2014年10月15日水曜日

食生活・牛乳①

 前々回のブログにおいて、「病気の原因」ということでお話ししました。
今回からはその具体的な内容について深くお伝えしていきたいと思います。

まずは第一弾!今回は「牛乳」になります。

 みなさん、牛乳はお好きですか?子供の頃からお母さんや学校の給食で、「牛乳を飲むと背が伸びるから残さず飲みなさい!」と言われて飲まされてきた人も多いのではないでしょうか?
そんな時、決まってお腹を壊してトイレに駆け込む子がいたり苦手なのをムリヤリ飲んだ、という経験をした方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私は大好きだったので、OPPになることもなく(笑)率先して毎日飲んでいました。

 飲んでいた、となぜ過去形なのかというと、今は飲むのを止めたからです。
それは、ある話を聞いたのがきっかけでした……。



牛乳は体に悪い!?

   牛乳が好きで飲んでいる方の多くが「骨粗鬆症の予防で骨を強くするため」など、身体に良いと聞かされて飲んでいると思います。しかし……

 「牛乳は人間が、特に人間の大人が飲むべきものではありません」と語るのは、小児科医の真弓定夫先生です。
 よく牛乳は「完全栄養食品である」と言われます。確かにそういう側面があることは認めますが、ただしそれは「牛の赤ちゃんにとっては」という大前提が付きます。
哺乳動物は世界に約4,000種いますが、その中で他の動物のお乳を子供に与えているのは人間だけ。しかも、本来は赤ちゃんのうちだけ飲むものを大人になっても飲んでいるのです。
他の哺乳動物の赤ちゃんが、他の動物のお母さんの母乳を飲むでしょうか。また、他の哺乳動物が大人になっても母乳を飲み続けるでしょうか。そんなことはありません。少し考えてみれば牛乳を飲むことが不自然、いわば自然界の掟に反しているということに気づきます。

 私たち人間や動物の全身には血液が流れています。そのうち、脳や心臓、乳房にいく血液に違いはあるでしょうか。ありませんよね?そのうち、乳房に行った血液が母乳になるため、いわば母乳というのは「白い血液」とも言うことができます。A型の血液をB型の人間に輸血をしたらどうなりますか?その人間は死にますよね。
人間同士の血液を交換してもこういった異常が起こるのに、他の動物の血液同士で何も起きないはずがありません。
昭和61年(1986年)に東京医科大学の松延正之先生の行った実験によると、牛乳を滅菌的に取って牛に静脈注射をしてもその牛は死ななかったが、人間の母乳を牛に静脈注射したらその牛は即死だったそうです。
静脈注射の場合、血管にそのまま牛乳が入ってくるわけですから激しい反応が起こりました。普通に飲んでいる分にはここまでの急激な反応が起こりませんから、逆にその危険性に気づきにくいわけです。



何故お腹を壊すのか?

 では、冒頭でもお話ししたお腹をこわす理由、これについてお話ししましょう。

 世界中の4歳以上の人間の大多数は「乳糖不耐」と言われます。乳糖不耐、つまり多くの人間が牛乳を消化できない身体であるということです。

 乳糖とは牛乳に含まれる糖質(炭水化物)ですが、乳糖を腸管から吸収し血液の中に入れるためには、乳糖をブドウ糖とガラクトースという二種類の単糖類に分解しなければなりません。
その時、乳糖を分解するために必要となってくるのがラクターゼという消化酵素になります。ただしラクターゼは、妊娠7か月くらいから出生直後が最も活性化しますが、生後1年半~4年の間に徐々に低下していくそうです。
よって、牛乳を飲み過ぎるとラクターゼの処理能力を超え、消化できないまま乳糖が大腸に届いてしまい、大腸の中に普段から生息する細菌(いわゆる大腸菌)が反応を起こして乳糖を発酵させます。それがガスや二酸化炭素、乳酸に変化し腸管内に水分を引き寄せ、お腹の膨満感、けいれん、ゲップ、おなら、水溶性の下痢などの原因になるのです。

 ちなみに白人は15%、黒人は75%、そして私たち日本人は85%が乳糖不耐と言われており、乳糖不耐の人間の60~75%は牛乳200mlで消化器症状を起こすと言われています。
米ボストン、サンフランシスコの研究では「小児性再発性腹痛」の1/3が牛乳が原因であり、飲まなくなって回復したそうです。



日本人には合わない!?

 そもそも、日本に牛乳が入ってきたのは戦後になります。
自宅出産が多かった戦前の日本には粉ミルクと哺乳瓶は一般家庭には普及しておらず、母乳のみで育てるのが一般的でした。もちろん牛乳、乳製品はほとんど飲んでいませんでした。

 昭和22年(1947年)からアメリカGHQ(連合国軍総司令部)の占領政策により、保健所での栄養指導や給食に牛乳が出るようになりました。
「栄養指導」とは名ばかりで、GHQの目的は単にアメリカで余った牛乳を日本で売りさばいて乳業会社を儲けさせるため、そして日本を食によりコントロールする、いわば植民地ならぬ食民地にするためでした。
その結果、出産はお産婆さんによる自宅出産から病院に変わり、栄養指導は医者や栄養士ではなく乳業会社から派遣された専従栄養士が行い牛乳を勧め、母子手帳には乳業会社の広告が載るようになりました(そもそも昔は母子手帳など存在しなかった)。

 戦後、食べるものもなく脱脂粉乳しか飲めなかった日本人には、牛乳はとても美味しく感じられたことでしょう。そこをアメリカは利用したのです。またチーズケーキが牛乳の普及を加速させました。

 そうして、日本で牛乳を飲むことは当たり前になり、「牛乳は体に良い」「健康のために飲んだ方が良い」というイメージが出来上がりました。言葉を選ばずに言えば情報操作、洗脳の完成です。

 人間の体は、環境に合わせて対応しようとし、変化を絶えずしてきました。しかし、牛乳を飲み始めてからまだ67年しかたっていない日本人の体は、まだその牛乳を消化・吸収できるようには変わっていません。当たり前です。動物の進化というのは、もっと長い年月をかけて起きるものだからです。
ましてや、アメリカ国内でも既に健康被害が多発し、「牛乳は体に悪い」という結果が出ているものを押し付けられたわけですから、問題が出ないはずがないのです。

 とはいえ、昭和26年(1951年)9月8日にサンフランシスコ講和条約により日本の主権が回復しGHQが日本から去ってからもう63年が経ちます。これはもう日本国内の問題です。

現在、日本には様々な種類の牛乳が売られています。
成分無調整牛乳から低脂肪牛乳に無脂肪牛乳、加工乳に乳飲料……なぜでしょうか?これでは乳業メーカーが牛乳をそのまま飲んではいけないと白状しているようなものです。
おそらく日本の乳業メーカーは、牛乳の普及とともに生活習慣病が増え続けている原因が牛乳の脂質にあると分かっているのではないでしょうか。だからこそ、その対策として脱脂乳や低脂肪乳を作らざるを得なくなったのではないでしょうか。
そもそも調整したり加工しないと食べられないこと自体、日本人(人間)には合わないものであるという証明なのです。



 本日のブログを読んで、納得した方もいれば「そんなはずはない!牛乳は体にいい!」と思った方もいると思います。それでいいと思います。私も別にムリに納得してもらおうなどとは思っておりません。
ただ、もし少しでも心当たりがある方は一度、牛乳について考えてみてはいかがでしょうか?


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