2014年10月20日月曜日

食生活・牛乳③

 みなさん、前回のブログは読んでいただけだでしょうか?
飲めば飲むほど骨が弱くなるなんて、もう「がっかりだよ!」って感じですよね……あ、ネタが古かったですね(笑)。

と、いうことで今回も牛乳についての続きになります。内容は……ちょっと怖いかもしれません。



牛乳が引き起こしている可能性のある様々な疾患


●鉄欠乏性貧血

 牛乳に含まれている鉄分は1ℓあたり1mg以下しか入っていません。しかも鉄分は他の成分と結合するため腸管から吸収されにくく、ほとんど血液まで運ばれません。
 一日に推奨されている鉄分の量は、成人女性で10.5mg~11.5mgくらいと言われていますので、牛乳で補おうとすると単純に計算して11~12杯も飲まないといけなくなります。これでは牛乳だけでお腹いっぱいになってしまいますね(笑)。

 アメリカ「責任ある医療のための医師の会(会員約5,000人)では、乳幼児による牛乳を飲む習慣はインスリン依存型糖尿病(小児糖尿病)や貧血と関連があると主張しています。

 さらに牛乳を飲むと胃腸の出血を引き起こすため、元々ほんのわずかしかない鉄分さえも失われてしまいます。よって、鉄分不足に陥ってしまうのです。
 鉄分が不足すると、イライラ、無気力、注意力散漫などの原因にもつながってしまうので、注意が必要です。



●アレルギー

 カナダ・サスカチェワン州で開業しているJ・W・ジェラード医師らによる研究グループによると、「牛乳をヒトの乳児に飲ませると病気を引き起こしやすく、飲み始める時期が早ければ早いほどアレルギーの兆候を示しやすい」とのこと。
 赤ちゃんの4人に1人が、牛乳を与えられてから3回以内に初期症状を起こし、全体のほぼ半数が1週間以内に兆候を示しています。
 また、牛乳を与えられた1歳未満の子供787人中59人、7.5%に兆候が表れ、3か月以内であれば4人に1人に兆候が表れています。
 日本でも、学校給食に牛乳が出るようになり一般に普及し始めてから、アレルギーやアトピーが爆発的に増えているとの指摘もあります。

 牛乳が原因、もしくは関連性が考えられると言われているアレルギー疾患には、持続性・再発性の鼻づまり(ちなみに私も牛乳を止めて治りました)、ぜんそく発作、胸部感染症、湿疹、発疹、嘔吐と下痢、再発性の気管支炎、などがあります。

 さらに乳牛を育てる時にエサとして与える牧草の残留農薬や乳牛を育てる過程で投与される抗生物質(主にペニシリン)の残留により、じんましん、くしゃみ、喘息、発疹などの原因となることがあります。


●3大疾患(がん、心臓病、心血管疾患)

 コレステロール値、アテローム硬化は肉や牛乳、乳製品と直接的な因果関係があると言われています。
アテローム硬化とは悪玉コレステロールが血管壁の内側に溜まり、それを食べようと集まったマクロファージ(白血球の一種)が血管壁の内側に入り込み出られなくなった状態を言います。これがさらに進むと血栓が作られ、細胞への酸素供給ができなくなります。
血液の供給されなくなった細胞は当然死んでしまうため、これが脳に行く血管で起きれば脳卒中、心臓に行く血管で起きれば心筋梗塞となってしまうのです。
 また、食生活とアテローム硬化の因果関係を調べた研究で、すべて「牛乳は人間の飲み物としては不適切である」と裏付け。ちなみにアテローム硬化は他の哺乳動物には見られません。
 普通牛乳には1ℓあたり脂質約35gが入っており、そのうちの約6割が飽和脂肪酸になります。1959年~65年に行われたフィンランドの2つの大学病院の研究では、牛乳の代わりに脱脂乳と大豆油、バターやマーガリンの代わりに多価不飽和脂肪酸が豊富な特殊なマーガリンに変えたところ、コレステロール値が平均で2割近く下がり、男性の心臓病による死亡率も半減した、との報告があります。
アメリカ「責任ある医療の為の医師の会」では、「子供が成長するにつれて牛乳は飽和脂肪酸を含む主な食品となり、厄介な乳脂肪がコレステロール値を上昇させ心臓病リスクを高める」と主張しています。
 1977年2月、アメリカ上院国民栄養問題特別委員会が発表した「アメリカ国民の食事指針」によると、「脂質の摂取を減らすこと。牛乳、乳製品を控える努力をすること」とあります。

 事故死した1,500人の青少年の心血管を解剖して調べたところ、母乳栄養と人工栄養の違いで冠状動脈の早期変化を結論しました。

 大腸がん、乳がん、前立腺がんは、「脂質を現在の平均的な食事から3~4割に減らすべきである」と、1982年の全米調査委員会「食生活、栄養、がん」と題する報告が挙がっています。
厚生労働省の研究班も2008年、「乳製品を多く摂取すると飽和脂肪酸が血中ホルモンの濃度を上げ、前立腺がんのリスクを高める可能性がある」と指摘しています。
海外の膨大なデータを基にしたハーバード大学の2つの研究によると、「男性の前立腺がんのリスクが有意に高く男性のホルモン機能を変化させる性質を持っている。女性は卵巣がんとの関連性もある」としています。
さらに、牛乳の生産効率を高めるために乳牛は出産以後も短期間で人工授精させられています。妊娠中は女性ホルモンの分泌が増加し、さらに母乳の出を良くするため女性ホルモンを投与されているため、搾乳された牛乳にそれら大量の女性ホルモンが含まれます。その影響でホルモンバランスに変調をきたし、近年急増している女性の乳がんや男性の精子の数の減少などの原因となっているとの指摘もあります。

 厚生省は昭和31年(1956年)にこれらの病気を「成人病」と名付けました。つまり、それまで日本にはこれらの病気は少なく「成人病」という名前もありませんでした。しかし、それ以後も減るどころかむしろ増え続け、あげく子供にも「成人病」が見られるようになり、そのため厚生労働省は平成8年(1996年)、「生活習慣病」と名前を改めました。
これがどういことか。厚生労働省がこれらの病気に対して「原因は生活習慣にある」と認めたということです。
逆に言えば生活習慣、特に食事に関してちょっと気をつければ防げるということです。
ですので、正しい知識と情報を身に着け、自分の健康は自分で守れるようにしていきましょう。

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