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2016年5月12日木曜日

日焼け止め、あなどるなかれ!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

だいぶ日差しが強くなってきましたね。
私も10代や20代前半の頃は部活や休みの日には野球に明け暮れ、年中それこそ顔や腕を真っ黒にしていたものです。
今は野球もやめてしまい、外にいる時間もめっきり少なくなってしまいましたが、昨年から通勤を歩きに変えたため、夏場はだいぶ日に焼けてしまいました。
あとは、11月にとある研修で50km歩いた後は、さすがに顔は焼けましたね(笑)

私も気が付けば30代。日焼けには十分気を付けなければ、と思います。
そういえば、以前、仲間たちと海に行った時に日焼け止めを塗らなかったら、全身ひどい目に合ったことがあったなぁ...(笑)




疑問だらけの日焼け止め、選び誤ると肌に大ダメージ?
エステやコラーゲンのウソ


ニベアサン プロテクトウォータージェル「花王 HP」より
 生化学分野に精通し、サイエンス・コミュニケーターとしても活動するほか、教育機関で教鞭も執っているへるどくたークラレ氏が、薬局で買える医薬品や健康・栄養食品を分析。配合成分に照らし合わせて、大げさに喧伝されている薬や、本当に使えるものをピックアップします。
 「日焼け止め」と聞くと、塗ったら肌が白くなるし、キシキシする。塗らないといけないのは分かっているけど、肌には余計なものは塗りたくない……という人もいるでしょう。
 そして、いざ薬局や化粧品コーナーで選ぼうとすると、各社それぞれいろんな数値を売りにしているけど、SPFとかPAとか、どういう意味なのかわからない……。
 そういった疑問だらけな日焼け止めの世界。塗っておけば安心なのかもハッキリしませんね。
 今回は、そこのところをスッキリしていただくため、できるだけ分かりやすくまとめてみました。

●まずは紫外線を知っておこう

 紫外線には、UVA(A波)やUVB(B波)などの種類がある、という話は聞いたことがあると思います。しかし、一体どのような違いがあるのか? それをキッチリと答えられる人はあまりいません。
 紫外線は目に見えない光です。いわゆる電磁波の一種で……というのは以前、化学誌に書いたので、専門的な話を読みたい方は、こちらを参考にしていただくとして、今回は、「紫外線がどのように肌に影響するのか」「日焼け止めには何が入っていて、どう効くのか」という話を進めていこうと思います。ちなみに、先ほどの雑誌では日焼け止めクリームの自作方法も紹介してあるので、気になる方は是非ご一読ください。
 さて、手前味噌な宣伝はさておき、紫外線の波長などの話を抜きにして分かりやすく図にしたものが、今回のイラストになります。

 地球に届いている3種類の紫外線のうち、UVAとUVBという紫外線。イラストを見てもらえれば分かるように、気にしなくてはいけない波長はこの2つです。
 
 UVAは皮膚表面で熱に変わる紫外線で皮膚を赤くし、その後メラニン色素を増やして肌色を黒くします。そういった日焼けは時間がたてば治りやすいため、軽視されやすいですが、美容面ではUVAによるダメージは数年〜10年後に影響が出るといわれています。
 「明るい部屋が良い」とカーテンもないガラス張りの部屋で過ごしていては、やはり皮膚色は黒くなり、シミなどは増加します(とはいえ、遮光カーテンでガッチリにする必要もなく、あくまで間接光であれば気にするほどではありません)。
 UVBは波長の短さから、さらにもう少し奥まで進んで表皮の細胞のDNAにまで届いてしまいます。
 微量であれば問題ありませんが、紫外線はDNAを傷つけるため、多いと細胞が死んだり最悪な状態では“がん化”したり…ということはご存じの通り。美容の面ではDNAだけでなく、肌の弾力を構成しているコラーゲン組織やエラスチンをも切断するエネルギーを持つため、均一な再生の邪魔をして、凹凸を増やし、それが結果的に深いしわや、角化して潤いのない老人を思わせる肌となるわけです。
 これらの紫外線による美容への影響は非常にゆっくりで、日本の場合、夏場に受けた紫外線ダメージが、冬場の乾燥によって決定的なものへと、すなわち仮ダメージが確定ダメージに変わってゆき、それが年齢差を露骨に表す、肌の見た目につながるというカラクリに。
 特に25歳以降の肌は下る一方。その下り坂を食い止めるか、急降下させるかは、本人の努力次第となります。それくらい紫外線対策は、肌ケアにおいて重要なのです。
無鉄砲に焼いてもいいのは10代まで。それ以降は、できるだけ日焼け止めを使いましょう。
 特に、日本は日焼け止めに対する理解がある状態とは到底いえず、日焼け止め自体、夏場しかまともに売っておらず、売り場も限られることから軽視されているのが分かります。
 紫外線の強い諸外国(アメリカ・カリフォルニアや、オーストラリアなど)では、UV対策コーナーは、もはや美容を超えて、日常に必須なものとしてスーパーでシャンプーボトルサイズのものが安価で売られています。対して、日本は多くの製品が無駄に高額で、故にケチケチと使いがちですが、それでは効果は半減、紫外線対策クリームは多めにつけないといけません。おまけに、コラーゲン配合などというあやしいものもあります。コラーゲンは肌から入りません。

