効果があるので、身だしなみに気を使うOLに限らず、普段からマウスウォッシュを活用しているビジネスパーソンも多いだろう。
 しかし、一部のマウスウォッシュや歯磨き粉には、かなり刺激の強いラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム)が含まれている。この成分は、シャンプーなどの主成分としてよく使用されているアニオン界面活性剤の一種で、高い洗浄力を誇り、かつ安価に製造できるのが特徴だ。
 しかし、非常に分子が小さく肌に浸透しやすいため経皮毒として危険が唱えられ、最近では使用している商品は減っている。代わって、ラウリル硫酸ナトリウムよりも分子が大きく、経皮吸収の危険が少ないラウレス硫酸ナトリウムを使用する商品が主流となってきている。
 さて、そんなラウリル硫酸ナトリウムは、敏感肌の人の肌に付着すれば肌荒れやアレルギーを引き起こすこともある。マウスウォッシュとして口に含んで吐き出しても、多少は口に残るつまり、唾液とともに体内に取り込んでいることになる。また、ブラッシングによって歯茎などについた細かい傷からも化学物質は染み込む可能性がある。
 マウスウォッシュは、トリクロサンや化セチルピリジニウム、サッカリンナトリウム、安息香酸塩・パラベンなどの防腐剤、ほかにも発がん性の危険が指摘される成分を多く含んでいる商品もあり、量によっては肝臓や腎臓に障害を起こすこともあるとされており、使用には細心の注意が必要だ。

●殺菌しすぎて逆効果になることも

 また、マウスウォッシュを使用することで確かに殺菌効果はあるが、病原菌が口から体内に入ることを防ぐ役割をする常在菌まで殺してしまい、人間の本来持っている防衛機能が低下する恐れもある。殺菌効果の高い商品に至っては、長期間使用すると歯の表面を溶かしたり、歯茎に炎症を起こすといった症例も報告されている。
 つまり、口中を殺菌するつもりが必要な菌まで駆除し、体に悪影響を及ぼしかねないマウスウォッシュ。加えて、歯に付着したプラーク(歯垢)に対してはまったく効果がないこともわかっており、一時的に気分はスッキリするが、使用するメリットは少ない。
 予防歯科を提唱する大名歯科も、ブログにおいて「歯周病予防の基本は歯ブラシによる歯肉マッサージと咬み合わせのバランスです」と語っており、歯周病対策や口中の衛生面など、さまざまな視点から考えても、丁寧なブラッシングに勝るものはないといえよう。
(文=マサミヤ)

2016年6月18日土曜日

タバコの闇

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

以前、タバコ関連の記事をブログに載せた時にも書きましたが、「ニコチン悪者説」を隠れ蓑に逃げている一つがこれです。
福島原発にて放射線による影響がこれだけ心配される世論が形成されてしまっている以上、タバコ産業は表立って公表することはしないでしょう。

たしかに、「ストレス発散」という意味ではタバコも良いでしょう。
しかし、明らかに体への悪影響がある以上、「脳疲労」と「タバコの害」のどちらを取るか。正直、私はどっちもどっちだと思います。

ストレス発散による脳の疲労回復が目的だったら、もう少し体にも周りにも優しい方法をオススメいたします。

ちなみに私は友人たちと軽くお酒を飲みながら語り合うか、バラエティー番組でも観て大声で思い切り笑うか、好きなアイドルが出てる番組やアニメを観るか(笑)、掃除を徹底的にするのがお決まりです(∩´∀`)∩



