2016年8月9日火曜日

農FUTURE!

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます。

久しぶりの更新は農業についてです。私も時間さえあれば自分で自然農法をし、自分や家族の食べるものは安全なものを用意したいですね。




農業に目覚める若者、なぜ急増?遺伝子組み換え作物の
農業支配、無農薬の自然栽培を破壊?
「農FUTURE!未来を作る5人+αの百姓のお話」のイベントの様子(「YouTube」より)
近年、農業に目覚める若者が多いという。
 9月12日付日経産業新聞記事『芽吹く農系女子 就職先多様化で志願者増』によれば、「大学の農学系学部の人気が高まっている。けん引役は女子学生だ。就職先も多様化しており、人気を見込んで各地で農系学部が新設される。ノケジョ』と呼ばれる農系女子が芽を吹き始めた」という。
 なんと「男臭い『大根踊り』の印象が強い東京農業大学も実に新入生の4割強を女子が占め」「明治大農学部の女子の志願者は6年前から1500人以上増えた。この間、男子学生の増加は1000人にも満たない。女子の急激な志願者の増加が、全体の倍率を引き上げ、農学部のレベルを高めている」という。
 背景には、食の安全性への意識が高まったことと、バイオ技術の進展で食料だけでなく、環境や生命といった課題の解決も期待されるようになり、生活の基盤を築く学問だとの意識が浸透してきたことがあると関係者は指摘する。
 合格倍率を見ても、「全国の私立大学の学問分野別の合格倍率(志願者数を合格者数で割った倍率)は農系学部は3.76倍と医師、薬剤師の仕事に直結する医薬系学部」(医学部は14.16倍、薬学部4.14倍)に次いで高く、理工学部(3.03倍)や、法学・経済学などの社会科学系学部(2.73倍)を上回っているのだ。
 ただし、農系学部は初期の設備投資がかかるために、農学部を抱える私立大学は全国に6校しかないことも影響している(明治大、東京農大、玉川大学、名城大学、近畿大学、東海大学)。このため、龍谷大学(大津市、瀬田キャンパス)など3校で2017年までに農系学部が新設される計画だという。

●自然栽培に目覚める男性たち

 一方で同記事によれば、男性も農業に目覚め始めているという。こちらは、「自然栽培」だ。自然栽培とは、定義に決まりがあるわけではなく、農家によってやり方が異なるものの、通常、農薬、無肥料、不除草(草取りをしない)、不耕起(耕さない)などを特徴とする農法だ。「自然農法」と呼ぶこともある。
 8月31日に東京・日比谷で「農FUTURE!未来を作る5人+αの百姓のお話~僕らとあなたと農の行き先~」というイベントが開催された。このイベントは自然栽培に関わる6人の男性たちが、その魅力と将来像を話すもので、会場は200人を超える参加者で満員となる人気ぶりだった。
 出演者たちは、農業に関わるようになったきっかけを次のように語った。
「食品添加物だらけのパンのメーカーに就職して企画開発し、売りまくっていたものの、そうした生活に疑問を感じたことがきっかけ」
「建築業界にいて、それだけではあまり誇れない自分に気がついた。かっこよく、楽しく、おいしく生きたい」

「料理人として活躍中に、不摂生や心労も重なり、心室細動で45分間心臓停止を起こす。この体験から食の大切さを改めて実感。一人でも多くの人に体が喜び、体に優しく、笑顔になれる料理を提供したいと農家直送の自然栽培野菜を使ったケータリングサービスを開始した」
 添加物まみれの食品が氾濫し、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)によるGMO(遺伝子組み換え)作物の輸入のカウントダウンが始まるなど、食をめぐる環境の激変ぶりに危機感を抱き、自らの体の変調などをきっかけに農業、自然栽培へ目覚めたのだ。農業を語る出演者たちの表情は生き生きとしている。

●遺伝子組み換え作物に席巻される?

 なお、このイベントの主催者・岡本よりたか氏も自然栽培農家。岡本氏はこう語る。
「私はもともと、メディア関係で農薬の取材などをしていました。農薬問題は中国などでは非常に多く、日本の農家でも農薬中毒で亡くなる人がいました。ただし、慢性毒性のために医者の間で情報が共有されず、いろいろな病名がつけられるだけだったのです。
 その後、IT系の仕事に就いたのですが体調を壊して、それをきっかけに食べ物ぐらい自分で作ろうと思い農業を始めました。そのときに農薬が体に悪いと思っていたので、農薬は最初から使わないでいこうと決めました。また肥料も環境を壊すなど疑問があったので、無農薬・無肥料で栽培することにしたのです」
 現在、GMO作物の危険性も訴える岡本氏。
「GMOはさまざまな危険性が指摘されていますが、『農業支配』という危険性もあります。GMOを作るバイオテクノロジー企業は、そのタネの特許を取得していて、GMOを栽培する農家のタネ取り(自家採種)を特許違反で訴えようとします。その国のタネ業者も買収して、事実上、GMOのタネしか流通させなくするのです。
 自然栽培はタネ取りが基本です。品種改良が進んでいるタネを何年かかけて原種の状態に戻します。さらに、その土地の環境(土質、気温、水、地中の微生物)に合った良いタネを作り、このタネで栽培するのです。環境を記憶したタネは肥料も農薬も不要です。根もその土に合ったようにしっかりとはりめぐらせるので、強風でも横倒しになることなく、干ばつにも強いのです。これは数十年前まで日本の農家がやってきたことですが、GMOのタネが入ってくれば、こうした自然栽培も打撃を受けかねません。その前に、できるだけ多くの人が自然栽培に目覚め、このタネを広めてほしいと考えています」
 次は自然栽培で穫れた野菜を料理として提供し、自然栽培を食の面から堪能するイベントを年末に開催するべく計画中だという。
(文=松井克明/CFP)

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