●新成分も登場 紫外線対策成分について

 さて、ちょっと前までは、日焼け止め成分といえば「酸化チタン」と「酸化亜鉛」でした。どちらも紫外線を止めて別のエネルギーに変えたり、乱反射させて飛ばしたりと、物理的に反射する意味合いが強い素材で、無機化合物であることから、無機系紫外線反射材などと言われています。
 この2つの成分においては、いずれもナノ粒子版が存在しており、非常に粒子が小さいので、今までは塗ると白くなってしまっていたのが、相当軽減されるというものです。ただ、もともと物理的に光を反射する性質上、ナノ粒子のみでつくった日焼け止めは効果が低く、結果的に、従来品との混合になり、塗った部分が白っぽくなってしまうのは仕方ないといえます。ドーランやファンデーションに含まれる酸化鉄で色味を調節したものもありますが、やはり「塗った」感は否めません。
 
 そこで最近、合成された有機化合物を主剤とした日焼け止めがいくつか登場してきています。花王のニベアサン プロテクトウォータージェル等では、メトキシケイヒ酸エステルという、紫外線自体を分子が吸収してしまう成分が使われています。
 これらの有機系成分は、もともと印刷物の紫外線劣化を防ぐために開発されたもので、かなり前から使用されていたのですが、人体への有害性が極めて低いということから、近年使用量の緩和が行われ、さまざまな商品が出始めています。
 
 「結局どれがいいの?」というのは短絡的な質問です。実際の使用場面に応じて、体質、肌質に合わせて、体と相談しながら使っていくというしかありません。そもそも「コレがいいよ」「この商品がベスト」なんて話は、耳障りはいいのですが、一部の人の話です。千差万別の体質に100%適合する商品なんてものは存在しません。

●使い方は場所と量に気をつけて

 日焼け止めの数値、SPFというものが書いてありますが、アレはなんなのでしょうか?
 SPFとは紫外線防御指数のことで、数値2あたり約1時間、日焼けの速度を遅くすることができるという意味です。SPF20であれば、10時間日光を浴びても1時間分しか日焼けしないというという数値です。ですからSPF自体は25もあれば実際は十分で、SPF50とかSPF100といったものはナンセンスです。むしろ成分が濃すぎて肌に負担が大きいといえます。
 しかし、この数値、1平方センチ(1cm×1cm)に2mgという量を塗った場合です。指先に取るクリームの量はせいぜい2~3g(2000〜3000mg)。これを顔全体に塗り広げると、1平方センチに2mgもありません。
 また、汗や脂で流れ落ちてしまった部分は、当然日焼け止めの効果がありません。SPFはあくまで、ガラス板に塗って測定された理想値にすぎません。
 では、どうすればいいのでしょう?
 まずは、TPOを考えることです。日常的に1〜2時間外で日差しを浴びるのであれば、SPF20〜30程度のものを2度塗りしておきます。一度均一に塗って乾かした後、再度、頬や額、耳など日焼けしやすい場所を重点的に塗っておきます。普通はそれだけで朝から昼のピークまでは十分持ちこたえるでしょう。さらに夕方まで外に出なくてはいけない仕事などの場合は、会社でもう一度上から塗っておくことをオススメします。女性の場合は、日焼け止めが含まれている化粧下地などで、化粧直しをすればよいでしょう。帽子や日傘などが使えるのであれば、それも活用しましょう。
 朝から山に行く場合や、屋外での肉体労働が基本の人。そういう場合は、ウォータープルーフ(水をはじくタイプ)のものをしっかりとつけ、さらに3~4時間おきにしっかりと塗りつけます。肌への負担は大きいですが、日焼けすることに比べればマシです。特に高山の場合は、全体的に白っぽく見えるくらいに厚塗りしておきます。
 反対に家の中でも、夏場は対策をしておきたいところ。SPF10〜20程度のものを薄くシミなどができやすいところに塗っておくだけでも、ひと夏のダメージは随分と見違えるものになります。
 たかが日焼け、されど日焼け。
 忘れないでください、25歳からの若さ&美しさは「課金装備」であることを。日焼けの後悔は数年〜10年後にやってきます。未来への先行投資と考え、メンテナンスをしなければ下り坂なのです(とはいえ、エステとか無駄なものも多いですが。笑。)。
【本記事は、サイエンス・ライターによる化学コラムです。薬を使用する際は、医師や薬剤師にご相談ください。】

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