タバコに放射性物質含有、製造企業は事実公表せず、

厚労省が検証へ…体内被ばくや発がんも

「Thinkstock」より
 放射性物質ポロニウム(ポロニウム210)は、ウランの100億倍の放射能の強さを持つ。しかし、放射線の性質は透過力の強いガンマ線ではなく、透過力のないアルファ線のため、人の皮膚は透過しないが、ひとたび人の体内に取り込まれると体内で強力な放射線を発し、内部被ばくをもたらす。また、ポロニウムは透過力のないアルファ線のため、紙も放射線を透過せず極めて持ち運びに便利なため、暗殺に使われるようになった。
 2006年に不審死を遂げた元KGB(旧ソ連国家保安委員会)のアレクサンドルV.リトビネンコ氏の尿からこのポロニウムが検出され、その存在が注目を浴びた。また、元PLO(パレスチナ解放機構)議長のアラファト氏の死因としてもポロニウムが疑われ、遺体の掘り起こしまでされた。ポロニウムを経口で摂取すると体内被ばくを広範囲に引き起こし、多臓器不全をもたらして死に至る。また、少量のポロニウムを取り込んでも放射線を出し続け、発がんに至る。
 そして、このポロニウムが実はタバコに含有されていることが明らかになり、国会の質問主意書によって検討を指摘された。質問主意書は次のように指摘している。
「放射性物質ポロニウムは、暗殺にも使われる毒性の高い放射性物質であるが、日本で生産されているタバコにも含有されていることが明らかになっている。タバコによって体内に取り込まれたポロニウムは、繊毛作用によって気管支に蓄積し放射線を放出する。私どもが厚生労働省から提出を受けた資料によると、タバコを一日一箱半喫煙する人のポロニウムによる放射線の曝露量は、年間で80mSvにも及ぶことになる。男性の喫煙者の平均喫煙量である一日一箱でも年間53mSvにもなる。そして、喫煙によるポロニウム曝露に起因する健康被害は、一日一箱を15年間吸ってきた喫煙者では、喫煙によるがん死亡リスクの約1%程度にもなるとされている。そして、70年間吸ってきた喫煙者では、約4%程度にもなるとされている。現在、福島第一原発事故によって、広範囲に放射性物質が放出され、外部被曝や内部被曝が問題になっているなかで、食品安全委員会は生涯累積線量100mSvを採用し、厚生労働省は食品の規制値設定に際し年1mSvを採用している。これに比してもポロニウムによる曝露量は、とてつもなく高いものであり、放射線被曝をトータルに考えた場合、放置することは出来ない」(12年9月5日参議院議員紙智子)
 この質問主意書に対する答弁書(12年9月14日)で政府は、「たばこの煙中に含まれるポロニウムの吸入による喫煙者及び受動喫煙者の健康への影響については、今後、厚生労働省において、たばこに含まれる個々の成分を分析し、医学的知見を踏まえた上で外部有識者の意見も聴きながら検証を行い、その結果を公表していきたい」と検討を約束し 、それを受けて厚生労働省も13年4月から「たばこの健康影響評価専門委員会」で検証と検討に乗り出した。

●メーカーは事実を把握しつつ公表せず

 では、なぜタバコにポロニウムが含有されるのか。
 一つは、ウランから派生するラドンガスが空気中で崩壊してポロニウムが発生し、それがタバコの葉に吸収される。タバコの葉には腺毛と呼ばれる細かい毛があり、それが空気中にあるポロニウムをよく吸着する。また、ポロニウムは大気中からだけではなく、土壌内のリン酸肥料(ウラン鉱石を多く含んでいる)からも吸収され、根を通じてタバコの葉に蓄積される。
 このような事実をタバコメーカーは、40年以上前から知っていた。しかし、それを公表せずに隠蔽してきたが、厚生労働省の「たばこの健康影響評価専門委員会」に提出された資料によって明らかにされたのである。
 その資料とは、『眠れる巨人を呼び起こす:ポロニウム210問題に対するタバコ産業の反応』(08年アメリカン・ジャーナル・オブ・パブリックヘルス)という論文である。論文は冒頭、次のように述べている。
「主要な多国籍の紙巻きタバコ製造業者が『眠れる巨人を呼び起こす』ことを恐れて、タバコ内のポロニウム210に関する潜在的な問題について、この問題へのあらゆる世間の関心を避けることによって対処していたことを資料は示している」
「企業の内部記録は、製造業者が社会全体にかかわるポロニウム210の問題に人々の注目を集めることを避けていたことを示唆している。また、製造業者は、ポロニウム210がタバコの煙の成分であることが分かった時点で、それを除去することを試みたが失敗したことも資料に示されている」
 同論文は、「1968年までに、フィリップ・モリス社は、自社の紙巻きタバコブランドに含まれるポロニウム210レベルは、当時の文献で報告されていたレベルと同等であると確認していた」「フィリップ・モリス社は、ポロニウム210から生じる低レベルの放射線に対し、選択的にタバコをチェックするために1980年代前半に研究室を設置した」として、フィリップ・モリス社が68年から自社のタバコ製品にポロニウムが含有されていることを確認し、80年代前半には、ポロニウム210のための研究室を設置していたことを明らかにしている。
 そして同論文は、次のように結論づけている。
「タバコ産業は、紙巻きタバコの煙に含まれるポロニウム210の存在に関する幅広い議論が、一般大衆の認識に及ぼす影響について明らかに心配していた。『実際に否定することなく、健康に対する非難についての疑問を生み出す』という全般的なアプローチとは対照的に、ポロニウム210論争に対処するための産業の戦略は、沈黙の誓いを立て、『眠れる巨人を呼び起こすこと』を避けることであった」
「タバコ産業は、ポロニウム210問題に関して沈黙を守っており、引き続き世間の反応を恐れていることを示唆している。消費者を対象とした喫煙と健康の情報を紹介する主要な多国籍のタバコ会社の現在のウェブサイトで、我々は、タバコ及びタバコの煙に含まれる放射性粒子についての記載を見つけることはできなかった」
 このようなことはフィリップ・モリス社に限らない。日本たばこ産業(JT)のホームページにもポロニウムの記載は一切ない。同社ホームページ上でポロニウムの検索をかけても、該当事項はありませんとしか出てこない。「タバコの健康影響評価専門委員会」は、これまで4回開催されている。検証・検討作業の継続が望まれるが、少なくともタバコメーカーのホームページや商品パッケージには、早急に「タバコには、放射性物質ポロニウムが含まれている」と表示することが必要といえよう。
(文=小倉正行/国会議員政策秘書)