2016年3月11日金曜日

薬の暗示

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

「すべては人間の意思によってはじまる」
私はこの言葉が好きなのですが、医療現場においては、しばしば「プラシーボ効果」という言葉を耳にします。
「“私は良くなる、治る”というプラスの思い込みによって、実際に体に変化が起き、病気が改善していく」というものなのですが、患者さんと真摯に向き合っている医療者であればその効果を体感し、実感としてその存在を納得していたり、治療に役立てている方もおられると思います。

しかし、残念ながら「医学」という世界には、そういった「非科学的なもの」の存在を認めず、否定する人が少なくありません。いや、むしろそういう人が大半と言っても過言ではないかもしれません。
「ココロ」と「カラダ」は密接につながっていて、切り離して考えることは本来できるはずはないのですが、そういった人たちは「ココロ」の影響などは一切考えず、「カラダ」のみで病状を考えます。
ですので、「プラシーボ効果」の様なものについては「そんなものはあり得ない」「例外」「特別」と切り捨ててしまうのです。

そして、「薬や手術をしないと治らない」と、私たち国民を「洗脳」します。

これ...何かに似ていると思いませんか?そうです、宗教です。

「医学」という「絶対的な教祖様」を崇め、それ以外は一切「邪教」だと異端扱いし、排除する...宗教以外の何物でもありません(ちなみに、誤解のないように言っておきますが、宗教そのものを否定しているわけではありません。具体的な名前までは申し上げませんが、行き過ぎて事件やテロ、戦争を起こすような一神教のことです。個人的には宗教そのものについては良いものだと思っています。念のため)。

ちなみに、製薬会社が新薬の効果を調べる時の方法としては、主に「新薬投与群」と「プラセボ(偽薬)群」とに分けて比較試験を行います。
そのデータを見ると、たいていの薬で「プラセボ群」にも一定の効果が認められます。なかには本物の薬と数字上、そんなに変わらないんじゃ...と思わずツッコミを入れたくなるデータが出てきたりもします(笑)。
まぁ、そのような「見たくない、認めたくない、都合の悪い現実」からは目を背けて、見ないフリをするのが「医学」というものですから、黙殺しているのでしょう。

久しぶりにヒートアップしてしまい、前置きが長くなってしまいました(笑)。
医学批判はこのくらいにしておき、本日の記事になります。



副作用のリスクが伴う薬を、それでもあなたは飲み続けるのか?

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ウォーキングで30年近い薬漬けの生活に終止符!
shutterstock.com
 これまでの連載で、処方薬やワクチン、市販薬などにより、重大な副作用が起こる可能性があることを述べてきた。
また、薬は病気を治すものではなく、症状を抑えるだけのものだということにも言及してきた。
 私が白衣を脱ぎ、「安易に薬に頼ったり常用したりするのはやめよう」「薬は必ず手放せる」と人々に伝え、 "薬を使わない薬剤師"として活動するようになったのは、自分自身の経験からである。
 以前から私は、薬剤師として働きながらも、リスクを伴うことのある薬の限界を実感していた。
そして薬局で接する生活習慣病の患者さんに「薬漬けから脱却してもらいたい」という強い気持ちを持っていた。
厚生労働省は生活習慣病の対策のひとつとして運動を挙げているが、なかでもウォーキングを推奨している。
そのため、正しいウォーキング方法を伝えたいと考え、当時人気のあったデューク更家氏に弟子入りした。
 一方、その頃の私は、頚椎のずれによる肩こりと頭痛に長年悩まされており、一時期は頭痛薬だけでなく、ビタミン剤、胃腸薬、筋弛緩剤など1日17錠も服用するなど薬に依存していた。
(※ブログ筆者・注:頸椎のずれが原因で痛みが出ることはありません)
矛盾しているが、人には「薬の常用はよくない」と言いつつ、自分は例外だと考えていたのだ。
 ところが、ウォーキングを続けるうちに身体が変わり、こりや痛みが出なくなっていった。
頚椎のずれが治ったとは思わないが、正しい歩き方により痛みが取れ、30年近い薬漬けの生活に終止符を打つことができたのだ。
この経験から私は自信を持って、人々に「薬は手放せる」と伝えられるようになった。

「薬を飲まなければ」という暗示を排除する

 薬は痛みや症状を抑えてくれるが、自分の身体の声(=アラーム)にふたをする。問題があるから症状というアラームを発しているのに、それを封じてしまうのだ。
そして無理を重ね続けると身体が反乱を起こし、急に倒れたり、胃潰瘍や肝機能障害などの健康障害が出てきたりなど、より大きなアラームが出る場合もある。
薬に頼らず健康で長生きするために最も大切なのは、身体の声を聞くことだといえるだろう。
 また、痛みや症状は他の大きな病気を防ぐチャンスでもある。
帯状疱疹を例にとってみよう。かつて患者のほとんどが高齢者であったが、最近では若者も増えている。帯状疱疹は子どもがかかりやすい水疱瘡のウイルスが体内の神経節に残り、加齢、過労、病気などの免疫力低下により活発化して起こるものだ。神経に沿って帯状に赤い発疹や水ぶくれが出現し、強い痛みを感じる。
 本来かかることのない若者に発症する原因は、不摂生、栄養不足、ストレスなどによる免疫力の低下だ。そして、このつらい帯状疱疹には高価だがよく効く薬があるため、多くの患者は治るとまた元の生活に戻ってしまい、また免疫力が落ちていく。
 だがこの免疫力の低下は、帯状疱疹だけでなく他の病気を引き起こす可能性もある。
1回症状が出たら、それをきっかけに生活を改善し免疫力を高める努力をしてほしい。
それは薬を飲まなくてすむだけでなく、他の大きな病気を防ぐことにもなるのだ。
 これだけのリスクを知りながら、人はなぜ薬を飲んでしまうのか。
「風邪をひいた時に処方薬が効いた」と言う人もいるが、薬は症状を抑えただけで、治ったのは服用している間に免疫力が風邪と闘ったからだ。
医療が発達したことで見落とされてしまいがちだが、私たちの身体の中には本当に病気を治してくれる自然治癒力という"名医"がいる。それでも多くの人が安易に薬を飲んでしまう大きな理由は、「薬を飲まなければ治らない」という暗示にかかっているからだろう。
まずはこれを頭から排除する必要がある。
 私は「絶対に薬を飲んではいけない」と言っているわけではない。本当に辛い時は仕方がない。だが、常に携帯し頻繁に服用するのはやめるべきだ。
薬は症状の抑制以外の作用を持つ可能性もある。こうしたリスクを知ったうえで薬を飲み続けるか飲まないかは、あなた自身の判断に委ねられている。 

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